このページは第88回('20/1)から第99回('21/11)までの記録です。
(2020年1月、例会記録Ⅸを分割、本ページを作成)
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このほかの例会記録
例会記録Ⅰ | 第 1~ 9回('05/ 7~'06/11) |
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例会記録Ⅶ | 第61~69回('15/ 7~'16/11) |
例会記録Ⅱ | 第10~20回('07/ 1~'08/ 9) |
|
例会記録Ⅷ | 第70~78回('17/ 1~'18/ 5) |
例会記録Ⅲ | 第21~30回('08/11~'10/ 5) |
|
例会記録Ⅸ | 第79~87回('18/ 7~'19/11)
td> |
例会記録Ⅳ | 第31~40回('10/ 7~'12/ 1) |
|
例会記録Ⅹ | 第88~99回('20/ 1~'21/11) |
例会記録Ⅴ | 第41~51回('12/ 3~'13/11) |
|
例会記録ⅩⅠ | 第100~111回('22/ 1~'23/11) |
例会記録Ⅵ | 第52~60回('14/ 1~'15/ 5) |
|
例会記録ⅩⅡ | 第112~………回('24/ 1~……) |
誤字、表記違いあるいは作者名の誤り等に気づかれましたらお知らせください。
お断り:ブラウザはMicrosoft Edge、IE9(インターネットエクスプローラ9)以上を想定しています。Firefox や Google Chrome
では、指定フォントが変わったり背景の色が出なかったり、また、ルビや表など形式が崩れるところ等があります。
鈴木蓮囲池選(場外)下記の句の作者が未詳です。
お気づきの方はお申し出でください。
|
若鮎の瀬頭叩き上り初む |
2014年5月23日 第54回句会 (於:鬼城草庵) |
浮き浮きと人も芽吹きぬ縄のれん |
2014年3月28日 第53回句会 |

第99回句会
昨20年1月以来の学士会館での句会です。感染者数が劇的に減少しました。が、――。
2021年11月26日(金) 於 :学士会館
兼 題:小春日、葱、「雲」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ お気づきの点がありましたらご連絡ください ☆
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
「高点句再掲」を含め、特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<奥山游悦 選> |
着ぶくれて益々老いの身となりし ☆ | 柏葉
|
泥葱が二束ほどの至福かな | 茂睡
|
紅葉狩り雲間に富士の薄化粧 | 玄舟
|
小春日や静寂を破るチエンソー | 三甫
|
極月の夕日慌ただしく没す | 柏葉
|
<白石玄舟 選> |
乾鮭を齧り語らふ一夜かな ☆ | 游悦
|
焼き葱の香り楽しむ一人酒 | 柏葉
|
泥葱が二束ほどの至福かな | 茂睡
|
葱香る妻の味噌汁五十年 | 游悦
|
着ぶくれて益々老いの身となりし | 柏葉
|
<三浦三甫 選> |
紅葉狩り雲間に富士の薄化粧 ☆ | 玄舟
|
焼き葱の香り楽しむ一人酒 | 柏葉
|
小春日や鳶大きく輪を描く | 游悦
|
立冬や金婚の日を迎へけり | 茂睡
|
冬の夜や雨音微か頁繰る | 玄舟
|
<深谷柏葉 選> |
葱香る妻の味噌汁五十年 ☆ | 游悦
|
小春日や静寂(を破るチエンソー | 三甫
|
亡き人の教へ身に入む老いてなほ | 玄舟
|
銀杏を毎年くれしひと去りて | 茂睡
|
古里の彼の丘は今草紅葉 | 玄舟
|
<大立目茂睡 選> |
着ぶくれて益々老いの身となりし ☆ | 柏葉
|
小春日や物産展の旅ごころ | 玄舟
|
人棲まぬ茅葺屋根に寒月光 | 游悦
|
冬木立天に抜けたる蒼き空 | 柏葉
|
小春日や雲をいただく富士の嶺 | 三甫
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<鈴木蓮囲池 お気に入り句選> |
小春日や鳶大きく輪を描く | 游悦
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葱香る妻の味噌汁五十年 | ―〃―
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人棲まぬ茅葺屋根に寒月光 | ―〃―
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乾鮭を齧り語らふ一夜かな | ―〃―
|
冬の夜や雨音微か頁繰る | 玄舟
|
根深汁今日も疲れを癒すかな | 三甫
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小春日や静寂を破るチエンソー | ―〃―
|
焼き葱の香り楽しむ一人酒 | 柏葉
|
着ぶくれて益々老いの身となりし | ―〃―
|
極月の夕日慌ただしく没す | ―〃―
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泥葱が二束ほどの至福かな | 茂睡
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(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
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< 近 詠 > |
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秋茄子や諍いもなく共白髪
| 蓮囲池
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秋刀魚二尾巣立ちし子らの種々を | ―〃―
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おでん鍋熱つあつ父の武勇伝 | ―〃―
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<高点句再掲> |
3点 着ぶくれて益々老いの身となりし ☆☆ | 柏葉
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2点 葱香る妻の味噌汁五十年 ☆ | 游悦
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2点 紅葉狩り雲間に富士の薄化粧 ☆ | 玄舟
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2点 焼き葱の香り楽しむ一人酒 | 柏葉
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2点 泥葱が二束ほどの至福かな | 茂睡
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2点 小春日や静寂を破るチエンソー | 三甫
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1点 乾鮭を齧り語らふ一夜かな ☆ | 游悦
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他の1点句 ‥‥11句 |
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※ 出句者が少なくなりましたので特選1点句も再掲しました。 |
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☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に蓮囲池さん選は含みません。
1点句は特選句のみ掲出。
△TOP
第98回句会
感染拡大で緊急事態宣言の期限が9月末日まで延長され、また通信句会でした。
2021年9月24日(金)
兼 題:相撲・椋鳥・「宇宙」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
「高点句再掲」を含め、特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<白石玄舟 選> |
妻願ふ上げ膳据へ膳紅葉宿 ☆ | 如雨
|
夜の秋露天風呂から覗く宇宙( | 茂睡
|
漁り火の空に融け込む星月夜 | 柏葉
|
秋の空夜は宇宙の貌になり | 貞風
|
新しき卒塔婆にとまる赤とんぼ | 游悦
|
<三浦三甫 選> |
頬撫でる風やはらかに秋めけり ☆ | 玄舟
|
木洩れ陽のさらさら揺れて竹の春 | 柏葉
|
椋鳥の空に散りたる朝かな | 茂睡
|
マンションに籠り居るまに野分去り | 游悦
|
久闊を叙して交はせし今年酒 | 玄舟
|
<岩渕如雨 選> |
木洩れ陽のさらさら揺れて竹の春 ☆ | 柏葉
|
漁り火の空に融け込む星月夜 | 柏葉
|
秋の空夜は宇宙の貌になり | 貞風
|
秋灯しいろいろ思ふ八十路かな | 柏葉
|
新しき卒塔婆にとまる赤とんぼ | 游悦
|
<松本貞風 選> |
我が秋思宇宙の果てに達しけり ☆ | 游悦
|
椋鳥の一樹に群れる村境 | 游悦
|
神主が軍配握る村相撲 | 三甫
|
椋鳥(万羽昏む一樹に収まりし | 如雨
|
宇宙より報せの届く秋の夜 | 弁慶
|
<深谷柏葉 選> |
秋の空夜は宇宙の貌になり ☆ | 貞風
|
神主が軍配握る村相撲 | 三甫
|
遠き日の思ひ出咲かす桔梗かな | 玄舟
|
オリオンを探す酔眼秋の空 | 玄舟
|
木犀が誘ふ路地うら喫茶店 | 弁慶
|
<武蔵弁慶 選> |
秋灯しいろいろ思ふ八十路かな ☆ | 柏葉
|
神主が軍配握る村相撲 | 三甫
|
秋の空夜は宇宙の貌になり | 貞風
|
新涼を携へて来し夜の雨 | 柏葉
|
新しき卒塔婆にとまる赤とんぼ | 游悦
