第61回('15/07)から第69回('16/11)の例会記録です。
このほかの例会記録
例会記録Ⅰ | 第 1~ 9回('05/ 7~'06/11) |
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例会記録Ⅶ | 第61~69回('15/ 7~'16/11) |
例会記録Ⅱ | 第10~20回('07/ 1~'08/ 9) |
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例会記録Ⅷ | 第70~78回('17/ 1~'18/ 5) |
例会記録Ⅲ | 第21~30回('08/11~'10/ 5) |
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例会記録Ⅸ | 第79~87回('18/ 7~'19/11)
td> |
例会記録Ⅳ | 第31~40回('10/ 7~'12/ 1) |
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例会記録Ⅹ | 第88~99回('20/ 1~'21/11) |
例会記録Ⅴ | 第41~51回('12/ 3~'13/11) |
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例会記録ⅩⅠ | 第100~111回('22/ 1~'23/11) |
例会記録Ⅵ | 第52~60回('14/ 1~'15/ 5) |
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例会記録ⅩⅡ | 第111~………回('24/ 1~……) |
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冬 柏 |
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第69回句会
2016年11月25日(金) 於 :学士会館
兼 題:冬近し、秋の蜂、鯛焼、冬柏、「楽」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<奥山游悦 選> |
秋の蜂闘ひ了へて耄けをり ☆ | 柏葉
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廃屋やカラカラと鳴る冬柏 | 幸風
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わっと来てさっと帰る子冬近し | 貞風
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蔵跡に浜石あまた冬近し | 越庵
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風に鳴る富士の裾野の冬柏 | 幸風
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<平山越庵 選> |
二泊して無事に生還秋の蜂 ☆ | 貞風
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騒乱の地球の裏の小春かな | 柏葉
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わっと来てさっと帰る子冬近し | 貞風
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旅の街鯛焼き売りに列をなし | 幸風
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神々の集ひし社冬柏 | 柏葉
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<白石玄舟 選> |
鯛焼の温みほっこり手渡され ☆ | 游悦
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輝ける日々もありたり秋の蜂 | 幸風
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黄落の街道筋を楽しめり | 弁慶
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風に鳴る富士の裾野の冬柏 | 幸風
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秋の蜂闘ひ了へて耄(けをり | 柏葉
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<小林幸風 選> |
騒乱の地球の裏の小春かな ☆ | 柏葉
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秋蜂の辿り着きたる厨屋根 | 游悦
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鯛焼の温みほっこり手渡され | 游悦
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早起きに抗うこころ冬近し | 游悦
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神々の集ひし社冬柏 | 柏葉
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<三浦三甫 選> |
神々の集ひし社冬柏 ☆ | 柏葉
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輝ける日々もありたり秋の蜂 | 幸風
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鯛焼にしばし会話も途絶えたり | 幻舟
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稲架掛の日の柔らかや冬隣 | 柏葉
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早起きに抗ふこころ冬近し | 游悦
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<松本貞風 選> |
秋の蜂闘ひ了へて耄(けをり ☆ | 柏葉
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廃屋やカラカラと鳴る冬柏 | 幸風
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騒乱の地球の裏の小春かな | 柏葉
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三笠艦閑散として冬近し | 弁慶
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神々の集ひし社冬柏 | 柏葉
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<深谷柏葉 選> |
友逝きて佳句遺せり冬柏 ☆ | 游悦
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街老いてピーポピーポと冬の朝 | 幸風
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輝ける日々もありたり秋の蜂 | 幸風
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ツケきかぬ鯛焼き店や貧書生 | 貞風
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鯛焼を懐に抱きオリオン座 | 越庵
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<武蔵弁慶 選> |
ツケきかぬ鯛焼き店や貧書生 ☆ | 貞風
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廃屋やカラカラと鳴る冬柏 | 幸風
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利他利己の役目終えたか冬の蜂 | 越庵
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早起きに抗ふこころ冬近し | 游悦
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神々の集ひし社冬柏 | 柏葉
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< 鈴木蓮囲池 場外選> |
騒乱の地球の裏の小春かな ☆ | 柏葉
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わっと来てさっと帰る子冬近し ☆ | 貞風
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鯛焼きの温みほっこり手渡され ☆ | 游悦
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冬近し下駄が行き交ういで湯町 | 玄舟
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廃屋やカラカラと鳴る冬柏 | 幸風
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秋蜂の辿り着きたる厨屋根 | 游悦
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街老いてピーポピーポと冬の朝 | 幸風
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蔵跡に浜石あまた冬近し | 越庵
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輝ける日々もありたり秋の蜂 | 幸風
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風に鳴る富士の裾野の冬柏 | 幸風
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神々の集ひし社冬柏 | 柏葉
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< 近 詠 > |
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紅葉狩塩川べりをなぞりけり | 蓮囲池
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柿すだれ草屋根を継ぐ人は誰 | ―〃―
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<高点句再掲> |
5点 神々の集ひし社冬柏 ☆ | 柏葉
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3点 秋の蜂闘ひ了へて耄(けをり ☆☆ | 柏葉
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3点 騒乱の地球の裏の小春かな ☆ | 柏葉
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3点 廃屋やカラカラと鳴る冬柏 | 幸風
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3点 輝ける日々もありたり秋の蜂 | 幸風
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3点 早起きに抗ふこころ冬近し | 游悦
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2点 鯛焼の温みほっこり手渡され ☆ | 游悦
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2点 ツケきかぬ鯛焼き店や貧書生 ☆ | 貞風
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他の2点句 ‥‥ 2句 |
1 点 句 ‥‥12句(うち特選2) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第68回句会
2016年9月23日(金) 於 :学士会館
兼 題:夜寒、花野、菊膾、竜胆、「喜」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
!! 今回から新会員 大立目茂睡さんが加わりました!!
