このページは第41回('12/3)から第51回('13/12)までの例会記録です。
▽このページの末尾へ
この他の例会記録
例会記録Ⅰ | 第 1~ 9回('05/ 7~'06/11) |
|
例会記録Ⅶ | 第61~69回('15/ 7~'16/11) |
例会記録Ⅱ | 第10~20回('07/ 1~'08/ 9) |
|
例会記録Ⅷ | 第70~78回('17/ 1~'18/ 5) |
例会記録Ⅲ | 第21~30回('08/11~'10/ 5) |
|
例会記録Ⅸ | 第79~87回('18/ 7~'19/11)
td> |
例会記録Ⅳ | 第31~40回('10/ 7~'12/ 1) |
|
例会記録Ⅹ | 第88~99回('20/ 1~'21/11) |
例会記録Ⅴ | 第41~51回('12/ 3~'13/11) |
|
例会記録ⅩⅠ | 第100~111回('22/ 1~'23/11) |
例会記録Ⅵ | 第52~60回('14/ 1~'15/ 5) |
|
例会記録ⅩⅡ | 第111~………回('24/ 1~……) |
誤字、表記違いあるいは作者名の誤り等に気づかれましたらお知らせください。
お断り:ブラウザはI E9(インターネットエクスプローラ9)を想定しています。FF5 や Google Chrome では、指定フォントが変わったり背景の色が出なかったり、また、ルビや表など形式が崩れるところ等があります。
第51回句会
2013年11月22日(金) 於 :学士会館
兼 題:無月、栗飯、暮の秋、鷹、炎(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
作者未詳の句があります。お気づきの方はお知らせください。
<武蔵弁慶 選> |
切り貼りの障子に夕日暮の秋 ☆ | 仲安
|
鷹の目は一点鋭く檻の中 | 仲安
|
紅葉見て恋の炎を燃やすかも | 三甫
|
立山へ鷹の飛び立つ館跡 | 越庵
|
先見えぬ世に据えたしや鷹の目を | 興山
|
<奥山游悦 選> |
弔いて夜道を急ぐ無月かな ☆ | 仲安
|
薪能炎に火照る寒稽古 | 興山
|
山の端に無月寂しき鳴子郷 | 竹林
|
菊を焚く千切れ炎の香を生みて | 如雨
|
明日を恃み佳酒をとりおく無月かな | 如雨
|
<伊東興山 選> |
山の端に無月寂しき鳴子郷 ☆ | 竹林
|
吟詠の声透き通る無月かな | 游悦
|
去年の今雨月に酌みぬ月見酒 | 幸風
|
不具合は不具合のまま暮の秋 | 如雨
|
紅葉見て恋の炎を燃やすかも | 三甫
|
<小林幸風 選> |
兎追うモンゴル大地鷹かける ☆ | 竹林
|
切り貼りの障子に夕日暮の秋 | 仲安
|
立山へ鷹の飛び立つ館跡 | 越庵
|
護国寺の甍の錆や暮の秋 | 游悦
|
先見えぬ世に据えたしや鷹の目を | 興山
|
<三浦三甫 選> |
闘将の炎の勝利文化の日 ☆ | 貞風
|
鷹の目は一点鋭く檻の中 | 仲安
|
会津への旅の始まり栗ご飯 | 貞風
|
護国寺の甍の錆や暮の秋 | 游悦
|
海人の灯の大きく見えし無月かな | 柏葉
|
<内山竹林 選> |
曼珠沙華炎のごとく咲き闌けり ☆ | 柏葉
|
吟詠の声透き通る無月かな | 游悦
|
薪能炎に火照る寒稽古 | 興山
|
三陸を俯瞰せんとて鷹飛べり | 游悦
|
沈黙の眼に炎燃ゆ雪女郎 | 游悦
|
<中野仲安 選> |
菊を焚く千切れ炎の香を生みて ☆ | 如雨
|
落ちもせず腐りもせずに烏瓜 | 柏葉
|
三陸を俯瞰せんとて鷹飛べり | 游悦
|
沈黙の眼に炎燃ゆ雪女郎 | 游悦
|
路歩く一息の間や暮の秋 | 幸風
|
<松本貞風 選> |
生きるとは羽ばたくことか鷹渡る ☆ | 弁慶
|
切り貼りの障子に夕日暮の秋 | 仲安
|
落ちもせず腐りもせずに烏瓜 | 柏葉
|
弔いて夜道を急ぐ無月かな | 仲安
|
護国寺の甍の錆や暮の秋 | 游悦
|
<深谷柏葉 選> |
立山へ鷹の飛び立つ館跡 ☆ | 越庵
|
会津への旅の始まり栗ご飯 | 貞風
|
栗飯をお裾分けよと声ひそめ | 仲安
|
新藁を燃してはかない炎かな | 弁慶
|
不具合は不具合のまま暮の秋 | 如雨
|
<平山越庵 場外選> |
吟詠の声透き通る無月かな ☆ | 游悦
|
落ちもせず腐りもせずに烏瓜 | 柏葉
|
炎消し宮還る伊勢秋の闇 | 未詳
|
新藁を燃してはかない炎かな | 弁慶
|
路歩く一息の間や暮の秋 | 幸風
|
(越庵さんは欠席投句です) |
<岩渕如雨 場外選> |
落ちもせず腐りもせずに烏瓜 | 柏葉
|
炎消し宮遷る伊勢秋の闇 | 未詳
|
新藁を燃してはかない炎かな | 弁慶
|
護国寺の瓦の錆や暮の秋 | 游悦
|
海人の灯の大きく見えし無月かな | 柏葉
|
(如雨さんは欠席投句です) |
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
会津への旅の始まり栗ご飯
☆ | 貞風
|
俯瞰せり綾なす秋の黒部ダム | 未詳
|
能登までの海青々と昼焚火 | 越庵
|
弔いて夜道を急ぐ無月かな | 仲安
|
立山へ鷹の飛び立つ館跡 | 越庵
|
明日を恃み佳酒をとりおく無月かな | 如雨
|
護国寺の甍の錆や暮の秋 | 游悦
|
海人の灯の大きく見えし無月かな | 柏葉
|
|
|
|
< 近 詠 > |
|
|
金木犀武田の香りと偲びけり | 蓮囲池
|
烏瓜信玄館に朱を急ぐ | ―〃―
|
古舘の葎深々ちちろ鳴く | ―〃―
|
武士の御霊は信濃神の留守 | ―〃―
|
木の実落つ小波二つ輪を結び | ―〃―
|
<互選句まとめ> |
4点 落ちもせず腐りもせずに烏瓜 | 柏葉
|
4点 護国寺の甍の錆や暮の秋 | 游悦
|
3点 吟詠の声透き通る無月かな ☆ | 游悦
|
3点 切り貼りの障子に夕日暮の秋 ☆ | 仲安
|
3点 会津への旅の始まり栗ご飯 ☆ | 貞風
|
3点 立山へ鷹の飛び立つ館跡 ☆ | 越庵
|
3点 新藁を燃してはかない炎かな | 弁慶
|
2点 山の端に無月寂しき鳴子郷 ☆ | 竹林
|
2点 菊を焚く千切れ炎の香を生みて ☆ | 如雨
|
2点 弔いて夜道を急ぐ無月かな ☆ | 仲安
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 10句
|
1 点 句 ‥‥ 7句
|
(うち特選句 ‥‥ 4句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。