|
<大立目茂睡 選> |
秋立つや別れ話に迷ひなし ☆ | 貞風
|
木洩れ陽のさらさら揺れて竹の春 | 柏葉
|
籠り居に季節もたらす一葉かな | 玄舟
|
ひび入りし駅の柱や昼の虫 | 如雨
|
新しき卒塔婆にとまる赤とんぼ | 游悦
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<奥山游悦 選> |
夜の秋露天風呂から覗く宇宙( ☆ | 茂睡
|
木洩れ陽のさらさら揺れて竹の春 | 柏葉
|
椋鳥の空に散りたる朝かな | 茂睡
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畦を行く蜻蛉にやさし風渡る | 弁慶
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この夏も会はず往きけり友二人 | 茂睡
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<鈴木蓮囲池 好きな句選> |
オリオンを探す酔眼秋の空 ◎ | 玄舟
|
神主が軍配握る村相撲 ◎ | 三甫
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椋鳥万羽昏む一樹に収まりし ◎ | 如雨
|
漁り火の空に融け込む星月夜 ◎ | 柏葉
|
流燈の灯の消ゆるまで見送りぬ ◎ | ―〃―
|
木犀が誘ふ路地うら喫茶店 ◎ | 弁慶
|
椋鳥の一樹に群れる村境 ◎ | 游悦
|
新しき卒塔婆にとまる赤とんぼ ◎ | ―〃―
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頬撫でる風やはらかに秋めけり | 玄舟
|
久闊を叙して交はせし今年酒 | ―〃―
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秋立つや別れ話に迷いなし | 貞風
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木洩れ陽のさらさら揺れて竹の春 | 柏葉
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新涼を携へて来し夜の雨 | ―〃―
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蒼天へ目指す古里椋鳥渡る | 弁慶
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花添へて移ろひ知らす野辺の萩 | ―〃―
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夜の秋露天風呂から覗く宇宙( | 茂睡
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椋鳥の空に散りたる朝かな | ―〃―
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声援も無き大相撲はや二年 | ―〃―
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この夏も会はず往きけり友二人 | ―〃―
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(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
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< 近 詠 > |
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渾身の一手浴衣をたくしあげ | 蓮囲池
|
枝豆や黙秘を解きて抑留記 | ―〃―
|
秋茄子や諍いもなく共白髪 | ―〃―
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<高点句再掲> |
4点 木洩れ陽のさらさら揺れて竹の春 ☆ | 柏葉
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4点 秋の空夜は宇宙の貌になり ☆ | 貞風
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4点 新しき卒塔婆にとまる赤とんぼ | 游悦
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3点 神主が軍配握る村相撲 | 三甫
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2点 秋灯しいろいろ思ふ八十路かな ☆ | 柏葉
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2点 夜の秋露天風呂から覗く宇宙( ☆ | 茂睡
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2点 漁り火の空に融け込む星月夜 | 柏葉
|
2点 椋鳥の空に散りたる朝かな | 茂睡
|
1 点 句 ‥‥17句(うち特選4) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第97句会
複数の変異株が広まり、コロナ禍は五度目の波へ。今回も通信句会です。
2021年7月23日(金)
出句〆切日。
兼 題:納涼・百日紅・「五輪」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
「高点句再掲」を含め、特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<三浦三甫 選> |
雨伝ふ幹艶やかに百日紅 ☆ | 如雨
|
筑波嶺を遠くに置きて夏燕 | 柏葉
|
古里へ想ひ誘ふ夏の雲 | 玄舟
|
旅立ちの子へ手作りの浴衣かな | 弁慶
|
注射終え仲間の笑みや夏の宵 | 弁慶
|
<岩渕如雨 選> |
納涼船艫綱(解けず波静か ☆ | 三甫
|
筑波嶺を遠くに置きて夏燕 | 柏葉
|
眺めつつ眺められつつ涼み台 | 游悦
|
花生けの命は二日百日紅 | 貞風
|
万難を抱へて五輪夏来る | 游悦
|
<松本貞風 選> |
万難を抱へて五輪夏来たる ☆ | 游悦
|
かけ声を掛けて立ちたり盆の席 | 茂睡
|
百日紅サイレンの音けたたまし | 三甫
|
思ひ出のみな色褪せて夏の果 | 如雨
|
兄すべて逝きし八十路の夏座敷 | 游悦
|
<深谷柏葉 選> |
古里へ想ひ誘ふ夏の雲 ☆ | 玄舟
|
籠り癖俳句不作の大暑かな | 如雨
|
思ひ出のみな色褪せて夏の果 | 如雨
|
ほろ酔うてひとりがよろし川涼み | 如雨
|
雨伝ふ幹艶やかに百日紅 | 如雨
|
<武蔵弁慶 選> |
籠り癖俳句不作の大暑かな ☆ | 如雨
|
かけ声を掛けて立ちたり盆の席 | 茂睡
|
花生けの命は二日百日紅 | 貞風
|
ほろ酔うてひとりがよろし川涼み | 如雨
|
兄すべて逝きし八十路の夏座敷 | 游悦
|
<大立目茂睡 選> |
古里へ想ひ誘ふ夏の雲 ☆ | 玄舟
|
思ひ出のみな色褪せて夏の果 | 如雨
|
花生けの命は二日百日紅 | 貞風
|
注射終え仲間の笑みや夏の宵 | 弁慶
|
雨伝ふ幹艶やかに百日紅 | 如雨
|
<奥山游悦 選> |
ほろ酔うてひとりがよろし川涼み ☆ | 如雨
|
筑波嶺を遠くに置きて夏燕 | 柏葉
|
思ひ出のみな色褪せて夏の果 | 如雨
|
今日もまだ百日紅は咲きてあり | 茂睡
|
雨伝ふ幹艶やかに百日紅 | 如雨
|
<白石玄舟 選> |
思ひ出のみな色褪せて夏の果 ☆ | 如雨
|
かけ声を掛けて立ちたり盆の席 | 茂睡
|
筑波嶺を遠くに置きて夏燕 | 柏葉
|
ほろ酔うてひとりがよろし川涼み | 如雨
|
雨伝ふ幹艶やかに百日紅 | 如雨
|
<鈴木蓮囲池お気に入り句選> |
百日紅サイレンの音けたたまし | 三甫
|
マウンドで祈りを込める炎天下 | ―〃―
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籠り癖俳句不作の大暑かな | 如雨
|
ほろ酔うてひとりがよろし川涼み | ―〃―
|
一句得むと県境の径木下闇 | ―〃―
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花生けの命は二日百日紅 | 貞風
|
入道雲甲斐の国から襲来す | ―〃―
|
梅雨空を突き抜けて立つ九輪の塔 | 柏葉
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筑波嶺を遠くに置きて夏燕 | ―〃―
|
河鹿笛露天湯に聞く夕明かり | ―〃―
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旅立ちの子へ手作りの浴衣かな | 弁慶
|
注射終え仲間の笑みや夏の宵 | ―〃―
|
蒼天に燃え立つごとく百日紅 | 游悦
|
眺めつつ眺められつつ涼み台 | ―〃―
|
兄すべて逝きし八十路の夏座敷 | ―〃―
|
王位戦真似る床几の夕涼み | 玄舟
|
不器用な親子似合ひの日焼かな | ―〃―
|
遠き日の母の温もり百日紅 | ―〃―
|
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(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
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< 近 詠 > |
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母衣蚊帳に夢まさぐるは三世なり | 蓮囲池
|
老いるとは寂寥という蝸牛 | ―〃―
|
耕して夕は地酒に冷奴 | ―〃―