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<平山越庵 選> |
憂ひ深し生前退位菊膾 ☆ | 茂睡
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竹林を興山が追ふ花野かな | 茂睡
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打ち首の柿無残なる朝かな | 茂睡
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吾亦紅とんぼ背負ひて揺るぎをり | 柏葉
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竜胆に背中押されて山を越え | 玄舟
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<白石玄舟 選> |
秋蝉のか細き声や野辺送り ☆ | 貞風
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気がつけば寝具引き寄す夜寒かな | 弁慶
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閉じ切った心を開く花野かな | 弁慶
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弔ひて辿る家路の夜寒かな | 柏葉
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振袖のおちょぼ口して菊膾 | 越庵
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<三浦三甫 選> |
喜寿傘寿余命に揺れる秋の暮れ ☆ | 貞風
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気がつけば寝具引き寄す夜寒かな | 弁慶
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秋揚羽弱き日差を舞ひ急ぐ | 柏葉
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弔ひて辿る家路の夜寒かな | 柏葉
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花野行く空の蒼さがついてくる | 柏葉
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<松本貞風 選> |
憂ひ深し生前退位菊膾 ☆ | 茂睡
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竹林を興山が追ふ花野かな | 茂睡
|
打ち首の柿無残なる朝かな | 茂睡
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竜胆や千代子の歌う濃紫 | 三甫
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振袖のおちょぼ口して菊膾 | 越庵
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<深谷柏葉 選> |
独りなり喜寿のしわぶき秋彼岸 ☆ | 茂睡
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蔵毀ち更地にしみる夜寒かな | 越庵
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秋蝉のか細き声や野辺送り | 貞風
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振袖のおちょぼ口して菊膾 | 越庵
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竹林を興山が追ふ花野かな | 茂睡
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<武蔵弁慶 選> |
竜胆に背中押されて山を越え ☆ | 玄舟
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遠き道辿りし末の花野かな | 玄舟
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弔ひて辿る家路の夜寒かな | 柏葉
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花野行く空の蒼さがついてくる | 柏葉
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秋蝉のか細き声や野辺送り | 貞風
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<大立目茂睡 選> |
振袖のおちょぼ口して菊膾 ☆ | 越庵
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旅の宿話題を添えて菊膾 | 玄舟
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竜胆に健気な子供見つけたり | 弁慶
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単線路花野装う外来種 | 貞風
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吾亦紅とんぼ背負ひて揺るぎを | 柏葉
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< 鈴木蓮囲池 場外選> |
独りなり喜寿のしわぶき秋彼岸 ☆ | 茂睡
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竹林を興山が追ふ花野かな ☆ | 茂睡
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竜胆や千代子の歌う濃紫 ☆ | 三甫
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単線路花野装う外来種 | 貞風
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秋揚羽弱気日差を舞ひ急ぐ | 柏葉
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弔ひて辿る家路の夜寒かな | 柏葉
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吾亦紅とんぼ背負ひて揺ぎをり | 柏葉
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花野行く空の蒼さがついてくる | 柏葉
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秋蝉のか細き声や野辺送り | 貞風
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<高点句再掲> |
4点 振袖のおちょぼ口して菊膾 ☆ | 越庵
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3点 秋蝉のか細き声や野辺送り ☆ | 貞風
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3点 竹林を興山が追ふ花野かな | 茂睡