(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載しています。
蓮囲池氏選は特選のみ集計に加えました。
△TOP
第50回句会
2013年9月27日(金) 於 :学士会館
兼 題:鰯雲、案山子、蝗、胡桃、歌(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<奥山游悦 選> |
帽子だけ田より出でたる案山子かな ☆ | 興山
|
胡桃取りここから先は獣道 | 貞風
|
鰯雲鋤持つ婆と話し込み | 幸風
|
アナログの王者顔して案山子立つ | 柏葉
|
TPP思案貌なる案山子かな | 越庵
|
<平山越庵 選> |
胡桃取りここから先は獣道 ☆ | 貞風
|
石を入れ師に叱られた蝗捕り | 弁慶
|
時忠の眠りし能登や雁渡る | 柏葉
|
見聞きしたことは語らぬ案山子かな | 游悦
|
蒼天に白き墨絵か鰯雲 | 幸風
|
<伊東興山 選> |
掴みたる蝗の貌のいかめしき ☆ | 游悦
|
赤とんぼ少女静かに歌ひけり | 弁慶
|
酒に酔ひ叙情歌に酔ひ秋惜しむ | 游悦
|
蝗取り頭を低く息止めて | 仲安
|
刈り終えし田んぼにポツリ老案山子 | 竹林
|
<小林幸風 選> |
イプシロン夢の運び屋鰯雲 | 仲安
|
いなご追う子らも少なき秋の暮 | 三甫
|
胡桃割る地球の中を覗くごと | 游悦
|
お土産の胡桃を割りて時忘る | 興山
|
濁流に耐え十五夜の渡月橋 | 貞風
|
<三浦三甫 選> |
TPP思案貌なる案山子かな ☆ | 越庵
|
時忠の眠りし能登や雁渡る | 柏葉
|
汚染水迷走重ね夏五輪 | 柏葉
|
天高し歌声響く分校舎 | 仲安
|
枝折れて悪童も落ち青胡桃 | 越庵
|
<内山竹林 選> |
千枚田娘が踊る案山子かな ☆ | 弁慶
|
いなご追う子らも少なき秋の暮 | 三甫
|
赤とんぼ少女静かに歌ひけり | 弁慶
|
トロール船沖に向かふや鰯雲 | 游悦
|
イプシロン夢の運び屋鰯雲 | 仲安
|
<中野仲安 選> |
酒に酔ひ叙情歌に酔ひ秋惜しむ ☆ | 游悦
|
鰯雲昔の旅を追ふ旅路 | 柏葉
|
見聞きしたことは語らぬ案山子かな | 游悦
|
刈り終えし田んぼにポツリ老案山子 | 竹林
|
枝折れて悪童も落ち青胡桃 | 越庵
|
<松本貞風 選> |
若人の大きなリュック鰯雲 ☆ | 弁慶
|
胡桃割る地球の中を覗くごと | 游悦
|
鰯雲昔の旅を追ふ旅路 | 柏葉
|
酒に酔ひ叙情歌に酔ひ秋惜しむ | 游悦
|
アナログの王者顔して案山子立つ | 柏葉
|
<深谷柏葉 選> |
定番のおやつは蝗幼立ち ☆ | 貞風
|
見聞きしたことは語らぬ案山子かな | 游悦
|
女海人の掛け声の譜か鰯雲 |
越庵
|
TPP思案貌なる案山子かな | 越庵
|
くるみ割る鴉の知恵に驚きぬ | 三甫
|
<武蔵弁慶 選> |
TPP思案貌なる案山子かな ☆ | 越庵
|
胡桃割り袋小路の実を出せり | 仲安
|
蒼天に白き墨絵か鰯雲 | 幸風
|
秋の浜海アマちゃん歌ういつも夢 | 竹林
|
歌姫の末路悲しき胡桃割る | 柏葉
|
<岩渕如雨 場外選> |
胡桃割る地球の中を覗くごと | 游悦
|
イベントの道案内に案山子立つ | 仲安
|
帽子だけ田より出でたる案山子かな | 興山
|
女海人の掛け声の譜か鰯雲 | 越庵
|
案山子の眼流れる雲に動かざる | 幸風
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
鰯雲鋤持つ婆と話し込み ☆ | 幸風
|
イベントの道案内に案山子立つ | 仲安
|
胡桃割り袋小路の実を出せり | 仲安
|
イプシロン夢の運び屋鰯雲 | 仲安
|
歌姫の末路悲しき胡桃割る | 柏葉
|
|
< 近 詠 > |
|
|
蛍飛ぶ世過ぎに浮沈あるごとく | 蓮囲池
|
七夕や老いの一願つつましく | ―〃―
|
浮き上がり鯉の大口酷暑吐き | ―〃―
|
狛犬の貌もゆるめり曼珠沙華 | ―〃―
|
<互選句まとめ> |
4点 TPP思案貌なる案山子かな ☆☆ | 越庵
|
3点 酒に酔ひ叙情歌に酔ひ秋惜しむ ☆ | 游悦
|
3点 イプシロン夢の運び屋鰯雲 ☆ | 仲安
|
3点 見聞きしたことは語らぬ案山子かな | 游悦
|
3点 胡桃割る地球の中を覗くごと | 游悦
|
2点 帽子だけ田より出でたる案山子かな ☆ | 興山
|
2点 胡桃取りここから先は獣道 ☆ | 貞風
|
2点 鰯雲鋤持つ婆と話し込み ☆ | 幸風
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 12句
|
1 点 句 ‥‥ 14句
|
(うち特選句 ‥‥ 4句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載。
△TOP
第49回句会
2013年7月26日(金) 於 :学士会館
兼 題:梅雨、籐椅子、浴衣、蜥蜴、夏草。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<平山越庵 選> |
櫓組む男衆の汗子らの夢 ☆ | 柏葉
|
浴衣着の女清しき小画廊 | 柏葉
|
欝心蜥蜴ストレス在りしかと | 幸風
|
夜明け前東方眞紅梅雨明けぬ | 幸風
|
校庭は夏草茂り除染待ち | 仲安
|
<伊東興山 選> |
はじらひの少女はじめて浴衣着て ☆ | 游悦
|
戻り梅雨腕にべたつく新聞紙 | 貞風
|
揺れ動く心浴衣の君二人 | 貞風
|
夏草の匂ひ嗅ぎわけ牛来たる | 游悦
|
窓叩くわが家の蜥蜴逃げもせず | 仲安
|
<小林幸風 選> |
一瞬の閃光残し蜥蜴去る ☆ | 柏葉
|
気配知る忍者もどきの蜥蜴かな | 游悦
|
父母の墓を見守る蜥蜴かな | 弁慶
|
猫老いて処処に悠悠蜥蜴かな | 如雨
|
空梅雨に祭りの広場笑顔満つ | 竹林
|
<三浦三甫 選> |
気配知る忍者もどきの蜥蜴かな ☆ | 游悦
|
同期会浴衣姿で車座に | 仲安
|
亡き祖父の籐椅子いつも猫が占め | 仲安
|
校庭は夏草茂り除染待ち | 仲安
|
那古寺や坂東巡礼梅雨明ける | 越庵
|
<岩渕如雨 選> |
掌中の薩摩切子や籐寝椅子 ☆ | 越庵
|
夏草の匂ひ嗅ぎわけ牛来たる | 游悦
|
寛ぎて我れ籐椅子と古び居り | 幸風
|
一瞬の閃光残し蜥蜴去る | 柏葉
|
夏草や居住制限村に入る | 貞風
|
<内山竹林 選> |