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<高点句再掲> |
5点 思ひ出のみな色褪せて夏の果 ☆ | 如雨
|
5点 雨伝ふ幹艶やかに百日紅 ☆ | 如雨
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4点 ほろ酔うてひとりがよろし川涼み ☆ | 如雨
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4点 筑波嶺を遠くに置きて夏燕 | 柏葉
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3点 古里へ想ひ誘ふ夏の雲 ☆☆ | 玄舟
|
3点 かけ声を掛けて立ちたり盆の席 | 茂睡
|
3点 花生けの命は二日百日紅 | 貞風
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2点 籠り癖俳句不作の大暑かな ☆ | 如雨
|
2点 万難を抱へて五輪夏来たる ☆ | 游悦
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2点 注射終え仲間の笑みや夏の宵 | 弁慶
|
2点 兄すべて逝きし八十路の夏座敷 | 游悦
|
1 点 句 ‥‥ 5句(うち特選1) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第96句会
コロナ第4波、第3次緊急事態宣言下、今回も通信句会です。
2021年5月28日(金)
兼 題:夕焼・百合・「祈」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
「高点句再掲」を含め、特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<岩渕如雨 選> |
好日を明日に繋げる夕焼かな ☆ | 玄舟
|
小吉の御籤に安堵梅雨入かな | 茂睡
|
海開き落暉へ祈る漁師かな | 游悦
|
青梅や覚え忘れし独歩の詩 | 貞風
|
友よりの短冊飾る夏座敷 | 弁慶
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<松本貞風 選> |
夏木立過ぎて戦没学徒の画 ☆ | 柏葉
|
七色のしぶきを浴びて山女魚捕り | 三甫
|
三円の解約利息梅雨寒し | 如雨
|
夕焼けや明日を占う人もいる | 三甫
|
「大谷」になりたき子らに柏餅 | 游悦
|
<深谷柏葉 選> |
妣(に百合供へ八十路の我在りと ☆ | 如雨
|
好日を明日に繋げる夕焼かな | 玄舟
|
咲く薔薇に孫の快癒を祈りたり | 茂睡
|
旧友と思はぬ出会ひ薪能 | 玄舟
|
コロナ禍の巣籠癒す庭の百合 | 三甫
|
<武蔵弁慶 選> |
七色のしぶきを浴びて山女魚捕り
☆ | 三甫
|
五月晴れ青葉の山に広瀬川 | 三甫
|
海開き落暉へ祈る漁師かな | 游悦
|
青葉潮ときに大波岩を食み | 柏葉
|
歌碑の径そぞろ歩きて薄暑かな | 柏葉
|
<大立目茂睡 選> |
夕焼けに心残して竿たたむ ☆ | 游悦
|
七色のしぶきを浴びて山女魚捕り | 三甫
|
罌粟(坊主揺れて遊ぶや微睡むや | 如雨
|
少子化の時代の波や鯉幟 | 貞風
|
青葉潮ときに大波岩を食み | 柏葉
|
<奥山游悦 選> |
妣に百合供へ八十路の我在りと ☆ | 如雨
|
好日を明日に繋げる夕焼かな | 玄舟
|
影小さし灼くる広島祈る街 | 如雨
|
青梅や覚え忘れし独歩の詩 | 貞風
|
青葉潮ときに大波岩を食み | 柏葉
|
<白石玄舟 選> |
妣に百合供へ八十路の我在りと ☆ | 如雨
|
咲く薔薇に孫の快癒を祈りたり | 茂睡
|
夕焼けに心残して竿たたむ | 游悦
|
罌粟坊主揺れて遊ぶや微睡むや | 如雨
|
青葉潮ときに大波岩を食み | 柏葉
|
<三浦三甫 選> |
「大谷」になりたき子らに柏餅 ☆ | 游悦
|
明け方の老鶯の声夢の中 | 弁慶
|
旧友と思はぬ出会ひ薪能 | 玄舟
|
点滅は求愛の情恋蛍 | 柏葉
|
三円の解約利息梅雨寒し | 如雨
|
<鈴木蓮囲池お気に入り句選> |
妣に百合供へ八十路の我在りと | 如雨
|
影小さし灼くる広島祈る街 | ―〃―
|
罌粟坊主揺れて遊ぶや微睡むや | ―〃―
|
三円の解約利息梅雨寒し | ―〃―
|
変わり身の早き夕焼一気描く | 貞風
|
少子化の時代の波や鯉幟 | ―〃―
|
青葉潮ときに大波岩を食み | 柏葉
|
コロナ禍や患う友の夏衣 | 弁慶
|
母の日の百合に込めたる花言葉 | 茂睡
|
夕焼けに心残して竿たたむ | 游悦
|
荒磯に透かし百合咲くオホーツク | ―〃―
|
海開き落暉へ祈る漁師かな | ―〃―
|
好日を明日に繋げる夕焼かな | 玄舟
|
七色のしぶきを浴びて山女魚捕り | 三甫
|
(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
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< 近 詠 > |
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遠耳の母の相槌四月馬鹿 | 蓮囲池
|
仲店の蓬餅屋に落ち会える | ―〃―
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藤垂る夢を育くむ乳母車 | ―〃―
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<高点句再掲> |
4点 青葉潮ときに大波岩を食み | 柏葉
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3点 妣(に百合供へ八十路の我在りと☆☆☆ | 如雨
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3点 好日を明日に繋げる夕焼かな ☆ | 玄舟
|
3点 七色のしぶきを浴びて山女魚捕り ☆ | 三甫
|
2点 夕焼けに心残して竿たたむ ☆ | 游悦
|
2点 「大谷」になりたき子らに柏餅 ☆ | 游悦
|
2点 旧友と思はぬ出会ひ薪能 | 玄舟
|
2点 罌粟(坊主揺れて遊ぶや微睡むや | 如雨
|
2点 咲く薔薇に孫の快癒を祈りたり | 茂睡
|
2点 三円の解約利息梅雨寒し | 如雨
|
2点 海開き落暉へ祈る漁師かな | 游悦
|
2点 青梅や覚え忘れし独歩の詩 | 貞風
|
|
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1 点 句 ‥‥11句(うち特選1) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第95句会
「通信句会」も今回で丸1年、早く収まってほしいものです。
2021年3月26日
兼 題:水温む、春眠、「望」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
「高点句再掲」を含め、特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<松本貞風 選> |
余命てふ語のひしひしと花の冷え ☆ | 如雨
|
春眠や少年の日の夢五彩 | 如雨
|
白米に蕗味噌載せて箸染むる | 游悦
|
十年の歳月虚し原発忌 | 柏葉
|
春の園色とりどりの自己主張 | 玄舟
|
<深谷柏葉 選> |
緩き歩の我に初蝶添ふ日和 ☆ | 如雨
|
作り手の戻らぬ田畑花の山 | 貞風
|
余命てふ語のひしひしと花の冷え | 如雨
|
春の道背丈に合はぬランドセル | 玄舟
|
春の園色とりどりの自己主張 | 玄舟
|
<武蔵弁慶 選> |
作り手の戻らぬ田畑花の山 ☆ | 貞風
|
蒲団から足のはみ出す春一番 | 貞風
|
水温み鳥のつがいも軽やかに | 三甫
|
十年経ち余震続くも水温む | 三甫
|
飛び跳ねし鯉も眺むる桜かな | 玄舟
|
<大立目茂睡 選> |
作り手の戻らぬ田畑花の山 ☆ | 貞風
|
鐘の音の微かに届く花月夜 | 玄舟
|
緩き歩の我に初蝶添ふ日和 | 如雨
|
余命てふ語のひしひしと花の冷え | 如雨
|
春の道背丈に合はぬランドセル | 玄舟
|
<奥山游悦 選> |
余命てふ語のひしひしと花の冷え ☆ | 如雨
|
切通し出でて望むや春の海 | 茂睡
|
春眠や少年の日の夢五彩 | 如雨
|
緩き歩の我に初蝶添ふ日和 | 如雨
|
春疾風蹴散らす絵馬の高望み | 如雨
|
<白石玄舟 選> |
余命てふ語のひしひしと花の冷え ☆ | 如雨
|
切通し出でて望むや春の海 | 茂睡
|
防波堤何ごともなく春の波 | 游悦
|
作り手の戻らぬ田畑花の山 | 貞風
|
十年の歳月虚し原発忌 | 柏葉
|
<三浦三甫 選> |
切通し出でて望むや春の海 ☆ | 茂睡
|
一陣の風にきらめき水温む | 如雨
|
飛び跳ねし鯉も眺むる桜かな | 玄舟
|
余命てふ語のひしひしと花の冷え | 如雨
|
春の園色とりどりの自己主張 | 玄舟
|
<岩渕如雨 選> |
防波堤何ごともなく春の波 ☆ | 游悦
|
切通し出でて望むや春の海 | 茂睡
|
春の道背丈に合はぬランドセル | 玄舟
|
十年の歳月虚し原発忌 | 柏葉
|
春眠を貪っている命かな | 貞風
|
<鈴木蓮囲池 お気に入り句選> |
恋猫の敗残兵の如びっこ ◎ | 貞風
|
余命てふ語のひしひしと花の冷え ◎ | 如雨
|
春疾風蹴散らす絵馬の高望み ◎ | ―〃―
|
|
|
蒲団から足のはみ出す春一番 | 貞風
|
作り手の戻らぬ田畑花の山 | ―〃―
|
ゴミ捨てばウグイスが鳴き返礼す | 弁慶
|
切通し出でて望むや春の海 | 茂睡
|
爛漫の櫻の影や残る鴨 | ―〃―
|
防波堤何ごともなく春の波 | 游悦
|
白米に蕗味噌載せて箸染むる | ―〃―
|
古文書を眺むる車内春眠き | ―〃―
|
川底を魚影ゆらりと水温む | ―〃―
|
鐘の音の微かに届く花月夜 | 玄舟
|
春の道背丈に合はぬランドセル | ―〃―