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3点 弔ひて辿る家路の夜寒かな | 柏葉
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2点 憂ひ深し生前退位菊膾 ☆☆ | 茂睡
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2点 竜胆に背中押されて山を越え ☆ | 玄舟
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2点 気がつけば寝具引き寄す夜寒かな | 弁慶
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2点 打ち首の柿無残なる朝かな | 茂睡
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2点 吾亦紅とんぼ背負ひて揺るぎをり | 柏葉
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2点 花野行く空の蒼さがついてくる | 柏葉
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1 点 句 ‥‥10句(うち特選2) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
「高点句再掲」は22.8.11に追補。
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第67回句会
2016年7月22日(金) 於 :学士会館
兼 題:炎昼、雹(氷雨)、怪談(幽霊)、原爆忌、「児」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は互選で特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<小林幸風 選> |
天狗党幽霊籠る鰊蔵 ☆ | 越庵
|
幽霊にむかし苛めし友見たり | 玄舟
|
幽霊の糧は少女の悲鳴かな | 貞風
|
ボクサーの不意打ちのごと雹の玉 | 弁慶
|
雹去りて話戻りぬ傘同士 | 如雨
|
<三浦三甫 選> |
炎昼や断捨離少し休みたり ☆ | 幸風
|
炎昼の玉音端座祖父の霊 | 越庵
|
閉校の最後の球児夏終わる | 貞風
|
夏芝居巨泉も永も反逆児 | 游悦
|
流燈の川面を埋むる原爆忌 | 柏葉
|
<岩渕如雨 選> |
炎昼の深き眠りや石舞台 ☆ | 游悦
|
幽霊の糧は少女の悲鳴かな | 貞風
|
閉校の最後の球児夏終わる | 貞風
|
幽霊にひんやり添寝されにけり | 幸風
|
炎天の白き記憶や敗戦忌 | 柏葉
|
<松本貞風 選> |
折り鶴に託すオバマの原爆忌 ☆ | 游悦
|
炎昼の玉音端座祖父の霊 | 越庵
|
雹去りて話戻りぬ傘同士 | 如雨
|
幽霊と暮らす語り部原爆忌 | 越庵
|
幽霊にひんやり添寝されにけり | 幸風
|
<深谷柏葉 選> |
幽霊の糧は少女の悲鳴かな ☆ | 貞風
|
俄か闇車も屋根も雹の音 | 幸風
|
鶺鴒と遊びて山頂夏の雲 | 幸風
|
閉校の最後の球児夏終わる | 貞風
|
幽霊の近づく気配滝不動 | 游悦
|
<武蔵弁慶 選> |
原爆忌沈黙守るエノラ・ゲイ ☆ | 貞風
|
八月の蔵に声あり米騒動 | 越庵
|
幽霊にむかし苛めし友見たり | 玄舟
|
天狗党幽霊籠る鰊蔵 | 越庵
|
夏芝居巨泉も永も反逆児 | 游悦
|
<奥山游悦 選> |
炎昼や朱色気怠き中華街 ☆ | 如雨
|
炎昼や部屋の人形ぐったりと | 弁慶
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雹去りて話戻りぬ傘同士 | 如雨
|
流燈の川面を埋むる原爆忌 | 柏葉
|
雹降りていっときの涼生気満つ | 柏葉
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<白石玄舟 選> |
折り鶴に託すオバマの原爆忌 ☆ | 游悦
|
炎昼に一服の風時を止む | 柏葉
|
雹去りて話戻りぬ傘同士 | 如雨
|
炎昼や朱色気怠き中華街 | 如雨
|
雹降りていっときの涼生気満つ | 柏葉
|
<平山越庵 場外選> |
閉校の最後の球児夏終わる ☆ | 貞風
|
雹去りて話戻りぬ傘同士 | 如雨
|
炎昼や内ポケットに濡れお札 | 貞風
|
幽霊にひんやり添寝されにけり | 幸風
|
炎天の白き記憶や敗戦忌 | 柏葉
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< 鈴木蓮囲池 場外選> |
炎昼の街若人の長き脚 | 如雨
|
折り鶴に託すオバマの原爆忌 | 游悦
|
土灼くや球児一振り左中間 | 如雨
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雹去りて話戻りぬ傘同士 | 如雨
|
炎昼や朱色気怠き中華街 | 如雨
|
閉校の最後の球児夏終わる | 貞風
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怪談は夏の定番講談師 | 三甫
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炎天の白き記憶や敗戦忌 | 柏葉
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< 近 詠 > |
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内山竹林さん逝去の報に | |
友逝くや猛暑の如き生なりき | 蓮囲池
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<高点句再掲> |
5点 雹去りて話戻りぬ傘同士 | 如雨
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4点 閉校の最後の球児夏終わる ☆ | 貞風
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3点 幽霊の糧は少女の悲鳴かな ☆ | 貞風
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3点 幽霊にひんやり添寝されにけり | 幸風
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2点 折鶴に託すオバマの原爆忌 ☆☆ | 游悦
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2点 天狗党幽霊籠る鰊蔵 ☆ | 越庵
|
2点 炎昼や朱色気怠き中華街 ☆ | 如雨
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他の2点句 ‥‥ 6句 |
1 点 句 ‥‥12句(うち特選3) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
越庵さんの場外選は、5句投句のうえでの選ですので高点句まとめの互選数に含めました。
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第66回句会
2016年5月27日(金) 於 :学士会館
兼 題:卯月、夏霧、網戸、梔子((の花)、「選」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
!! 今回から新会員 白石玄舟さんが加わりました!!