夏草や休みの校舎響く声 ☆ | 興山
|
掌中の薩摩切子や籐寝椅子 | 越庵
|
籐椅子にただ日暮待つ良き日かな | 如雨
|
校庭は夏草茂り除染待ち | 仲安
|
桃源郷今夏草の村と化す | 貞風
|
<中野仲安 選> |
浴衣着の女清しき小画廊 ☆ | 柏葉
|
気配知る忍者もどきの蜥蜴かな | 游悦
|
夏草の匂ひ嗅ぎわけ牛来たる | 游悦
|
転寝の傘倒れ来る梅雨の駅 | 如雨
|
夏草や居住制限村に入る | 貞風
|
<松本貞風 選> |
孫子には玩具扱いトカゲの子 ☆ | 竹林
|
気配知る忍者もどきの蜥蜴かな | 游悦
|
極暑来逸る原発再稼働 | 如雨
|
夏草の匂ひ嗅ぎわけ牛来たる | 游悦
|
那古寺や坂東巡礼梅雨明ける | 越庵
|
<深谷柏葉 選> |
津波の跡夏草深く生い茂り ☆ | 竹林
|
亡き祖父の籐椅子いつも猫が占め | 仲安
|
気配知る忍者もどきの蜥蜴かな | 游悦
|
夏草の匂ひ嗅ぎわけ牛来たる | 游悦
|
掌中の薩摩切子や籐寝椅子 | 越庵
|
<武蔵弁慶 選> |
那古寺や坂東巡礼梅雨明ける ☆ | 越庵
|
籐椅子で腰の痛み和らぎぬ | 弁慶
|
色街の浴衣なつかし年老いて | 三甫
|
亡き祖父の籐椅子いつも猫が占め | 仲安
|
弟の魂魄そこに湯帷子 | 越庵
|
<奥山游悦 選> |
転寝の傘倒れ来る梅雨の駅 ☆ | 如雨
|
色街の浴衣なつかし年老いて | 三甫
|
名水の里もけだるき炎暑かな | 柏葉
|
遠太鼓浮き世を渡る浴衣かな | 幸風
|
桃源郷今夏草の村と化す | 貞風
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
櫓組む男衆の汗子らの夢 | 柏葉
|
プノンペンからの朗報梅雨晴るる | 貞風
|
浴衣着の女清しき小画廊 | 柏葉
|
転寝の傘倒れ来る梅雨の駅 | 如雨
|
ころあひを計りて帰る梅雨の客 | 游悦
|
|
< 近 詠 > |
|
|
郭公に目覚めるホームに今日も生く | 蓮囲池
|
蛍飛ぶ世過ぎの浮沈見るごとし | ―〃―
|
書を伏せて網戸にすれば遠蛙 | ―〃―
|
七夕や老いの一願つつましく | ―〃―
|
初蝉やようやく夏を掌にしたる | ―〃―
|
植田早やおたまじゃくしのマスゲーム | ―〃―
|
<互選句まとめ> |
5点 気配知る忍者もどきの蜥蜴かな ☆ | 游悦
|
5点 夏草の匂ひ嗅ぎわけ牛来たる | 游悦
|
3点 掌中の薩摩切子や籐寝椅子 ☆ | 越庵
|
3点 那古寺や坂東巡礼梅雨明ける ☆ | 越庵
|
3点 浴衣着の女清しき小画廊 ☆ | 柏葉
|
3点 転寝の傘倒れ来る梅雨の駅 ☆ | 如雨
|
3点 亡き祖父の籐椅子いつも猫が占め
| 仲安
|
3点 校庭は夏草茂り除染待ち | 仲安
|
2点 一瞬の閃光残し蜥蜴去る ☆ | 柏葉
|
2点 櫓組む男衆の汗子らの夢
☆ | 柏葉
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 3句
|
1 点 句 ‥‥ 22句
|
(うち特選句 ‥‥ 4句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載。
場外選の選句数が5句ですので、「まとめ」の集計に反映しています。
△TOP
第48回句会
2013年5月24日(金) 於 :学士会館
兼 題:滴り、夏衣、蟻、若葉、光(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<小林幸風 選> |
万緑や護憲衝迫老師立つ ☆ | 越庵
|
山寺の伽藍も隠す若葉かな | 仲安
|
八重の藤咲くや垂るるや中天に | 柏葉
|
怖怖と東尋坊の夏衣 | 如雨
|
迷ひ蟻行きては戻り道具箱 | 仲安 |
<三浦三甫 選> |
夏衣君美しく見えし朝 ☆ | 竹林
|
闘牛の一歩も引かず汗光る | 游悦
|
昏れてなほ欅明るき若葉道 | 如雨
|
大塔も崩す技あり蟻地獄 | 弁慶
|
母娘音楽会へ夏衣 | 仲安
|
<岩渕如雨 選> |
京の宵は豆腐会席夏ごろも☆ | 柏葉
|
五合目を通り過ぎしか滴れり | 游悦
|
山寺の伽藍を隠す若葉かな | 仲安
|
薄暑光稚児が見上げる赤信号 | 弁慶
|
除染地に黙々として蟻の列 | 越庵
|
<内山竹林 選> |
復興へ滴り落つる汗ぬぐう ☆ | 三甫
|
滴りて鍾乳洞の幾万世 | 仲安
|
合掌すリアスの浜の夏衣 | 幸風
|
除染地に黙々として蟻の列 | 越庵
|
懸崖の滴りひかる苔の寺 | 柏葉
|
<中野仲安 選> |
免許証返す決断柳絮飛ぶ ☆ | 柏葉
|
万緑や護憲衝迫老師立つ | 越庵
|
闘牛の一歩も引かず汗光る | 游悦
|
大塔も崩す技あり蟻地獄 | 弁慶
|
懸崖の滴りひかる苔の寺 | 柏葉
|
<松本貞風 選> |
観音の慈愛に触れる若葉風 ☆ | 弁慶
|
滴りて鍾乳洞の幾万世 | 仲安
|
風光る英世の生家猪苗代 | 仲安
|
合掌すリアスの浜の夏衣 | 幸風
|
迷ひ蟻行きては戻り道具箱 | 仲安
|
<深谷柏葉 選> |
闘牛の一歩も引かず汗光る ☆ | 遊悦
|
昏れてなほ欅明るき若葉道 | 如雨
|
二刀流初夏の日本を賑わわす | 三甫
|
合掌すリアスの浜の夏衣 | 幸風
|
怖怖と東尋坊の夏衣 | 如雨
|
<武蔵弁慶 選> |
詔勅に蟻の行列足止める ☆ | 三甫
|
復興へ滴り落つる汗ぬぐう | 三甫
|
遠景も近景もよし里若葉 | 游悦
|
二刀流初夏の日本を賑わわす | 三甫
|
蟻の列この世の果てを目指しけり | 游悦
|
<奥山游悦 選> |
昏れてなほ欅明るき若葉道 ☆ | 如雨
|
薄暑光稚児が見上げる赤信号 | 弁慶
|
登校の一皮剥けて夏衣 | 貞風
|
箱根路も天に突き出る若葉かな | 幸風
|
京の宵は豆腐会席夏ごろも | 柏葉 |
<平山越庵 選> |
怖々と東尋坊の夏衣 ☆ | 如雨
|
滴りて鍾乳洞の幾万世 | 仲安
|
免許証返す決断柳絮飛ぶ | 柏葉
|
一色の若葉秘めたる光合成 | 貞風
|
詔勅に蟻の行列足止める | 三甫
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
免許証返す決断柳絮飛ぶ ☆ | 柏葉
|
合掌すリアスの浜の夏衣 ☆ | 幸風
|
徳一の像は美男に里若葉 ☆ | 越庵
|
夏衣君美しく見えし朝 | 竹林
|
闘牛の一歩も引かず汗光る | 遊悦
|
遠景も近景もよし里若葉 | 遊悦