|
春の園色とりどりの自己主張 | ―〃―
|
春眠や少年の日の夢五彩 | 如雨
|
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(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
◎ 印は「感慨一入、感動一撃の句」 |
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< 近 詠 > |
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今回はありません。 |
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<高点句再掲> |
6点 余命てふ語のひしひしと花の冷え ☆☆☆ | 如雨
|
4点 作り手の戻らぬ田畑花の山 ☆☆ | 貞風
|
4点 切通し出でて望むや春の海 ☆ | 茂睡
|
3点 緩き歩の我に初蝶添ふ日和 ☆ | 如雨
|
3点 春の道背丈に合はぬランドセル | 玄舟
|
3点 十年の歳月虚し原発忌 | 柏葉
|
3点 春の園色とりどりの自己主張 | 玄舟
|
2点 防波堤何ごともなく春の波 ☆ | 游悦
|
2点 春眠や少年の日の夢五彩 | 如雨
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2点 飛び跳ねし鯉も眺むる桜かな | 玄舟
|
1 点 句 ‥‥ 8句(うち特選0) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第94回句会
年初めの今回も「通信」での句会です。
2021年1月29日(金)
兼 題:冬の月、賀状(賀状書く)、「忘」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
「高点句再掲」を含め、特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<深谷柏葉 選> |
賀状持つ手のしわ深し八十路かな ☆ | 三甫
|
蛇口閉ず無人広場に冬の月 | 貞風
|
梅が香や未来託せし絵馬掛くる | 玄舟
|
恩師より手書きの賀状卒寿なほ | 游悦
|
寒月や幼なじみの通夜帰り | 玄舟
|
<武蔵弁慶 選> |
梅が香や未来託せし絵馬掛くる ☆ | 玄舟
|
冬の月池の面に落ち揺らぎをり | 柏葉
|
初雪や昨日に勝る四囲の景 | 玄舟
|
枝垂れ梅地に届くまで撓りをり | 柏葉
|
はやぶさも何回も見た冬の月 | 三甫
|
<大立目茂睡 選> |
冬の月耿々として天を占め ☆ | 柏葉
|
賀状持つ手のしわ深し八十路かな | 三甫
|
はやぶさも何回も見た冬の月 | 三甫
|
暗き朝東の空に冬の月 | 弁慶
|
コロナ禍や人なき道に冬の月 | 三甫
|
<奥山游悦 選> |
今年こそ会うべの賀状五十年 ☆ | 茂睡
|
冬の月耿々として天を占め | 柏葉
|
はやぶさも何回も見た冬の月 | 三甫
|
素裸の公孫樹梢に冬の月 | 茂睡
|
賀状来ぬ友の消息案じをり | 玄舟
|
<白石玄舟 選> |
白衣脱ぎひと息いれる初明り
☆ | 游悦
|
冬の月池の面に落ち揺らぎをり | 柏葉
|
賀状持つ手のしわ深し八十路かな | 三甫
|
居酒屋もはや仕舞ひたり冬の月 | 茂睡
|
コロナ禍や人なき道に冬の月 | 三甫
|
<三浦三甫 選> |
梅が香や未来託せし絵馬掛くる ☆ | 玄舟
|
冬の月池の面に落ち揺らぎをり | 柏葉
|
夜回りの声遠のくや冬の月 | 游悦
|
友見舞ひ辿る家路の冬の月 | 玄舟
|
忘れ得ぬ人の賀状や宝物 | 弁慶
|
<松本貞風 選> |
今年こそ会うべの賀状五十年 ☆ | 茂睡
|
夜回りの声遠のくや冬の月 | 游悦
|
駅伝の大逆転に我忘れ | 游悦
|
白衣脱ぎひと息いれる初明り | 游悦
|
居酒屋もはや仕舞ひたり冬の月 | 茂睡
|
<鈴木蓮囲池 好きな句選> |
風見鶏冬の疾風に身を崩し | 柏葉
|
素裸の公孫樹梢に冬の月 | 茂睡
|
今年こそ会うべの賀状五十年 | ―〃―
|
白衣脱ぎひと息いれる初明り | 游悦
|
謹慎の身にやはらかき冬日かな | ―〃―
|
寒月や幼なじみの通夜帰り | 玄舟
|
初雪や昨日に勝る四囲の景 | ―〃―
|
蛇口閉ず無人広場に冬の月 | 貞風
|
鳶の輪や百個入らむ冬の月 | ―〃―
|
住所二つ被災者からの年賀状 | ―〃―
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(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
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< 近 詠 > |
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コーヒーのドリップの音日脚伸び
| 蓮囲池
|
蝋梅を季節の使徒と崇めけり | ―〃―
|
豆撒きや老いの一擲コロナ打ち | ―〃―
|
<高点句再掲> |
3点 梅が香や未来託せし絵馬掛くる ☆☆ | 玄舟
|
3点 賀状持つ手のしわ深し八十路かな ☆ | 三甫
|
3点 はやぶさも何回も見た冬の月 | 三甫
|
3点 冬の月池の面に落ち揺らぎをり | 柏葉
|
2点 今年こそ会うべの賀状五十年 ☆☆ | 茂睡
|
2点 冬の月耿々として天を占め ☆ | 柏葉
|
2点 白衣脱ぎひと息いれる初明り ☆ | 游悦
|
2点 コロナ禍や人なき道に冬の月 | 三甫
|
2点 夜回りの声遠のくや冬の月 | 游悦
|
2点 居酒屋もはや仕舞ひたり冬の月 | 茂睡
|
1 点 句 ‥‥11句(うち特選2) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第93回句会
新型コロナウィルス感染さらに拡大、納めの句会も通信句会でした
2020年11月27日(金) 於 :・・・
兼 題:去年今年、燗酒・熱燗、「躍」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ お気づきの点がありましたらご連絡ください ☆
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<武蔵弁慶 選> |
去年今年八十路の道を渡りけり ☆ | 三甫
|
熱燗をひとり酌む夜のしじまかな | 玄舟
|
憂きことは言はず思はず去年今年 | 如雨
|
去年今年心躍りしこともなく | 茂睡
|
ほの暗き山路に入るや木の実降る | 游悦
|
<大立目茂睡 選> |
吽形の貌して咳を怺へたる ☆ | 如雨
|
籠り居のひととき癒す柚子湯かな | 玄舟
|
熱燗や議論譲らず八十路なほ | 游悦
|
去年今年災い逃れ生を継ぐ | 三甫
|
冬ざれや人影もなき観覧車 | 柏葉
|
<奥山游悦 選> |
友垣の繋がり細る去年今年 ☆ | 玄舟
|
吽形の貌して咳を怺へたる | 如雨
|
冬ざれや人影もなき観覧車 | 柏葉
|
熱燗や落葉時雨の山の宿 | 茂睡
|
遠巻きも呼ばれ手締めや羽子板市 | 如雨
|
<白石玄舟 選> |
遠巻きも呼ばれ手締めや羽子板市 ☆ | 如雨
|
熱燗に情も交はる宵屋台 | 柏葉
|
吽形の貌して咳を怺へたる | 如雨
|
咳をする男に道を譲りたり | 茂睡
|
冬ざれや人影もなき観覧車 | 柏葉
|
<三浦三甫 選> |
冬うらら遥かに富士の薄化粧 ☆ | 玄舟
|
逆光に躍るや無数冬の虫 | 貞風
|
平穏な日日に満足秋の暮 | 弁慶
|
憂きことは言はず思はず去年今年 | 如雨
|
熱燗を干して舟唄くちずさむ | 玄舟
|
<岩渕如雨 選> |
熱燗に情も交はる宵屋台 ☆ | 柏葉
|
本棚の背文字眺めて去年今年 | 游悦
|
咳をする男に道を譲りたり | 茂睡
|
冬ざれや人影もなき観覧車 | 柏葉
|
友垣の繋がり細る去年今年 | 玄舟
|
<松本貞風 選> |
秋深し戦力外の一言が ☆ | 三甫
|
吽形の貌して咳を怺へたる | 如雨
|
咳をする男に道を譲りたり | 茂睡
|
去年今年災い逃れ生を継ぐ | 三甫
|
友垣の繋がり細る去年今年 | 玄舟
|
<深谷柏葉 選> |
友垣の繋がり細る去年今年 ☆ | 玄舟
|
籠り居のひととき癒す柚子湯かな | 玄舟
|
熱燗をひとり酌む夜のしじまかな | 玄舟
|
去年今年災い逃れ生を継ぐ | 三甫
|
炭焼きの煙ひとすじ深山晴れ | 游悦
|
<鈴木蓮囲池 好きな句選> |
去年今年心躍りしこともなく | 茂睡
|
本棚の背文字眺めて去年今年 | 游悦
|
熱燗や議論譲らず八十路なほ | ―〃―
|
炭焼きの煙ひとすじ深山晴れ | ―〃―
|
冬うらら遥かに富士の薄化粧 | 玄舟
|
熱燗を干して「舟唄」くちずさむ | ―〃―
|
友垣の繋がり細る去年今年 | ―〃―
|
いさぎよき裸の欅日短か | 如雨
|
冬ざれや人影もなき観覧車 | 柏葉
|
|
(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
|
< 近 詠 > |
|
|
階(を一段ごとに木の実踏む | 蓮囲池
|
五重の塔紅葉の海の澪( | ―〃―
|
朴落葉哲人のごと歩きけり | ―〃―
|
<高点句再掲> |
4点 友垣の繋がり細る去年今年 ☆☆ | 玄舟
|
4点 吽形の貌して咳を怺へたる ☆ | 如雨
|
4点 冬ざれや人影もなき観覧車 | 柏葉
|
3点 咳をする男に道を譲りたり | 茂睡
|
3点 去年今年災い逃れ生を継ぐ | 三甫
|
2点 熱燗に情も交はる宵屋台 ☆ | 柏葉
|
2点 遠巻きも呼ばれ手締めや羽子板市 ☆ | 如雨
|
2点 熱燗をひとり酌む夜のしじまかな | 玄舟
|
2点 籠り居のひととき癒す柚子湯かな | 玄舟
|
2点 憂きことは言はず思はず去年今年 | 如雨
|
1 点 句 ‥‥12句(うち特選3) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第92回句会