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<三浦三甫 選> |
梅雨晴れの声朗々と唐詩選 ☆ | 游悦
|
夕暮や守宮(仮庵(の網戸かな | 幸風
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残鶯や都県境の尾根林 | 如雨
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気怠さに卯月の昼餉氷見うどん | 越庵
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ヒロシマの土踏むオバマ夏の雲 | 貞風
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<岩渕如雨 選> |
網戸一枚外は漆黒峡の宿 ☆ | 柏葉
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夕暮や守宮仮庵の網戸かな | 幸風
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まつたうの青空見んと網戸開く | 弁慶
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山肌をはかなく見せる夏の霧 | 玄舟
|
気怠さに卯月の昼餉氷見うどん | 越庵
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<松本貞風 選> |
和書ゆかし梔子の花挟みたり ☆ | 越庵
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夏霧をまとふ旅人幣舞橋( | 游悦
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磐梯の峰より落ちる夏の霧 | 弁慶
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帽子はと訊かれて戻る夏はじめ | 如雨
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少年の選球眼や風薫る | 弁慶
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<深谷柏葉 選> |
夏霧をまとふ旅人幣舞橋( ☆ | 游悦
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磐梯の峰より落ちる夏の霧 | 弁慶
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疾き雲よ梔子の香を知らざるや | 如雨
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遠くよりくちなしの白吾を招く | 游悦
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蟇蛙もっともの言え選び時 | 越庵
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<武蔵弁慶 選> |
落日や夏霧山野を這い昇る ☆ | 幸風
|
くちなしの香りかげずに老いてゆく | 三甫
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夏の霧峠をおおい歩み止む | 三甫
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山肌をはかなく見せる夏の霧 | 玄舟
|
網戸越し会話のはずむ老夫婦 | 三甫
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<奥山游悦 選> |
気怠さに卯月の昼餉氷見うどん ☆ | 越庵
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和書ゆかし梔子の花挟みたり | 越庵
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升酒をきりりと干して卯月かな | 幸風
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夏霧に四方の彩り失せにけり | 玄舟
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芝庭に篝火点り薄暑かな | 柏葉
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<平山越庵 選> |
庭草履借り梔子の香に寄りぬ
☆ | 如雨
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夏霧をまとふ旅人幣舞橋 | 游悦
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網戸より夜風と街の遠音かな | 游悦
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現世を背負いて一二夏を老い | 幸風
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升酒をきりりと干して卯月かな | 幸風
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<白石玄舟 選> |
升酒をきりりと干して卯月かな ☆ | 幸風
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くちなしの香り漂ふ鄙の里 | 弁慶
|
網戸より夜風と街の遠音かな | 游悦
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夏の霧峠をおおい歩み止む | 三甫
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老いてなお学ぶことあり卯月かな | 弁慶
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<小林幸風 選> |