|
夏衣かえてうれしい孫の顔 | 調査中
|
除染地に黙々として蟻の列 | 越庵
|
舞う風に残花を惜しむ老いの宴 | 幸風
|
大塔も崩す技あり蟻地獄 | 弁慶
|
<互選句まとめ> |
3点 闘牛の一歩も引かず汗光る
☆ | 游悦
|
3点 昏れてなほ欅明るき若葉道 ☆ | 如雨
|
3点 怖怖と東尋坊の夏衣 ☆ | 如雨
|
3点 滴りて鍾乳洞の幾万世 | 仲安
|
3点 合掌すリアスの浜の夏衣 | 幸風
|
2点 万緑や護憲衝迫老師立つ
☆ | 越庵
|
2点 復興へ滴り落つる汗ぬぐう
☆ | 三甫
|
2点 免許証返す決断柳絮飛ぶ
☆ | 柏葉
|
2点 詔勅に蟻の行列足止める
☆ | 三甫
|
2点 京の宵は豆腐会席夏ごろも
☆ | 柏葉
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 7句
|
1 点 句 ‥‥ 11句
|
(うち特選句 ‥‥ 2句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載。
「まとめ」集計には場外選は選句数が多いので反映していません。
△TOP
第47回句会
2013年3月22日(金) 於 :学士会館
兼 題:春雷、蛙、菫、海苔、聞く(聞こゆ)(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<三浦三甫 選> |
被災地に未来を咲かせ菫草 ☆ | 幸風
|
春雷に噂話の途切れたる | 如雨
|
蛙鳴く読経の声と競い合へ | 仲安
|
春雷や提灯揺らす雷門 | 弁慶
|
荒磯の海苔取る海女に雲の影 | 仲安
|
<岩渕如雨 選> |
農夫等の帰り支度や夕蛙 ☆ | 游悦
|
春疾風止まりしままの時計台 | 柏葉
|
蛙鳴く読経の声と競い合へ | 仲安
|
春雷や提灯揺らす雷門 | 弁慶
|
春雷の豊穣配る千枚田 | 越庵
|
<内山竹林 選> |
春いく度歌ひ継がるる「花は咲く」 ☆ | 柏葉
|
被災地に未来を咲かせ菫草 | 幸風
|
海苔を掻き風雪生きる海女の群れ | 幸風
|
山登る岩場に楚々とすみれ草 | 仲安
|
書に倦みてショパン聴きをり春の雷 | 游悦
|
<中野仲安 選> |
書に倦みてショパン聴きをり春の雷 ☆ | 游悦
|
迫り来る津波のうめきか春の雷 | 竹林
|
宅地跡思入れ深きすみれ草 | 興山
|
単座して闇夜に聞くや春嵐 | 越庵
|
春雷の豊穣配る千枚田 | 越庵
|
<松本貞風 選> |
宅地跡思入れ深きすみれ草 ☆ | 興山
|
迫り来る津波のうめきか春の雷 | 竹林
|
海苔を掻き風雪生きる海女の群れ | 幸風
|
特上と聞き懇ろに海苔焙る | 如雨
|
春いく度歌ひ継がるる「花は咲く」 | 柏葉
|
<深谷柏葉 選> |
老境に入りて遍し朧月 ☆ | 貞風
|
先急ぐ人との間花菫 | 越庵
|
江戸前の通の話やあぶり海苔 | 越庵
|
特上と聞き懇ろに海苔焙る | 如雨
|
春雷の豊穣配る千枚田 | 越庵
|
<武蔵弁慶 選> |
蛙鳴く読経の声と競い合へ ☆ | 仲安
|
隕石の音に目覚める蛙かな | 三甫
|
農夫等の帰り支度や夕蛙 | 游悦
|
大関の連敗嘆く初蛙 | 越庵
|
犬とても踏むなよすみれ弱きもの | 如雨
|
<奥山游悦 選> |
先急ぐ人との間花菫 ☆ | 越庵
|
特上と聞き懇ろに海苔焙る | 如雨
|
義民の碑隠然とありすみれ草 | 弁慶
|
犬とても踏むなよすみれ弱きもの | 如雨
|
水遣りを待ちくたびれて菫草 | 貞風
|
<平山越庵 選> |
年四つ土産の海苔を一人占め ☆ | 貞風
|
普陀落の湯舟に聞きし遠霞 | 柏葉
|
義民の碑隠然とありすみれ草 | 弁慶
|
房総の海に春雷遠に去り | 仲安
|
温に水場をのそり蛙かな | 興山
|
<伊東興山 選> |
寝そびれてまだあの声の蛙かな ☆ | 如雨
|
春の川ささやく歌を聞きにけり | 弁慶
|
春いく度歌ひ継がるる「花は咲く」 | 柏葉
|
単座して闇夜に聞くや春嵐 | 越庵
|
春雷の豊穣配る千枚田 | 越庵
|
<小林幸風 選> |
農夫等の帰り支度や夕蛙 ☆ | 游悦
|
年四つ土産の海苔を一人占め | 貞風
|
特上と聞き懇ろに海苔焙る | 如雨
|
義民の碑隠然とありすみれ草 | 弁慶
|
谷越えのコースに聞こゆ初音かな | 竹林
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
春疾風止まりしままの時計台 ☆ | 柏葉
|
春雷に噂話の途切れたる ☆ | 如雨
|
被災地に未来を咲かせ菫草 | 幸風
|
農夫等の帰り支度や夕蛙 | 游悦
|
特上と聞き懇ろに海苔焙る | 如雨
|
春いく度歌ひ継がるる「花は咲く」 | 柏葉
|
春雷の豊穣配る千枚田 | 越庵
|
|
< 近 詠 > |
|
|
産土の花懐に還りけり | 蓮囲池
|
信玄の堀をめぐりて花筏 | ―〃―
|
花篝軍歌発する一筵 | ―〃―
|
神代桜吾もあやからむ喜寿の春 | ―〃―
|
耕を待つ畦に水仙秀でたり | ―〃―
|
<互選句まとめ> |
4点 特上と聞き懇ろに海苔焙る | 如雨
|
4点 春雷の豊穣配る千枚田 | 越庵
|
3点 農夫等の帰り支度や夕蛙
☆☆ | 游悦
|
3点 蛙鳴く読経の声と競い合へ ☆ | 仲安
|
3点 春いく度歌ひ継がるる「花は咲く」 ☆ | 柏葉
|
3点 義民の碑隠然とありすみれ草 | 弁慶
|
2点 先急ぐ人との間花菫 ☆ | 越庵
|
2点 年四つ土産の海苔を一人占め ☆ | 貞風
|
2点 被災地に未来を咲かせ菫草 ☆ | 幸風
|
2点 宅地跡思入れ深きすみれ草 ☆ | 興山
|
2点 書に倦みてショパン聴きをり春の雷 ☆ | 游悦
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 5句
|
1 点 句 ‥‥ 15句
|
(うち特選句 ‥‥ 1句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載。
「まとめ」集計には場外選は選句数が多いので反映していません。
△TOP
第46回句会
2013年1月25日(金) 於 :学士会館
兼 題:寒梅・早梅、懐炉、雪達磨、初場所、声(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<岩渕如雨 選> |
初場所や未来を託す前相撲 ☆ | 仲安
|