新型コロナウィルス感染収まらず、4度目の通信句会
2020年9月25日(金) 於 :・・・
兼 題:秋色、蟷螂、「知」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<大立目茂睡 選> |
産土の知る辺も絶えし水の秋 ☆ | 玄舟
|
秋蝉も掃いて当番終えにけり | 貞風
|
城跡の松の葉擦れや秋の声 | 柏葉
|
人偲ぶ時宜と思へり雨月かな | 如雨
|
蜘蛛の巣に蟷螂かかりにわか雨 | 三甫
|
<奥山游悦 選> |
人偲ぶ時宜と思へり雨月かな ☆ | 如雨
|
菊の香や老いてふ世界未知と危懼 | 如雨
|
老い蟷螂枯葉と紛う身のさばき | 柏葉
|
産土の知る辺も絶えし水の秋 | 玄舟
|
尋ね来し湖畔の歌碑は秋の色 | 玄舟
|
<白石玄舟 選> |
城跡の松の葉擦れや秋の声 ☆ | 柏葉
|
樹々燃えて川面静かに秋の色 | 柏葉
|
秋蝉も掃いて当番終えにけり | 貞風
|
人偲ぶ時宜と思へり雨月かな | 如雨
|
振りかざす正義は知らず子蟷螂 | 游悦
|
<三浦三甫 選> |
樹々燃えて川面静かに秋の色 ☆ | 柏葉
|
栗ごはん丸飯台に子沢山 | 游悦
|
凛として孤高の立ち居後の月 | 柏葉
|
人偲ぶ時宜と思へり雨月かな | 如雨
|
湿原のトロッコ列車秋の色 | 游悦
|
<岩渕如雨 選> |
秋蝉も掃いて当番終えにけり ☆ | 貞風
|
今日よりは秋の色見ゆ散歩道 | 茂睡
|
旅先の思はぬ出会ひ秋時雨 | 玄舟
|
秋彼岸母の作りしずんだ餅 | 三甫
|
振りかざす正義は知らず子蟷螂 | 游悦
|
<松本貞風 選> |
秋惜しむ旅にも出でず八か月 ☆ | 柏葉
|
蟷螂の生けるしるしに斧挙ぐる | 茂睡
|
菊の香や老いてふ世界未知と危懼 | 如雨
|
産土の知る辺も絶えし水の秋 | 玄舟
|
萩薫る校歌一節忘れ得ず | 弁慶
|
<深谷柏葉 選> |
旅先の思はぬ出会ひ秋時雨 ☆ | 玄舟
|
台風の目の中にあり無事の留守 | 貞風
|
秋彼岸母の作りしずんだ餅 | 三甫
|
産土の知る辺も絶えし水の秋 | 玄舟
|
振りかざす正義は知らず子蟷螂 | 游悦
|
<武蔵弁慶 選> |
蟷螂の生けるしるしに斧挙ぐる ☆ | 茂睡
|
秋蝉も掃いて当番終えにけり | 貞風
|
凛として孤高の立ち居後の月 | 柏葉
|
蟷螂の斧上ぐる先すでに星 | 如雨
|
友の死を知らす便りや秋の空 | 茂睡
|
<鈴木蓮囲池 好きな句選> |
蟷螂の生けるしるしに斧挙ぐる | 茂睡
|
湿原のトロッコ列車秋の色 | 游悦
|
栗ごはん丸飯台に子沢山 | ―〃―
|
尋ね来し湖畔の歌碑は秋の色 | 玄舟
|
産土の知る辺も絶えし水の秋 | ―〃―
|
旅先の思はぬ出会ひ秋時雨 | ―〃―
|
草原にひとり佇む秋入日 | ―〃―
|
秋の夜や万年筆のインク切れ | 三甫
|
広々と大学の道秋の色 | 如雨
|
蟷螂の斧上ぐる先すでに星 | ―〃―
|
シーソーの子等も秋色塾帰り | 貞風
|
蟷螂の鎌に倒さる雀蜂 | ―〃―
|
秋蝉も掃いて当番終えにけり | ―〃―
|
樹々燃えて川面静かに秋の色 | 柏葉
|
城跡の松の葉擦れや秋の声 | ―〃―
|
萩薫る校歌一節忘れ得ず
| 弁慶
|
|
(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
|
< 近 詠 > |
|
|
古伊万里に萱投入れる五六本 | 蓮囲池
|
周平の武士の一分夜長し | ―〃―
|
神は死すニーチェに迫る良夜かな | ―〃―
|
|
<高点句再掲> |
4点 秋蝉も掃いて当番終えにけり ☆ | 貞風
|
4点 産土の知る辺も絶えし水の秋 ☆ | 玄舟
|
4点 人偲ぶ時宜と思へり雨月かな ☆ | 如雨
|
3点 振りかざす正義は知らず子蟷螂 | 游悦
|
2点 蟷螂の生けるしるしに斧挙ぐる ☆ | 茂睡
|
2点 樹々燃えて川面静かに秋の色 ☆ | 柏葉
|
2点 旅先の思はぬ出会ひ秋時雨 ☆ | 玄舟
|
2点 城跡の松の葉擦れや秋の声 ☆ | 柏葉
|
2点 秋彼岸母の作りしずんだ餅 | 三甫
|
2点 菊の香や老いてふ世界未知と危懼 | 如雨
|
2点 凛として孤高の立ち居後の月 | 柏葉
|
1 点 句 ‥‥11句(うち特選1) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第91回句会
新型コロナウィルス感染が拡大する状況にあるため3度目の通信句会
2020年7月17日(金) (定例日がオリンピック対応祝日のため一週繰上げの予定でした)
☆ 通信句会出句〆切:7月24日(金) ☆
兼 題:夜の秋、胡瓜、「健」(要季語)
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<奥山游悦 選> |
庭先の葉擦れ微かに夜の秋 ☆ | 玄舟
|
句仲間は遠く酒友もなく端居 | 如雨
|
満水のダム湖波打つ青嵐 | 柏葉
|
鱧皮の胡瓜酢の物ぬる燗で | 茂睡
|
最果てに廃線の跡夏の果て | 三甫
|
<白石玄舟 選> |
最果てに廃線の跡夏の果て ☆ | 三甫
|
まづ健康父の口癖百日紅 | 如雨
|
汗ぬぐふ哀しみぬぐふ被災跡 | 游悦
|
満水のダム湖波打つ青嵐 | 柏葉
|
日盛りに人を吸ひ込む煉瓦館 | 游悦
|
<三浦三甫 選> |
とりどりのマスクの子らや梅雨晴間 ☆ | 茂睡
|
古里の幼き記憶胡瓜もぎ | 玄舟
|
満水のダム湖波打つ青嵐 | 柏葉
|
けふの日も何事もなく合歓の花 | 玄舟
|
鱧皮の胡瓜酢の物ぬる燗で | 茂睡
|
<岩渕如雨 選> |
日盛りに人を吸ひ込む煉瓦館 ☆ | 游悦
|
満水のダム湖波打つ青嵐 | 柏葉
|
けふの日も何事もなく合歓の花 | 玄舟
|
草原に草笛遠き日暮かな | 柏葉
|
最果てに廃線の跡夏の果て | 三甫
|
<松本貞風 選> |
日盛りに人を吸ひ込む煉瓦館 ☆ | 游悦
|
まづ健康父の口癖百日紅 | 如雨
|
満水のダム湖波打つ青嵐 | 柏葉
|
人ひとり過ぐる息差し夜の秋 | 如雨
|
三密でこそ紫陽花は美しき | 茂睡
|
<深谷柏葉 選> |
汗ぬぐふ哀しみぬぐふ被災跡 ☆ | 游悦
|
まづ健康父の口癖百日紅 | 如雨
|
買物にリュックを背負ふ梅雨の朝 | 弁慶
|
単独で登頂夏の槍ヶ岳 | 弁慶
|
庭先の葉擦れ微かに夜の秋 | 玄舟
|
<武蔵弁慶 選> |
古里の幼き記憶胡瓜もぎ ☆ | 玄舟
|
若き日の健啖偲ぶ盛夏かな | 玄舟
|
夏雲に想ひを託すひとり旅 | 玄舟
|
けふの日も何事もなく合歓の花 | 玄舟
|
最果てに廃線の跡夏の果て | 三甫
|
<大立目茂睡 選> |
句仲間は遠く酒友もなく端居 ☆ | 如雨
|
満水のダム湖波打つ青嵐 | 柏葉
|
けふの日も何事もなく合歓の花 | 玄舟
|
棘強き胡瓜をほめて洗ひけり | 如雨
|
日盛りに人を吸ひ込む煉瓦館 | 游悦
|
<鈴木蓮囲池 好きな句選> |
雑多なる人と匂ひの夜店かな | 游悦
|
日盛りに人を吸ひ込む煉瓦館 | ―〃―
|
けふの日も何事もなく合歓の花 | 玄舟
|
庭先の葉擦れ微かに夜の秋 | ―〃―
|
夏銀座安倍のマスクは我一人 | 三甫
|
最果てに廃線の跡夏の果て | ―〃―
|
まづ健康父の口癖百日紅 | 如雨
|
句仲間は遠く酒友もなく端居 | ―〃―
|
遠き灯は故郷の色夕ひぐらし | ―〃―
|
タブレットを離さず蝉を捕る子かな | 貞風
|
梅雨雲や双子の山に覚え無し | ―〃―
|
明易し寝付けぬままの旅枕 | 柏葉
|
甚平は母の形見よ夕時雨 | ―〃―
|
満水のダム湖波打つ青嵐 | ―〃―
|
草原に草笛遠き日暮かな | ―〃―
|
|
(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
|
|
|
< 近 詠 > |
|
|
諍(いさかい)のあとの休止符心太 | 蓮囲池
|
蝉殻を葬送のごと蟻が引く | ―〃―
|
極暑かな甲府盆地は溶鉱炉 | ―〃―
|
|
|
<高点句再掲> |
6点 満水のダム湖波打つ青嵐 | 柏葉 |
4点 日盛りに人を吸ひ込む煉瓦館 ☆☆ | 游悦
|
4点 最果てに廃線の跡夏の果て ☆ | 三甫
|
4点 けふの日も何事もなく合歓の花 | 玄舟
|
3点 まづ健康父の口癖百日紅 | 如雨
|
2点 古里の幼き記憶胡瓜もぎ ☆ | 玄舟
|
2点 句仲間は遠く酒友もなく端居 ☆ | 如雨
|
2点 汗ぬぐふ哀しみぬぐふ被災跡 ☆ | 游悦
|
2点 庭先の葉擦れ微かに夜の秋 ☆ | 玄舟
|
2点 鱧皮の胡瓜酢の物ぬる燗で | 茂睡
|
1 点 句 ‥‥ 9句(うち特選1) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第90回句会
新型コロナウィルス「緊急事態」のため今回も 通信 で実施
2020年5月22日(金)
兼 題:青野、日傘、静(要季語)
こちらに通信句会の要領があります。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<白石玄舟 選> |
静寂が先客のごと夏座敷
☆ | 如雨
|
青野なす美瑛の丘の一樹かな | 游悦
|
木漏れ日はさざ波のごと若楓 | 柏葉
|
真ふたつに青野を分けて鉄路かな | 如雨
|
初夏に入る少女何時しか紅を差し | 貞風
|
<三浦三甫 選> |
真ふたつに青野を分けて鉄路かな
☆ | 如雨
|
女坂傾げる日傘伏し目がち | 游悦
|
走り梅雨テイクアウトの夕ご飯 | 貞風
|
静寂が先客のごと夏座敷 | 如雨
|
立ち止まりそっと会釈の日傘かな | 玄舟
|
<岩渕如雨 選> |
青野なす美瑛の丘の一樹かな
☆ | 游悦
|
釣竿の浮き静かなり梅雨晴間 | 玄舟
|
背伸びせし母の手元に釣忍 | 玄舟
|
蝶の恋日の影映し回りけり | 貞風
|
大夏野行けば遠退く山の景 | 柏葉
|
<松本貞風 選> |
大夏野行けば遠退く山の景
☆ | 柏葉
|
静寂が先客のごと夏座敷 | 如雨
|
真ふたつに青野を分けて鉄路かな | 如雨
|
夏めくや大樹の蔭に乳母車 | 游悦
|
日傘たたむ深きお辞儀の喪服かな | 如雨