夏霧をまとふ旅人幣舞橋( ☆ | 游悦
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和書ゆかし梔子の花挟みたり | 越庵
|
網戸より夜風と街の遠音かな | 游悦
|
選ぶより閃きで買うダービー馬 | 貞風
|
夏霧に四方の彩り失せにけり | 玄舟
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< 鈴木蓮囲池 場外選> |
升酒をきりりと干して卯月かな ☆ | 幸風
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気怠さに卯月の昼餉氷見うどん ☆ | 越庵
|
梔子の花は白無垢恋の詩 ☆ | 貞風
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和書ゆかし梔子の花挟みたり | 越庵
|
夏霧をまとふ旅人幣舞橋( | 游悦
|
磐梯の峰より落ちる夏の霧 | 弁慶
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遠くよりくちなしの白吾を招く | 游悦
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庭草履借り梔子の香に寄りぬ | 如雨
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梅雨晴れの声朗々と唐詩選 | 游悦
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地震の地の苛立ち募る卯月雨 | 柏葉
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<高点句再掲> |
4点 夏霧をまとふ旅人幣舞橋 ☆☆ | 游悦
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3点 和書ゆかし梔子の花挟みたり ☆ | 越庵
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3点 気怠さに卯月の昼餉氷見うどん ☆ | 越庵
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3点 升酒をきりりと干して卯月かな ☆ | 幸風
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3点 網戸より夜風と街の遠音かな | 游悦
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2 点 句 ‥‥ 5句 |
1 点 句 ‥‥19句(うち特選4) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
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第65回句会 
2016年3月25日(金) 於 :学士会館
兼 題:薄氷(、花種蒔く、利休忌、鰊、望み(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<岩渕如雨 選> |
一煎の手元も重し宗易忌 ☆ | 幸風
|
薄氷の玻璃の光と溶けにけり | 越庵
|
花種蒔き急くと待つとのあはひかな | 越庵
|
群来(去れど寺守れりと留萌人 | 越庵
|
復興の町に産声戻る春 | 貞風
|
<松本貞風 選> |
花種蒔き急くと待つとのあはひかな
☆ | 越庵
|
春や春病談議の縄暖簾 | 幸風
|
薄氷や群れ行く稚魚の青く透き | 游悦
|
薄氷をいくつ苛(めし傘の先 | 如雨
|
春寒し友の生き身に望みつぐ | 游悦
|
<深谷柏葉 選> |
一燈に一樹寄り添ふ花の雨
☆ | 如雨
|
薄氷を匿(っているじょうろかな | 貞風
|
薄氷の玻璃の光と溶けにけり | 越庵
|
ヤン衆の声遠のきて鰊漁 | 游悦
|
春や春病談議の縄暖簾 | 幸風
|
<武蔵弁慶 選> |
春寒し友の生き身に望みつぐ ☆ | 游悦
|
わびさびの思いに寄せる利休の忌 | 三甫
|
花種蒔き急くと待つとのあはひかな | 越庵
|
一煎の手元も重し宗易忌 | 幸風
|
鰊(群来(今に伝へる古御殿 | 柏葉
|
<奥山游悦 選> |
薄氷や風のなすままはづれ岸 ☆ | 如雨
|
人は皆大きく育て花種撒く | 弁慶
|
きらきらと樹林に舞ひし別れ雪 | 柏葉
|
薄氷をいくつ苛めし傘の先 | 如雨
|
オホーツクや鰊の群来を見つめたし | 弁慶
|
<平山越庵 選> |
きらきらと樹林に舞ひし別れ雪 ☆ | 柏葉
|
母の忌に花の種播く少し寒 | 柏葉
|
薄氷や風のなすままはづれ岸 | 如雨
|
一煎の手元も重し宗易忌 | 幸風
|
外(ツ国は今大漁か鰊雲 | 幸風
|
<小林幸風 選> |
薄氷をいくつ苛めし傘の先 ☆ | 如雨
|
後(の子に残さず踏みて薄氷( | 如雨
|
薄氷に小鳥集いし五色沼 | 三甫
|
薄氷や群れ行く稚魚の青く透き | 游悦
|
春寒し友の生き身に望みつぐ | 游悦
|
<三浦三甫 選> |
茶の道の大義に生きた利休の忌 ☆ | 弁慶
|
花種を蒔く少女らに風やさし | 游悦
|
きらきらと樹林に舞ひし別れ雪 | 柏葉
|
春や春病談議の縄暖簾 | 幸風
|
薄氷をいくつ苛めし傘の先 | 如雨
|
<白石玄舟 試選> |
薄氷や風のなすままはづれ岸 ☆ | 如雨
|
五年目の鎮魂の海春遠し | 柏葉
|
きらきらと樹林に舞ひし別れ雪 | 柏葉
|
一燈に一樹寄り添ふ花の雨 | 如雨
|
春や春病談議の縄暖簾 | 幸風
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
復興の町に産声戻る春 ☆ | 貞風
|
五年目の鎮魂の海春遠し | 柏葉
|
薄氷や風のなすままはづれ岸 | 如雨
|
鰊群来今に伝へる古御殿 | 柏葉
|
一燈に一樹寄り添ふ花の雨 | 如雨
|
春や春病談義の縄暖簾 | 幸風
|
薄氷や群れ行く稚魚の青く透き | 游悦
|
<高点句再掲> |
4点 薄氷をいくつ苛(めし傘の先 ☆ | 如雨
|
3点 きらきらと樹林に舞ひし別れ雪 ☆ | 柏葉