雪だるま彩りひとつ松葉髭 | 柏葉
|
時報ひとつ裏と表や明けの春 | 柏葉
|
真夜中に動き出すかも雪達磨 | 游悦
|
寒晴れや御霊と交わす経の声 | 越庵
|
<内山竹林 選> |
寒梅や藪の向ふに二輪咲く ☆ | 興山
|
初場所や相撲甚句の声澄みぬ | 幸風
|
風化する想いを叱る雪達磨 | 幸風
|
寒梅や大願成就絵馬に込め | 仲安
|
田作りにお箸をつけぬ三代目 | 貞風
|
<中野仲安 選> |
杣人の声透き通る冬木立 ☆ | 游悦
|
雪だるま彩りひとつ松葉髭 | 柏葉
|
枕辺にカイロ抱き込む読書かな | 竹林
|
山眠る栄華誇りし谷戸の森 | 竹林
|
城跡は碑ひとつ冬茜 | 柏葉
|
<松本貞風 選> |
城跡は碑ひとつ冬茜 ☆ | 柏葉
|
時報ひとつ裏と表や明けの春 | 柏葉
|
人住まぬ隣りの屋敷梅早し | 游悦
|
山眠る栄華誇りし谷戸の森 | 竹林
|
寒梅に恋のときめき感じけり | 弁慶
|
<深谷柏葉 選> |
海鳴りて乙女の踊り野水仙 ☆ | 弁慶
|
誰に似し日陰者なる雪だるま | 如雨
|
寒梅や大願成就絵馬に込め | 仲安
|
形見分け終わりて旅の師走かな | 幸風
|
ひとり身のひび割れ痛む寒仕事 | 竹林
|
<武蔵弁慶 選> |
初場所や未来を託す前相撲 ☆ | 仲安
|
人住まぬ隣りの屋敷梅早し | 游悦
|
風化する想いを叱る雪達磨 | 幸風
|
雪だるま朝の笑顔も泣き顔に | 仲安
|
田作りにお箸をつけぬ三代目 | 貞風
|
<奥山游悦選(後日)> |
初場所の触れに波打つ隅田川 ☆ | 三甫 |
早梅や二の腕細き早生れ | 如雨
|
父母の忌に赤きしるしを初暦 | 如雨
|
庭先にふいに声なき雪女 | 興山 |
日の没ればかたき髭剃る寝正月 | 如雨
|
<平山越庵 選> |
早梅や二の腕細き早生れ ☆ | 如雨
|
海鳴りて乙女の踊り野水仙 | 弁慶
|
風化する想いを叱る雪達磨 | 幸風
|
初場所や昭和の逝けりまたひとつ | 柏葉
|
一万歩懐炉したため汗滲む | 興山
|
<伊東興山 選> |
真夜中に動き出すかも雪達磨 ☆ | 游悦
|
早梅の蕾夕日に赤く映え | 幸風
|
懐炉抱きて秩父の夜祭大明り | 柏葉
|
寒晴れや御霊と交わす経の声 | 越庵
|
雪だるま朝の笑顔も泣き顔に | 仲安
|
<小林幸風 選> |
寒晴れや御霊と交わす経の声 ☆ | 越庵
|
声援を受けて箱根路冬木立 | 仲安
|
仮設地の天気図今日も雪達磨 | 貞風
|
父母の忌に赤きしるしを初暦 | 如雨
|
懐炉抱き鬼怒川下り客二人 | 仲安
|
<三浦三甫 選> |
寒梅や大願成就絵馬に込め ☆ | 仲安
|
声援を受けて箱根路冬木立 | 仲安
|
初場所や未来を託す前相撲 | 仲安
|
校庭に子等の力作雪だるま | 竹林
|
雪だるま朝の笑顔も泣き顔に | 仲安
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
戦争を問う人もなき師走選 ☆ | 三甫
|
父母の忌に赤きしるしを初暦 ☆ | 如雨
|
初場所の触れに波打つ隅田川 ☆ | 三甫
|
ひとり身のひび割れ痛む寒仕事 ☆ | 竹林
|
雪だるま彩りひとつ松葉髭 | 柏葉
|
声援を受けて箱根路冬木立 | 仲安
|
初場所や未来を託す前相撲 | 仲安
|
仮設地の天気図今日も雪達磨 | 貞風
|
城跡は碑ひとつ冬茜 | 柏葉
|
風化する想いを叱る雪達磨 | 幸風
|
杣人の声透き通る冬木立 | 游悦
|
|
< 近 詠 > |
|
|
雪積むやぼんやり妻のこと思う | 蓮囲池
|
別々に暮らす老後に寒の入り | ―〃―
|
|
|
<互選句まとめ> |
3点 初場所や未来を託す前相撲 ☆☆ | 仲安
|
3点 寒梅や大願成就絵馬に込め ☆ | 仲安
|
3点 寒晴れや御霊と交わす経の声 ☆ | 越庵
|
3点 風化する想いを叱る雪達磨 | 幸風
|
3点 雪だるま朝の笑顔も泣き顔に | 仲安
|
2点 城跡は碑ひとつ冬茜 ☆ | 柏葉
|
2点 海鳴りて乙女の踊り野水仙 ☆ | 弁慶
|
2点 早梅や二の腕細き早生れ ☆ | 如雨
|
2点 真夜中に動き出すかも雪達磨 ☆ | 游悦
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 7句
|
1 点 句 ‥‥ 18句
|
(うち特選句 ‥‥ 3句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選を含むもののみ記載。
「まとめ」集計には場外選は選句数が多いので反映していません。
△TOP
第45回句会
2012年11月22日(金) 於 :学士会館
兼 題:冬至、侘助、空風(空つ風)、雁、旅(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<内山竹林 選> |
侘助の迎える門や代替わり ☆ | 越庵
|
侘助の一輪ありし茶室かな | 柏葉
|
枯野原大地震の痕目の限り | 柏葉
|
子を叱る声切れぎれに空つ風 | 游悦
|
三陸の漁師集ひし冬至かな | 游悦
|
<中野仲安 選> |
駿河湾赤富士を背に雁の列 ☆ | 竹林
|
旅に見る浄土のしぶき秋の波 | 竹林
|
旅に明け旅に暮れゐし冬帽子 | 柏葉
|
子を叱る声切れぎれに空つ風 | 游悦
|
山の湯に光陰仰ぐ冬至かな | 柏葉
|
<松本貞風 選> |
子を叱る声切れぎれに空つ風 ☆ | 游悦
|
侘助の藁に包まる八幡宮 | 弁慶
|
旅に見る浄土のしぶき秋の波 | 竹林
|
侘助の迎える門や代替わり | 越庵
|
雁渡る高尾の嶺に声残し | 仲安
|
<深谷柏葉選(後日)> |
侘助の迎える門や代替わり ☆ | 越庵
|
捨て犬の人恋うて鳴く芒原 | 貞風
|
旅心誘ふ如く小鳥来る | 游悦
|
子を叱る声切れぎれに空つ風 | 游悦
|
鉢植の侘助咲きて手紙とる | 興山
|
<武蔵弁慶 選> |
列車より名前が消えし初雁や ☆ | 興山
|
落雁の湖水の灯り乱れ打ち | 貞風
|
諳んじる魔弾の射手や雁の群れ | 貞風
|
捨て犬の人恋うて鳴く芒原 | 貞風
|
侘助の迎える門や代替わり | 越庵
|
<奥山游悦 選> |
雁渡る高尾の嶺に声残し ☆ | 仲安
|
雁来たる今の日本を何と見る | 弁慶
|
木漏れ日の光は弱し冬至かな | 仲安
|
空つ風街路の塵を払ふだけ | 弁慶
|
侘助の迎える門や代替わり | 越庵
|
<平山越庵 選> |