|
<深谷柏葉 選> |
静寂が先客のごと夏座敷
☆ | 如雨
|
青野なす美瑛の丘の一樹かな | 游悦
|
真ふたつに青野を分けて鉄路かな | 如雨
|
日傘たたむ深きお辞儀の喪服かな | 如雨
|
初夏に入る少女何時しか紅を差し | 貞風
|
<武蔵弁慶 選> |
絵日傘をかざす少女の澄まし顔
☆ | 玄舟
|
ふるさとは遠し自粛の五月なる | 如雨
|
静かなり不要不急という五月 | 貞風
|
背伸びせし母の手元に釣忍 | 玄舟
|
静寂が先客のごと夏座敷 | 如雨
|
<大立目茂睡 選> |
木漏れ日はさざ波のごと若楓
☆ | 柏葉
|
十指より静かに厄を洗ひ去る | 游悦
|
夏めくや大樹の蔭に乳母車 | 游悦
|
目つむれば新樹の香り迫りくる | 游悦
|
絵日傘をかざす少女の澄まし顔 | 玄舟
|
<奥山游悦 選> |
真ふたつに青野を分けて鉄路かな
☆ | 如雨
|
彼方此方に牛の草食む青野かな | 玄舟
|
令和にも昭和のお鉢豆ご飯 | 三甫
|
静かなる夜明けの道や青芒 | 茂睡
|
大夏野行けば遠退く山の景 | 柏葉
|
< 鈴木蓮囲池 好きな句選> |
ふるさとは遠し自粛の五月なる | 如雨
|
着陸のアナウンス 傾ぐ大青野 | ―〃―
|
真ふたつに青野を分けて鉄路かな | ―〃―
|
静寂が先客のごと夏座敷 | ―〃―
|
静かなり不要不急という五月 | 貞風
|
初夏に入る少女何時しか紅を差し | ―〃―
|
大夏野行けば遠退く山の景 | 柏葉
|
径もなき青野吹き抜くつむじ風 | ―〃―
|
巣籠りの間も季は遷り青野かな | 茂睡
|
青野なす美瑛の丘の一樹かな | 游悦
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十指より静かに厄を洗ひ去る | ―〃―
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(作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
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< 近 詠 > |
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揺るぎなき暖簾の誇り初幟 | 蓮囲池
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貴婦人の楚々たる立居花あやめ | ―〃―
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祖母伝の糠漬旨し母の日に | ―〃―
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<高点句再掲> |
5点 静寂が先客のごと夏座敷 ☆☆ | 如雨
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5点 真ふたつに青野を分けて鉄路かな ☆☆ | 如雨
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3点 青野なす美瑛の丘の一樹かな ☆ | 游悦
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3点 大夏野行けば遠退く山の景 ☆ | 柏葉 |
2点 木漏れ日はさざ波のごと若楓 ☆ | 柏葉
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2点 絵日傘をかざす少女の澄まし顔 ☆ | 玄舟
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2点 初夏に入る少女何時しか紅を差し | 貞風
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2点 日傘たたむ深きお辞儀の喪服かな | 如雨
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2点 背伸びせし母の手元に釣忍 | 玄舟
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2点 夏めくや大樹の蔭に乳母車 | 游悦
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1 点 句 ‥‥12句(うち特選0) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第89回句会
新型コロナウィルス拡散対応のため 通信 で実施
2020年3月27日(金) 於 :学士会館
兼 題:花冷え、仔馬、「気」(要季語)。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<三浦三甫 選> |
ノサップの岬を駈ける仔馬かな ☆ | 游悦
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一献に癒し求むや花の冷え | 如雨
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マスクかけ声なく歩む花見かな | 茂睡
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並木路のそぞろ歩きに散る桜 | 玄舟
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気を持たす標本木の花一輪 | 如雨
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<岩渕如雨 選> |
花冷えや夜の森公園封鎖解く ☆ | 貞風
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春一番川面駈けゆく水飛沫 | 柏葉
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花冷えや焼酎お湯割り熱うせよ | 茂睡
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仕送りの礼状最後卒業す | 貞風
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故郷はこの空の果て辛夷咲く | 游悦
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<松本貞風 選> |
花冷えやはやり病ひの先見えず ☆ | 柏葉
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忍び寄るコロナの気配花冷ゆる | 游悦
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病む友の古き手紙や春疾風 | 如雨
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朧夜や傘寿息災急ぐまじ | 如雨
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気を持たす標本木の花一輪 | 如雨
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<深谷柏葉 選> |
病む友の古き手紙や春疾風 ☆ | 如雨
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子どもらの元気をもらふ磯遊び | 游悦
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花冷えや今年の花は幸薄く | 茂睡
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朧夜や傘寿息災急ぐまじ | 如雨
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気を持たす標本木の花一輪 | 如雨
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<武蔵弁慶 選> |
コロナ禍やマスク外さず鬼ごっこ ☆ | 貞風
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忍び寄るコロナの気配花冷ゆる | 游悦
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マスクかけ声なく歩む花見かな | 茂睡
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東風吹いて群青の空に白き富士 | 三甫
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故郷はこの空の果て辛夷咲く | 游悦
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<大立目茂睡 選> |
若駒の行く末思ふ傘寿かな ☆ | 玄舟
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子どもらの元気をもらふ磯遊び | 游悦
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蒼天に綿雲ひとつ春めけり | 柏葉
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磐梯を望む原っぱ子馬いて | 弁慶
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気を持たす標本木の花一輪 | 如雨
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<奥山游悦 選> |
漱石と子規の語らい春光る ☆ | 三甫