|
3点 一煎の手元も重し宗易忌 ☆ | 幸風
|
3点 花種蒔き急くと待つとのあはひかな ☆ | 越庵
|
3点 春寒し友の生き身に望みつぐ ☆ | 游悦
|
3点 春や春病談議の縄暖簾 | 幸風
|
2点 薄氷や風のなすままはづれ岸 ☆ | 如雨
|
他の2点句 ‥‥ 2句 |
1 点 句 ‥‥15句(うち特選句2) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選・試選は含みません。
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丙申 
第64回句会
2016年1月22日(金) 於 :学士会館
兼 題:焚火、冬の海、千両、白鳥、声(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<松本貞風 選> |
庭先で焚火にかざす老い両手 ☆ | 三甫
|
吟行の人も飛び入る焚火の輪 | 越庵
|
一筋の谷(たち昇る落葉焚き | 竹林
|
波の花荒磯(を駈ける越の海 | 柏葉
|
無愛想な顔を集める焚火かな | 游悦
|
<深谷柏葉 選> |
松原の根こそぎ消えて冬の海 ☆ | 貞風
|
吟行の人も飛び入る焚火の輪 | 越庵
|
春の雪子供の声が新しい | 興山
|
水鳥の群れを分けたり初氷 | 越庵
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無愛想な顔を集める焚火かな | 游悦
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<武蔵弁慶 選> |
幾千の霊(の声ぞ冬の海 ☆ | 竹林
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人の世の思い重なる年の暮れ | 三甫
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後見の話題は重し実千両 | 越庵
|
水鳥の群れを分けたり初氷 | 越庵
|
片隅に侘し千両竹生島 | 幸風
|
<奥山游悦 選> |
水鳥の群れを分けたり初氷 ☆ | 越庵
|
多賀の杜巨煙(を潜る初詣 | 幸風
|
片隅に侘し千両竹生島 | 幸風
|
波の花荒磯を駈ける越の海 | 柏葉
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地の魚の甘き歯応え冬の海 | 越庵
|
<平山越庵 選> |
人日や轆轤(の土の柔らかき ☆ | 柏葉
|
背を向けて白鳥に声掛けてみる | 貞風
|
波の花荒磯を駈ける越の海 | 柏葉
|
禁止され後も残せぬ焚火かな | 興山
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歌舞伎座に響く掛け声実千両 | 游悦
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<伊東興山 選> |
年の市客足止めるしゃがれ声 ☆ | 游悦
|
波の花荒磯を駈ける越の海 | 柏葉
|
水鳥の群れを分けたり初氷 | 越庵
|
床の間の華となりたる実千両 | 弁慶
|
冬の海ベテラン漁師奮い立つ | 三甫
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<小林幸風 選> |
後見の話題は重し実千両 ☆ | 越庵
|
年の市客足止めるしゃがれ声 | 游悦
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伊豆沼の空埋め尽くす大白鳥 | 游悦
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無愛想な顔を集める焚火かな | 游悦
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豊作を祈る農夫の焚火かな | 弁慶
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<三浦三甫 選> |
豊作を祈る農夫の焚火かな ☆ | 弁慶
|
寺の池白鳥三羽静かなり | 興山
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水鳥の群れを分けたり初氷 | 越庵
|
北国の悲しみ秘める冬の海 | 弁慶
|
床の間の華となりたる実千両 | 弁慶
|
<内山竹林 選> |
北国の悲しみ秘める冬の海 ☆ | 弁慶
|
地(の魚の甘き歯応え冬の海 | 越庵
|
去年(に見し白鳥一羽群れに消え | 貞風
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春の雪子供の声が新しい | 興山
|
波の花荒磯を駈ける越の海 | 柏葉
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< 鈴木蓮囲池 場外選> |
年の市客足とめるしゃがれ声 | 游悦
|
地の魚の甘き歯応え冬の海 | 越庵
|
多賀の杜巨煙を潜(る初詣 | 幸風
|
吟行の人も飛び入る焚火の輪 | 越庵
|
初船に空飛ぶ雲の滋賀の湖 | 幸風
|
人日や轆轤の土の柔らかき | 柏葉
|
幾千の霊の声ぞ冬の海 | 竹林
|
水鳥の群れを分けたり初氷 | 越庵
|
伊豆沼の空埋め尽くす大白鳥
| 游悦
|
無愛想な顔を集める焚火かな | 游悦
|
白鳥の水蹴る音や朝枕 | 越庵
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< 近 詠 > |
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木枯の中の氏神鈴が鳴る | 蓮囲池
|
禅僧のごとき面差し寒の鯉 | ―〃―
|
朝の友梅一りんを愛で合えり | ―〃―
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<高点句再掲> |
5点 水鳥の群れを分けたり初氷 ☆ | 越庵
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5点 波の花荒磯を駈ける越の海 | 柏葉
