第5回吟行句会 NEW
2019年4月19日(金)
横浜 山手イタリア山庭園~ベーリックホール~山手資料館~外人墓地
~港の見える丘公園
~港の見える丘公園
12時JR石川町駅に集合、上記各処を巡った後、15時~16時30分「かながわ県民センター」(横浜駅西口)にて句会開催、その後近傍の「津多家」にて反省親睦会を行った。参加5名、出句は5句、互選選句も5句。
<吟行互選まとめ> | |
<3点句> | |
風連れて碧眼歩く新樹光 | 游悦 |
街薄暑抜けて港の見える丘 | 游悦 |
春空に窓開きたる異人館 | 游悦 |
<2点句> | |
十字架の墓地吹き抜くる若葉風 ☆☆ | 游悦 |
老鶯の次のひと声じっと待つ | 柏葉 |
甲板を紅色に染め桜鯛 | 游悦 |
<1点句> | |
春の夢異国の墓は何語る ☆ | 玄舟 |
石楠花の咲き満ちていまイタリア館 ☆ | 柏葉 |
花万朶遠く港の見える丘 ☆ | 柏葉 |
蜥蜴這う元町公園おらが春 | 越庵 |
イギリス館往時競いしチューリップ | 越庵 |
井戸汲みしフランス山の風車 | 越庵 |
港初夏実話淋しき赤い靴 | 越庵 |
雪洞に風が微笑む花の宴 | 玄舟 |
散るさくらマリア像の手を掠め | 柏葉 |
公園を緑に染める糸柳 | 弁慶 |
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。
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第4回吟行句会
2017年10月30日(月)
学士会館
2017年10月22~24日福井県小浜での同期会での吟行。参加5名、出句は5句、互選選句も5句。
こちらのPDFファイルを開いてご覧ください。
第3回吟行句会
2017年4月28日(金)
吟行場所:ニコライ堂 ~ 神田明神 ~ 湯島聖堂(孔子廟)~ 湯島天神
13時 御茶ノ水駅前に集合、上記各処を巡った後、湯島坂下の「ふくろう亭」で句会、懇親会を行った。参加5名。出句は5句、互選選句も5句。
<吟行互選まとめ> | |
<3点句> | |
楷若葉仁の目元の孔子像 ☆ | 越庵 |
春闌くる甍の青き孔子廟 ☆ | 柏葉 |
若葉風大願成就の絵馬を撫づ ☆ | 游悦 |
<2点句> | |
夏空にニコライの鐘高らかに | 幻舟 |
絵馬飾る湯島天神梅実る | 幻舟 |
陰影は若葉の蔭の水の色 | 柏葉 |
神苑に梅の実微かに兆しけり | 柏葉 |
新樹光イコンを包む祈りかな | 游悦 |
<1点句> | |
金箔の欄干 | 游悦 |
朱塗門献灯揺らす若葉風 ☆ | 游悦 |
天神に願ひしことや風光る | 越庵 |
新緑やニコライの鐘さわやかに | 三甫 |
一人の祈り四月の聖堂響動 | 越庵 |
新緑に四賢人も端座して | 三甫 |
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。
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第2回吟行句会
2016年10月28日(金)
北鎌倉 ~竹林氏・興山氏追悼~
この夏、東北大鬼城句会は二人の句友を相次いで亡くした。8月に内山竹林氏、9月に伊東興山氏。竹林氏は突然の病に倒れるまで、自宅を開放した吟行を立案し準備を進めていた。
その熱い思いを実現し、お二人を追悼する北鎌倉吟行であった。参加7人。出句は5句、互選選句も5句。
逝きし友日ごとに遠く秋深し 游悦
<吟行互選まとめ> | |
<3点句> | |
大拙の墓に問いたし暮の秋 ☆ | 越庵 |
さざん花も端座しており円覚寺 ☆ | 幸風 |
山門の傍 | 柏葉 |
人生を目立たぬやうに吾亦紅 興山逝く | 游悦 |
<2点句> | |
逝きし友日ごとに遠く秋深し ☆ | 游悦 |
無慙なり庭師の鋸に酔芙蓉 | 越庵 |
秋雨に苔むす墓や何語る | 玄舟 |
秋雨や縁切寺の墓の苔 | 幸風 |
柏槙 | 幸風 |
<1点句> | |
テニスやめ吟行参加の秋寒く ☆ | 三甫 |
人も樹も皆老いにけり秋の暮 ☆ | 游悦 |
終生を熱く語りて銀杏散る 竹林逝く ☆ | 游悦 |
舎利殿は唐様に反り秋閑か | 越庵 |
明月院やぐらに伝う秋の雨 | 越庵 |
鐘の音に往時 | 玄舟 |
秋寒に竹林遺業めぐり行く | 三甫 |
秋深し円覚の僧整然と | 三甫 |
洞窟に萩の花散る開山堂 | 柏葉 |
苔庭に落語家の名のあり秋しぐれ | 柏葉 |
あぢさゐのなき花の寺秋時雨 | 柏葉 |
時宗の武運を称へ実千両 | 弁慶 |
時頼の明月院や木の実落つ | 弁慶 |
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。
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第1回吟行句会
2015年4月23日(木)
~句友を訪ねて甲府を巡る~
草創メンバーのお一人で現在甲府市在住の鈴木蓮囲池さんの慰問を兼ね、東京から8人が晩春の甲州路を訪ねた。信玄の館跡・武田神社境内での吟行、湯村温泉での句会・宴会と、旧交を温める楽しい1日を過ごした。
<吟行互選まとめ> | |
<6点句> | |
風光る檜皮 | 越庵 |
<4点句> | |
甲斐詣で八十路の春を寿ぎぬ ☆☆ | 幸風 |
惜春や友の情を酌む詩宴 ☆ | 蓮囲池 |
晩学に気負ひは要らず青き踏む | 游悦 |
<3点句> | |
白蓮を一夜に散らす風の舞 ☆ | 幸風 |
春の陽に誘われ出る堀の亀 | 三甫 |
<2点句> | |
水琴の音も閑けき竹の秋 ☆ | 蓮囲池 |
端座して湯村の宿に春惜しむ ☆ | 游悦 |
草餅も信玄にほふ甲斐の旅 ☆ | 興山 |
残雪の色青みゆく甲斐の山 | 游悦 |
躑躅どき人は城なる甲斐の国 | 越庵 |
甲斐の国風のなすまま吹流し | 弁慶 |
春うらら孫子四如の昔あり | 幸風 |
* 四如:信玄が孫子から採った「風林火山」。「疾如風‥‥」 | |
<1点句> | |
姫の井戸若葉の奥に湧き出ずる | 蓮囲池 |
永き日を神社の杜に遊びけり | 游悦 |
花水木信玄公の夢の果て | 貞風 |
整然と白峰三山 | 越庵 |
隠し湯に入りて満悦山笑ふ | 弁慶 |
俳句会新たな歩み甲斐の春 | 興山 |
山に雪里は霞みて野に緑 | 竹林 |
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。
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2017.05.17本頁開始