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花冷えや焼酎お湯割り熱うせよ | 茂睡
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花冷えや今年の花は幸薄く | 茂睡
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辛夷咲く大樹は天を覆ひけり | 柏葉
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仕合せは仔馬を愛づる孫とゐて | 茂睡
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<白石玄舟 選> |
心奥のふるさと目覚む啄木忌
☆ | 如雨
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仕送りの礼状最後卒業す | 貞風
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邪気払ふ孫の笑顔やランドセル | 茂睡
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気を持たす標本木の花一輪 | 如雨
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故郷はこの空の果て辛夷咲く | 游悦
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< 鈴木蓮囲池 好きな句選> |
漱石と子規の語らい春光る | 三甫
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一献に癒し求むや花の冷え | 如雨
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病む友の古き手紙や春疾風 | ―〃―
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朧夜や傘寿息災急ぐまじ | ―〃―
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仕送りの礼状最後卒業す | 貞風
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花冷えや焼酎お湯割り熱うせよ | 茂睡
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故郷はこの空の果て辛夷咲く | 游悦
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若駒の行く末思ふ傘寿かな | 玄舟
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(清記の順に拘らず作者別にまとめ、互選選者掲載順にしました) |
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< 近 詠 > |
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百蝶の飛び立つごとく花みずき | 蓮囲池
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日脚伸ぶ午後の読書とコーヒーと | ―〃―
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籠り人窓越しに春惜みけり | ―〃―
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<高点句再掲> |
5点 気を持たす標本木の花一輪 | 如雨
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3点 故郷はこの空の果て辛夷咲く | 游悦
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2点 病む友の古き手紙や春疾風 ☆ | 如雨
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2点 仕送りの礼状最後卒業す | 貞風
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2点 子どもらの元気をもらふ磯遊び | 游悦
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2点 花冷えや今年の花は幸薄く | 茂睡
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2点 花冷えや焼酎お湯割り熱うせよ | 茂睡
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2点 マスクかけ声なく歩む花見かな | 茂睡
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2点 忍び寄るコロナの気配花冷える | 游悦
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2点 朧夜や傘寿息災急ぐまじ | 如雨
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1 点 句 ‥‥16句(うち特選7句) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
柏葉さんまとめの、『櫻草』に掲載されなかった第89回句会の「櫻草句会だより」を載せました。ただし、縦書の原FileのRDF変換がうまくできませんでしたので、横書にしました。
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第88回句会
2020年1月24日(金) 於 :学士会館
兼 題:山眠る、おでん、「光」(要季語)。新年・冬季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<岩渕如雨 選> |
初明かり傘寿の胸の奥照らす ☆ | 游悦
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ここだけの話始まるおでん酒 | 游悦
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倒木をあまた抱きて山眠る | 游悦
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轟音の軍機編隊眠る山 | 貞風
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せち料理妻の咎むる迷ひ箸 | 茂睡
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<松本貞風 選> |
倒木をあまた抱きて山眠る ☆ | 游悦
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振袖に明日探しの初詣 | 玄舟
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廃校を懐に抱き山眠る | 柏葉
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仲見世に碧眼群れる松の内 | 游悦
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せち料理妻の咎むる迷ひ箸 | 茂睡
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<深谷柏葉 選> |
五輪の火迎へる日本初山河 ☆ | 游悦
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ここだけの話始まるおでん酒 | 游悦
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鏡には嘘なき齢老の春 | 如雨
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仲見世に碧眼群れる松の内 | 游悦
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せち料理妻の咎むる迷ひ箸 | 茂睡
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<武蔵弁慶 選> |
凍空に光りて消ゆる星一つ ☆ | 柏葉
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廃校を懐に抱き山眠る | 柏葉
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大山で房総臨み冬光る | 三甫
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裾を縫ふ水なき川や山眠る | 如雨
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せち料理妻の咎むる迷ひ箸 | 茂睡
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<大立目茂睡 選> |
ひとときの落暉を抱き山眠る ☆ | 玄舟
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逆光と風はともがら枯尾花 | 如雨
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鏡には嘘なき齢老の春 | 如雨