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3点 無愛想な顔を集める焚火かな | 游悦
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2点 年の市客足止めるしゃがれ声 ☆ | 游悦
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2点 後見の話題は重し実千両 ☆ | 越庵
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2点 豊作を祈る農夫の焚火かな ☆ | 弁慶
|
2点 北国の悲しみ秘める冬の海 ☆ | 弁慶
|
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他の2点句 ‥‥ 5句 |
1 点 句 ‥‥14句(うち特選4) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第63回句会
2015年11月27日(金) 於 :学士会館
兼 題:小春、障子、河豚、沢庵、飛(要季語)。当季雑詠。
'15年11月3日開催の『櫻草』同人会総会で、深谷柏葉さんが同人に推挙されました。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<深谷柏葉 選> |
縁側に折り鶴並ぶ小春かな ☆ | 游悦
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小春日やボジョレヌーボ共にあり | 三甫
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東風吹けば唐戸渡しにフグのセリ | 竹林
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大皿の円崩れゆく河豚刺身 | 游悦
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奥床し恩師の書斎白障子 | 弁慶
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<武蔵弁慶 選> |
小春日や川原に朽ちし繋(り舟 ☆ | 柏葉
|
戦後史も古りて陋屋(障子替え | 越庵
|
縁側に折り鶴並ぶ小春かな | 游悦
|
黄と紅落葉乞食の頭陀袋 | 越庵
|
高速道落葉手裏剣飛んでくる | 貞風
|
<奥山游悦 選> |
どの窓も明け放たれし小春日や ☆ | 興山
|
戦後史も古りて陋屋(障子替え | 越庵
|
大根漬け生家の意地のありどころ | 越庵
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湯に入れば信濃の香り初時雨 | 柏葉
|
小春日や川原に朽ちし繋(り舟 | 柏葉
|
<平山越庵 選> |
大皿の円崩れゆく河豚刺身 ☆ | 游悦
|
姦しき隣の席や小春なり | 幸風
|
高速道落葉手裏剣飛んでくる | 貞風
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障子越し臥所(で誓う明日起つと | 竹林
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沢庵の初もの噛みて仄々(す | 幸風
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<伊東興山 選> |
腕を上げて妻は黙して障子貼り ☆ | 貞風
|
小春日や医者の一言異常なし | 貞風
|
奥床し恩師の書斎白障子 | 弁慶
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冬空や飛天(がゆったり舞っている | 弁慶
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障子貼る母の足元赤子這う | 三甫
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<小林幸風 選> |
小春日や川原に朽ちし繋(り舟 ☆ | 柏葉
|
小春日に高く飛び交う蝶二匹 | 三甫
|
沢庵をかじり炬燵で春を待つ | 三甫
|
ハロウィンの子に会いたくて遠回り | 貞風
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唐人の爆食もあり河豚御膳 | 越庵
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<三浦三甫 選> |
小春日や医者の一言異常なし ☆ | 貞風
|
黄と紅落葉乞食の頭陀袋 | 越庵
|
どの窓も明け放たれし小春日や | 興山
|
小春日や川原に朽ちし繋(り舟 | 柏葉
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自家製の沢庵漬けや加減よし | 弁慶
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<内山竹林 選> |
大根漬け生家の意地のありどころ ☆ | 越庵
|
小春日に高く飛び交う蝶二匹 | 三甫
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後ろ手に障子を閉めて慟哭す | 游悦
|
湯に入れば信濃の香り初時雨 | 柏葉
|
姦しき隣の席や小春なり | 幸風
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<松本貞風 選> |
後ろ手に障子を閉めて慟哭す ☆ | 游悦
|
大皿の円崩れゆく河豚刺身 | 游悦
|
大根漬け生家の意地のありどころ | 越庵
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峡谷に命燃やして鬼怒の秋 | 竹林
|
障子貼る母の足元赤子這う | 三甫
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< 鈴木蓮囲池 場外選> |
大皿の円崩れゆく河豚刺身 ☆ | 游悦
|