落雁の湖水の灯り乱れ打ち ☆ | 貞風
|
旅に明け旅に暮れゐし冬帽子 | 柏葉
|
空風に満面砂の子供たち | 興山
|
冬至日や国産南瓜売り切れて | 貞風
|
鉢植の侘助咲きて手紙とる | 興山
|
<伊東興山 選> |
雁渡る高尾の嶺に声残し ☆ | 仲安
|
侘助の一輪ありし茶室かな | 柏葉
|
戸を叩く来者は誰ぞ空風 | 仲安
|
冬日受く浄土立山見舞い旅 | 越庵
|
枯野原大地震の痕目の限り | 柏葉
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
諳んじる魔弾の射手や雁の群れ ☆ | 貞風
|
落雁の湖水の灯り乱れ打ち | 貞風
|
侘助の迎える門や代替わり | 越庵
|
子を叱る声切れぎれに空つ風 | 游悦
|
雁渡る高尾の嶺に声残し | 仲安
|
<岩渕如雨 場外選> |
諳んじる魔弾の射手や雁の群れ | 貞風
|
戸を叩く来者は誰ぞ空風 | 仲安
|
侘助や言葉少なきお茶の会 | 游悦
|
子を叱る声切れぎれに空つ風 | 游悦
|
ふるさとのまた遠退きて雁渡る | 越庵
|
<互選句まとめ> |
6点 侘助の迎える門や代替わり ☆☆ | 越庵
|
6点 子を叱る声切れぎれに空つ風 ☆ | 游悦
|
4点 雁渡る高尾の嶺に声残し
☆☆ | 仲安
|
3点 落雁の湖水の灯り乱れ打ち ☆ | 貞風
|
3点 諳んじる魔弾の射手や雁の群れ ☆ | 貞風
|
|
|
2 点 句 ‥‥ 7句
|
1 点 句 ‥‥ 14句
|
(うち特選句 ‥‥ 2句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載。
「まとめ」は、場外選の選句数が各5句ですのでこれも含めて集計しています。
△TOP
第44回句会
2012年9月28日(金) 於 :学士会館
兼 題:秋の蝶、りんご、霧、花火、夜(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<中野仲安 選> |
山寺も仙人もみな霧の中 ☆ | 貞風
|
手花火の子の顔母に重なりぬ | 柏葉
|
朝の日を浴びて隙あり秋の蝶 | 貞風
|
林檎剥く地球儀回す手の如く | 游悦
|
こきりこの調べを包む夜の霧 | 越庵
|
<松本貞風 選> |
志それぞれ抱く夜学かな ☆ | 游悦
|
こきりこの調べを包む夜の霧 | 越庵
|
イベントの開催告げる花火かな | 三甫
|
チベットを見る夢いまだりんご剥く | 弁慶
|
領海のいざこざ絶えず霧の中 | 弁慶
|
<深谷柏葉 選> |
観客の一瞬の黙大花火 ☆ | 游悦
|
秋の蝶花の盛りに行き会えず | 竹林
|
林檎剥く地球儀回す手の如く | 游悦
|
こきりこの調べを包む夜の霧 | 越庵
|
女子駅伝六区にりんご直売所 | 貞風
|
<武蔵弁慶 選> |
朱に混じり朱に染まぬ白曼珠沙華 ☆ | 柏葉
|
秋の蝶花の盛りに行き会えず | 竹林
|
秋の夜遠きを思ふ頃となり | 三甫
|
遠祖の渡来を問ふや遠花火 | 貞風
|
山寺も仙人もみな霧の中 | 貞風
|
<奥山游悦 選> |
風吹きて傷をむきだす落林檎 ☆ | 興山
|
朝の日を浴びて隙あり秋の蝶 | 貞風
|
読む本も厚きを選び夜長かな | 弁慶
|
野良猫のしつこく追ふや秋の蝶 | 弁慶
|
山寺も仙人もみな霧の中 | 貞風
|
<平山越庵 選> |
志それぞれ抱く夜学かな ☆ | 游悦
|
秋の蝶花の盛りに行き会えず | 竹林
|
手花火や五つの顔を赤く染め | 興山
|
林檎剥く地球儀回す手の如く | 游悦
|
山寺も仙人もみな霧の中 | 貞風
|
<伊東興山 選> |
残り花見えつ隠れつ秋の蝶 ☆ | 柏葉
|
朝霧のむこうに浮ぶ二人連れ | 三甫
|
朱に混じり朱に染まぬ白曼珠沙華 | 柏葉
|
観客の一瞬の黙大花火 | 游悦
|
秋の蝶健気に今年舞修め | 越庵
|
<三浦三甫 選> |
遠花火その夜の妻のあでやかに ☆ | 竹林
|
手花火の子の顔母に重なりぬ | 柏葉
|
読む本も厚きを選び夜長かな | 弁慶
|
こきりこの調べを包む夜の霧 | 越庵
|
領海のいざこざ絶えず霧の中 | 弁慶
|
<内山竹林 選> |
夜の秋破天の雨の恵みかな ☆ | 柏葉
|
手花火や五つの顔を赤く染め | 興山
|
北国の眠れぬ夜の霧笛かな | 游悦
|
こきりこの調べを包む夜の霧 | 越庵
|
朱に混じり朱に染まぬ白曼珠沙華 | 柏葉
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
手花火や五つの顔を赤く染め ☆ | 興山
|
北国の眠れぬ夜の霧笛かな | 游悦
|
林檎剥く地球儀回す手の如く | 游悦
|
遠花火その夜の妻のあでやかさ | 竹林
|
女子駅伝六区にりんご直売所 | 貞風
|
<岩渕如雨 場外選> |
朝の日を浴びて隙あり秋の蝶 | 貞風
|
こきりこの調べを包む夜の霧 | 越庵
|
朱に混じり朱に染まぬ白曼珠沙華 | 柏葉
|
山寺も仙人もみな霧の中 | 貞風
|
女子駅伝六区にりんご直売所 | 貞風
|
<互選句まとめ> |
6点 こきりこの調べを包む夜の霧 | 越庵
|
5点 山寺も仙人もみな霧の中 ☆ | 貞風
|
4点 朱に混じり朱に染まぬ白曼珠沙華 ☆ | 柏葉
|
4点 林檎剥く地球儀回す手の如く | 游悦
|
3点 手花火や五つの顔を赤く染め ☆ | 興山
|
3点 秋の蝶花の盛りに行き会えず | 竹林
|
3点 朝の日を浴びて隙あり秋の蝶 | 貞風
|
3点 女子駅伝六区にりんご直売所 | 貞風
|
2点 志それぞれ抱く夜学かな ☆☆ | 游悦
|
2点 遠花火その夜の妻のあでやかさ ☆ | 竹林
|
2点 観客の一瞬の黙大花火 ☆ | 游悦
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 4句
|
1 点 句 ‥‥ 10句
|
(うち特選句 ‥‥ 2句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ「まとめ」に記載。
「まとめ」は、場外選の選句数が各5句ですのでこれも含めて集計しています。
△TOP
第43回句会
2012年7月27日(金) 於 :学士会館
兼 題:枇杷、飛魚(とびうお/あご)、噴水、片蔭、歩・歩む(要季語)
。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<松本貞風 選> |