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仄かなる光に倒る霜柱 | 玄舟
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裸木の公孫樹の空の真青なる | 柏葉
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<奥山游悦 選> |
おでん屋に客を追ひ込む襟の風 ☆ | 如雨
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廃校を懐に抱き山眠る | 柏葉
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蛸食うて多幸を祈るおでんかな | 茂睡
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今朝は白夕べは紫紺山眠る | 貞風
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裾を縫ふ痩せし川筋山眠る | 如雨
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<白石玄舟 選> |
おでん屋に客を追ひ込む襟の風 ☆ | 如雨
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鏡には嘘なき齢老の春 | 如雨
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朴落ち葉風なき空にはらと散る | 柏葉
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初明かり傘寿の胸の奥照らす | 游悦
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せち料理妻の咎むる迷ひ箸 | 茂睡
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<三浦三甫 選> |
八十路てふ老の入口屠蘇の酔 ☆ | 如雨
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倒木をあまた抱きて山眠る | 游悦
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凍て空に光りて消ゆる星一つ | 柏葉
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初明かり傘寿の胸の奥照らす | 游悦
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せち料理妻の咎むる迷ひ箸 | 茂睡
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< 鈴木蓮囲池 場外選> |
八十路てふ老の入口屠蘇の酔 ☆ | 如雨
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鏡には嘘なき齢老の春 ☆ | ―〃―
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今朝は白夕べは紫紺山眠る ☆ | 貞風
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仲見世に碧眼群れる松の内 ☆ | 游悦
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失意の途空しさ募るおでん旗 | 貞風
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轟音の軍機編隊眠る山 | ―〃―
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コンビニのおでんが誘ふコップ酒 | 玄舟
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ひとときの落暉を抱き山眠る | ―〃―
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ここだけの話始まるおでん酒 | 游悦
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廃校を懐に抱き山眠る | 柏葉
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凍て空に光りて消ゆる星一つ | ―〃―
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朴落ち葉風なき空にはらと散る | ―〃―
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山眠る両国界隈触れ太鼓 | 三甫
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日雇いの疲れを癒すおでんの香 | ―〃―
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初詣黄金に光る酒干せり | 茂睡
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裾を縫ふ痩せし川筋山眠る | 如雨
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< 近 詠 > |
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山眠る勝頼夫妻の自決跡 | 蓮囲池
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おでん提げ散歩帰りの吾はやもめ | ―〃―
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梅綻ろぶ共通一次の孫は今 | ―〃―
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<高点句再掲> |
6点 せち料理妻の咎むる迷ひ箸 | 茂睡
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3点 初明かり傘寿の胸の奥照らす ☆ | 游悦
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3点 倒木をあまた抱きて山眠る ☆ | 游悦
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3点 鏡には嘘なき齢老の春 | 如雨
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3点 廃校を懐に抱き山眠る | 柏葉
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2点 おでん屋に客を追ひ込む襟の風 ☆☆ | 如雨
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2点 凍て空に光りて消ゆる星一つ ☆ | 柏葉
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2点 ここだけの話始まるおでん酒 | 游悦
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2点 仲見世に碧眼群れる松の内 | 游悦
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2点 裾を縫ふ痩せし川筋山眠る | 如雨
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1 点 句 ‥‥12句(うち特選3) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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これより前の例会記録はここをクリックしてください。前回第88回から遡れます。
これまでの例会の開催日、兼題等は「
開催記録」にまとめてあります。
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< 会 員 > |
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谿 聲:
| 村上 幹也 (主宰) |
玄 舟 :
| 白石 紀彦 |
三 甫:
| 三浦 器允 |
如 雨:
| 岩渕 上 |
貞 風:
| 松本 貞 |
柏 葉:
| 深谷 武 |
茂 睡:
| 大立目 茂 |
弁 慶:
| 武蔵 好彦 |
游 悦:
| 奥山 興悦 |
:
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<長 期 休 会 中> |
越 庵:
| 平山 隆一 |
三鬼堂:
| 合田 俊知 |
竹 風:
| 加賀美 一 |
仲 安:
| 中野 安弘 |
蓮囲池:
| 鈴木 練一 |
:
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(俳号50音順) |
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<物 故 会 員> |
啓 窓:
| 高橋 啓悟 |
'18年5月12日逝去 |
興 山:
| 伊東 興三 |
'16年9月9日逝去 |
幸 風:
| 小林 幸司 |
'18年2月17日逝去 |
修 人:
| 小川 修 |
'12年3月逝去 |
竹 林:
| 内山 武司 |
'16年8月11日逝去 |
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