豊穣の過ぎたる土地や枇杷落ちる ☆ | 越庵
|
噴水に贅を尽くすやパリの街 | 興山
|
滴りに歩むを忘るぶな*の道 | 柏葉
|
手術後の一歩に惑ふ薄暑かな | 仲安
|
はまなす*や癒せぬままの海を負ひ | 柏葉
|
*「ぶな」は「 」の字。以下同じ。 |
*「はまなす」は「 」の字。以下同じ。 |
<深谷柏葉 選> |
目薬の一滴涼し夕散歩 ☆ | 貞風
|
枇杷熟れて木登り名人揃ひけり | 貞風
|
手術後の一歩に惑ふ薄暑かな | 仲安
|
汚染土を人馬蹴散らし夏祭 | 貞風
|
一日空け太る胡瓜の棘痛し | 越庵
|
<武蔵弁慶 選> |
片蔭の平和公園囲碁将棋 ☆ | 貞風
|
噴水に贅を尽くすやパリの街 | 興山
|
片蔭を選んで歩く老夫婦 | 三甫
|
噴水や水が水をば押し上ぐる | 游悦
|
企業史に我が歩み読む夏の夕 | 越庵
|
<奥山游悦 選> |
片蔭の平和公園囲碁将棋 ☆ | 貞風
|
片蔭を求め一息杖片手 | 仲安
|
目薬の一滴涼し夕散歩 | 貞風
|
滴りに歩むを忘るぶな*の道 | 柏葉
|
手術後の一歩に惑ふ薄暑かな | 仲安
|
<平山越庵 選> |
汚染土を人馬蹴散らし夏祭 ☆ | 貞風
|
飛魚の目に映りたる海の青 | 游悦
|
滴りに歩むを忘るぶな*の道 | 柏葉
|
枇杷熟れて木登り名人揃ひけり | 貞風
|
片蔭にふと身を寄する節電季 | 柏葉
|
<伊東興山 選> |
汚染土を人馬蹴散らし夏祭 ☆ | 貞風
|
片蔭や配達夫らも息をつき | 游悦
|
噴水の描く七色子らはしゃぎ | 仲安
|
病愈え歩く喜び夏の朝 | 游悦
|
噴水や水が水をば押し上ぐる | 游悦
|
<三浦三甫 選> |
群青の海すれすれに飛魚の飛ぶ ☆ | 柏葉
|
噴水の描く七色子らはしゃぎ | 仲安
|
黄金の枇杷香り満つ房総路 | 仲安
|
片蔭をたどり子連れの人急ぐ | 興山
|
あご満つる西海の浜賑いて | 竹林
|
<内山竹林 選> |
はまなす*や癒せぬままの海を負ひ ☆ | 柏葉
|
群青の海すれすれに飛魚の飛ぶ | 柏葉
|
噴水の描く七色子らはしゃぎ | 仲安
|
乳母車片蔭に入れバスを待つ | 弁慶
|
黄金の枇杷香り満つ房総路 | 仲安
|
<中野仲安 選> |
汚染土を人馬蹴散らし夏祭 ☆ | 貞風
|
豊穣の過ぎたる土地や枇杷落ちる | 越庵
|
病愈え歩く喜び夏の朝 | 游悦
|
企業史に我が歩み読む夏の夕 | 越庵
|
噴水の飛沫に光る芝生かな | 弁慶
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
片蔭を求め一息杖片手 | 仲安
|
片蔭や甕に醤油の量り売り | 越庵
|
目薬の一滴涼し夕散歩 | 貞風
|
病癒え歩く喜び夏の朝 |
遊悦
|
手術後の一歩に惑ふ薄暑かな | 仲安
|
汚染度を人馬蹴散らし夏祭 | 貞風
|
企業史に我が歩み読む夏の夕 | 越庵
|
貞風幹事から清記段階の出句表を送っていただきましたので、場外で申し訳ありませんが、小生も仮の選をしてみました。 |
<岩渕如雨 場外選> |
滴りに歩むを忘るぶな*の道 | 柏葉
|
手術後の一歩に惑ふ薄暑かな | 仲安
|
片蔭の途切れし坂を昇り行く | 竹林
|
汚染土を人馬蹴散らし夏祭 | 貞風
|
はまなす*や癒せぬままの海を負ひ | 柏葉
|
<互選句まとめ> |
4点 汚染土を人馬蹴散らし夏祭 ☆☆☆ | 貞風
|
3点 噴水の描く七色子らはしゃぎ | 仲安
|
3点 滴りに歩むを忘るぶな*の道 | 柏葉
|
3点 手術後の一歩に惑ふ薄暑かな | 仲安
|
2点 片蔭の平和公園囲碁将棋 ☆☆ | 貞風
|
2点 豊穣の過ぎたる土地や枇杷落ちる ☆ | 越庵
|
2点 群青の海すれすれに飛魚の飛ぶ ☆ | 柏葉
|
2点 目薬の一滴涼し夕散歩 ☆ | 貞風
|
2点 はまなす*や癒せぬままの海を負ひ ☆ | 柏葉
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 6句
|
1 点 句 ‥‥ 10句
|
(うち特選句 ‥‥ なし)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載。
「まとめ」集計には場外選は選句数が多いので反映していません。
△TOP

第42回句会
2012年5月25日(金) 於 :学士会館
兼 題:山吹、磯遊び、白鷺、黒南風、日食(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<深谷柏葉 選> |
山吹の花添ふ膳のおもてなし ☆ | 貞風
|
きき( )として爺が気遣ふ磯遊び | 弁慶
|
の文字はwebではカバーされていません。上記は画像です。 |
喜寿傘寿数珠に繋がる磯遊び | 越庵
|
白鷺の冠羽の揺らぎ風変わる | 越庵
|
我にだけ微笑んでゐる濃山吹 | 游悦
|
<武蔵弁慶 選> |
黒南風に波入る町や米騒動 ☆ | 越庵
|
仏法僧民権悲史を語るごと | 越庵
|
黒南風や廃線航路の大錨 | 柏葉
|
城跡に山吹散るや風の音 | 柏葉
|
山吹を道灌偲び一枝折る | 仲安
|
<奥山游悦 選> |
日食の影も金環青葉光 ☆ | 貞風
|
みちのくの水田に映える山吹や | 竹林
|
黒南風や廃線航路の大錨 | 柏葉
|
白鷺の冠羽の揺らぎ風変わる | 越庵
|
山吹の花添ふ膳のおもてなし | 貞風
|
<平山越庵 選> |
白鷺の鷲に放たる重さかな ☆ | 貞風
|
日食に雲切れ安堵風薫る | 仲安
|
薄暑昏る川面野太き帯となり | 柏葉
|
黒南風を払うがごとく歌響く | 仲安
|
我にだけ微笑んでゐる濃山吹 | 游悦
|
<高橋啓窓 選> |
磯遊び妻しのばるゝ由比ケ浜 ☆ | 竹林
|
みちのくの水田に映える山吹や | 竹林
|
岸辺立つ白さぎ一羽何思う | 竹林
|
我にだけ微笑んでゐる濃山吹 | 游悦
|
山吹の花添ふ膳のおもてなし | 貞風
|
<内山竹林 選> |
きき( )として爺が気遣ふ磯遊び ☆ | 弁慶
|
の文字はwebではカバーされていません。上記は画像です。 |
黒南風や大海原の無人船 | 貞風
|
子らの声さえぎる波や磯遊び | 游悦
|
渓流にやまべ飛びはね水しぶき | 啓窓
|
山吹の花添ふ膳のおもてなし | 貞風
|
<中野仲安 選> |
薄暑昏る川面野太き帯となり ☆ | 柏葉
|
黒南風に行方ゆだねし帆掛け船 | 游悦
|
黒南風や廃線航路の大錨 | 柏葉
|
白鷺の冠羽の揺らぎ風変わる | 越庵
|
日輪の欠け始むるや五月富士 | 柏葉
|
<松本貞風 選> |
黒南風や廃線航路の大錨 ☆ | 柏葉
|
白鷺の「ろ」の字の首の動かざる | 游悦
|
金環ショー明けて歓喜の四十雀 | 越庵
|
黒南風を払うがごとく歌響く | 仲安
|
山吹を道灌偲び一枝折る | 仲安
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
黒南風や大海原の無人船 | 貞風
|
日食の影も金環青葉光 | 貞風
|
黒南風に行方ゆだねし帆掛け舟 | 遊悦
|
白鷺の「ろ」の字の首の動かざる | 游悦
|
黒南風や廃線航路の大錨 | 柏葉
|
<互選句まとめ> |
4点 黒南風や廃線航路の大錨
☆ | 柏葉
|
4点 山吹の花添ふ膳のおもてなし ☆ | 貞風
|
3点 白鷺の冠羽の揺らぎ風変わる
| 越庵
|
3点 我にだけ微笑んでゐる濃山吹 | 游悦
|
2点 薄暑昏る川面野太き帯となり ☆ | 柏葉
|
2点 きき( )として爺が気遣ふ磯遊び ☆ | 弁慶
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 3句
|
1 点 句 ‥‥ 16句
|
(うち特選句 ‥‥ 4句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載。
他の互選、作者が判明後の場外選ですので、「まとめ」には場外選は反映していません。
△TOP

第41回句会
2012年3月23日(金) 於 :学士会館
兼 題:冴え返る、花祭、啓蟄、梅、富士山(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列順は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます) |
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<武蔵弁慶 選> |
啓蟄も吾関せずと磨崖仏 ☆ | 越庵
|
冴え返る着の身着のまま果てもなく | 貞風
|
啓蟄に顔出す虫の律義さよ | 三甫
|
地震あとの崖に一輪梅の花 | 游悦
|
荒れ庭にのびて乱れて梅香る | 越庵
|
<奥山游悦 選> |
山里が喜び動く啓蟄に ☆ | 竹林
|
伊豆の海富士横切りて鳥帰る | 柏葉
|
囁かる富士山噴火春の地震 | 貞風
|
冴え返る通夜の火だまり人だまり | 幸風
|
亡き友の大観の句や冴返る | 越庵
|
<平山越庵 選> |
冴え返る通夜の火だまり人だまり ☆ | 幸風
|
ジェット機を追いかけてゆく春の音 | 貞風
|
花祭り雪多き地に春を呼ぶ | 三甫
|
練り歩く稚児の化粧や花祭り | 游悦
|
梅まつり今夜は酒とつぼみだけ | 興山
|
<伊東興山 選> |
山中に梅一木の匂ひけり ☆ | 柏葉
|
花祭り雪多き地に春を呼ぶ | 三甫
|
冴え返る池の鯉をも身じろがず | 弁慶
|
今日ばかり和尚愛嬌花御堂 | 越庵
|
山里が喜び動く啓蟄に | 竹林
|
<小林幸風 選> |
若水を汲みつつ仰ぐ真白富士 ☆ | 游悦
|
伊豆の海富士横切りて鳥帰る | 柏葉
|
練り歩く稚児の化粧や花祭り | 游悦
|
被災地の在りし日偲ぶ花祭り | 弁慶
|
軒端打つ夜の雨音冴え返る | 柏葉
|
<三浦三甫 選> |
今日ばかり和尚愛嬌花御堂 ☆ | 越庵
|
海青しいで湯の街に梅香る | 仲安
|
若水を汲みつつ仰ぐ真白富士 | 游悦
|
啓蟄も吾関せずと磨崖仏 | 越庵
|
梅ひらく般若心経永久の旅 | 貞風
|
<内山竹林 選> |
地震あとの崖に一輪梅の花 ☆ | 游悦
|
啓蟄や土のぬくもり種を蒔く | 仲安
|
園児らが揃いて拝む花まつり | 興山
|
冴え返る通夜の火だまり人だまり | 幸風
|
降りじまひ祖母より聞きし涅槃西風 | 越庵
|
<中野仲安 選> |
梅ひらく般若心経永久の旅 ☆ | 貞風
|
啓蟄に顔出す虫の律義さよ | 三甫
|
冴え返る通夜の火だまり人だまり | 幸風
|
亡き友の大観の句や冴返る | 越庵
|
軒端打つ夜の雨音冴え返る | 柏葉
|
<松本貞風 選> |
被災地の在りし日偲ぶ花祭り ☆ | 弁慶
|
伊豆の海富士横切りて鳥帰る | 柏葉
|
啓蟄や草食む牛の目の光る | 游悦
|
地震あとの崖に一輪梅の花 | 游悦
|
鎮魂の三・一一梅ひらく | 弁慶
|
<深谷柏葉 選> |
若水を汲みつつ仰ぐ真白富士 ☆ | 游悦
|
冴え返る着の身着のまま果てもなく | 貞風
|
ジェット機を追いかけてゆく春の音 | 貞風
|
降りじまに祖母より聞きし涅槃西風 | 越庵
|
梅ひらく般若心経永久の旅 | 貞風
|
<互選句まとめ> |
4点 冴え返る通夜の火だまり人だまり ☆ | 幸風
|
3点 若水を汲みつつ仰ぐ真白富士
☆☆ | 游悦
|
3点 地震あとの崖に一輪梅の花
☆ | 游悦
|
3点 梅ひらく般若心経永久の旅 ☆ | 貞風
|
3点 伊豆の海富士横切りて鳥帰る | 柏葉
|
2点 今日ばかり和尚愛嬌花御堂 ☆ | 越庵
|
2点 啓蟄も吾関せずと磨崖仏 ☆ | 越庵
|
2点 山里が喜び動く啓蟄に ☆ | 竹林
|
2点 被災地の在りし日偲ぶ花祭り
☆ | 弁慶
|
|
|
他の2点句 ‥‥ 3句
|
1 点 句 ‥‥ 16句
|
(うち特選句 ‥‥ 4句)
|
|
|
|
☆ 印は互選で特選に選ばれた句です。(☆☆、☆☆☆は多重選)
2点句は特選に選ばれたもののみ記載。
△TOP
谿聲主宰作成「句会会報」は第18回例会まで作成されていますが、これは
「開 催 記 録」からご覧になれます。('08.02.04)
|
< 会 員 > |
|
谿 聲 : | 村上 幹也 (主宰) | |
蓮囲池 : | 鈴木 錬一 |
幸 風 : | 小林 幸司 | |
越 庵 : | 平山 隆一 |
貞 風 : | 松本 貞 | |
仲 安 : | 中野 安弘 |
弁 慶 : | 武蔵 好彦 | | 如 雨 : | 岩渕 上 |
(修 人) : | (小川 修)ご逝去 | | 竹 林 : | 内山 武司 |
竹 風 : | 加賀美 一 | | 興 山 : | 伊東 興三 |
三 甫 : | 三浦 器允 | | 啓 窓 : | 高橋 啓悟 |
游 悦 : | 奥山 興悦 | |
柏 葉 : | 深谷 武 |
|
|
|
(初 出 順) |
△TOP
240206、例会記録ⅩⅡのLink追加。