縁側に折り鶴並ぶ小春かな | 游悦
|
後ろ手に障子を閉めて慟哭す | 游悦
|
姦しき隣の席や小春なり | 幸風
|
湯に入れば信濃の香り初時雨 | 柏葉
|
高速道落葉手裏剣飛んでくる | 貞風
|
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< 近 詠 > |
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意新たに傘寿の小春迎えけり | 蓮囲池
|
霜柱踏まれ朝陽に牙をむく | ―〃―
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谺して向こうの紅葉手に採らむ | ―〃―
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一筋の煙晩秋の田の面に | ―〃―
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みかえれば仏塔のもと帰り花 | ―〃―
|
木枯の中の氏神鈴が鳴る | ―〃―
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<高点句再掲> |
4点 小春日や川原に朽ちし繋(り舟 ☆☆ | 柏葉
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3点 大皿の円崩れゆく河豚刺身 ☆ | 游悦
|
3点 大根漬け生家の意地のありどころ ☆ | 越庵
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2点 縁側に折り鶴並ぶ小春かな ☆ | 游悦
|
2点 後ろ手に障子を閉めて慟哭す ☆ | 游悦
|
2点 どの窓も明け放たれし小春日や ☆ | 興山
|
2点 小春日や医者の一言異常なし ☆ | 貞風
|
他の2点句 ‥‥ 8句 |
1 点 句 ‥‥11句(うち特選1) |
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☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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第62回句会
2015年9月25日(金) 於 :学士会館
兼 題:秋澄む、秋灯(燈)(、蜻蛉(、彼岸花、白(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<合田三鬼堂選> |
七十年かくも軽きか虫しぐれ
☆ | 柏葉
|
たおやかに素潜る海女や曼珠沙華 | 幸風
|
不確かな父の遺言彼岸花 | 貞風
|
無住寺に鬼が住みゐて秋ともす | 弁慶
|
秋灯を川にこぼして屋形船 | 游悦
|
<武蔵弁慶 選> |
秋灯を川にこぼして屋形船 ☆ | 游悦
|
秋灯す古書を漁りし神田街 | 三鬼堂
|
論争の絶えて駅前西日さす | 三鬼堂
|
お御堂に戦禍の跡や曼珠沙華 | 三鬼堂
|
蜻蛉飛ぶ空を仰げる老母かな | 興山
|
<奥山游悦 選> |
古城の堀深閑として銀やんま ☆ | 幸風
|
論争の絶えて駅前西日さす | 三鬼堂
|
秋澄むや湖の上なる磐梯山 | 弁慶
|
あめ色の蜻蛉飛びゐし廃耕田 | 柏葉
|
誰悼む畦に咲いたる彼岸花 | 三鬼堂
|
<平山越庵 選> |
不確かな父の遺言彼岸花 ☆ | 貞風
|
秋夜更け白色燈を懐かしむ | 三甫
|
秋澄むや富士を見たしと子と峠 | 興山
|
宿の窓沈む漆黒秋灯し | 興山
|
湿原に青き翅透く蜻蛉かな | 游悦
|
<伊東興山 選> |
お御堂に戦禍の跡や曼珠沙華 ☆ | 三鬼堂
|
豪雨禍の土手に三本彼岸花 | 游悦
|
たおやかに素潜る海女や曼珠沙華 | 幸風
|
無住寺に鬼が住みゐて秋ともす | 弁慶
|
秋灯を川にこぼして屋形船 | 游悦
|
<小林幸風 選> |
九月来ぬ転校生の頬白く ☆ | 游悦
|
赤白の帽子が主役運動会 | 弁慶
|
青空に蜻蛉スイスイ安保デモ | 三甫
|
空に舞ふ紙飛行機や秋澄めり | 游悦
|
負けん気の婦女俑に会う秋の夢 | 越庵
|
<三浦三甫 選> |
秋灯を川にこぼして屋形船 ☆ | 游悦
|
豪雨過の土手に三本彼岸花 | 游悦
|
空海のゆかりの寺や彼岸花 | 弁慶
|
富士の峰雲たなびきて秋ぞ澄む | 竹林
|
古城の堀深閑として銀やんま | 幸風
|
<内山竹林 選> |
平和の灯弔ひて燃ゆ曼珠沙華
☆ | 柏葉
|
たおやかに素潜る海女や曼珠沙華 | 幸風
|
秋澄むや湖の上なる磐梯山 | 弁慶
|
単線はあれから花野通学路 | 貞風
|
朝顔の明日の蕾を数えけり | 貞風
|
<松本貞風 選> |
悲しみは昨日のことと彼岸花 ☆ | 竹林
|
空に舞ふ紙飛行機や秋澄めり | 游悦
|
七十年かくも軽きか虫しぐれ | 柏葉
|
無住寺に鬼が住みゐて秋ともす | 弁慶
|
お御堂に戦禍の跡や曼珠沙華 | 三鬼堂
|
<深谷柏葉 選> |
秋灯を川にこぼして屋形船 ☆ | 游悦
|
豪雨禍の土手に三本彼岸花 | 游悦
|
たおやかに素潜る海女や曼珠沙華 | 幸風
|
不確かな父の遺言彼岸花 | 貞風
|
秋夜更け白色燈を懐かしむ | 三甫
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
豪雨禍の土手に三本彼岸花 | 游悦
|
赤白の帽子が主役運動会 | 弁慶
|
九月来ぬ転校生の頬白く | 游悦
|
秋澄むや湖の上なる磐梯山 | 弁慶
|
秋灯を川にこぼして屋形船 | 游悦
|
お御堂に戦禍の跡や曼珠沙華 | 三鬼堂
|
|
< 近 詠 > |
|
|
秋天や今日を始める万歩計 | 蓮囲池
|
<高点句再掲> |
5点 秋灯を川にこぼして屋形船 ☆☆☆ | 游悦
|
4点 たおやかに素潜る海女や曼珠沙華 | 幸風
|
3点 不確かな父の遺言彼岸花 ☆ | 貞風
|
3点 お御堂に戦禍の跡や曼珠沙華 ☆ | 三鬼堂
|
3点 無住寺に鬼が住みゐて秋ともす | 弁慶
|
3点 豪雨禍の土手に三本彼岸花 | 游悦
|
2点 古城の堀深閑として銀やんま ☆ | 幸風
|
2点 七十年かくも軽きか虫しぐれ ☆ | 柏葉
|
他の2点句 ‥‥ 4句 |
1 点 句 ‥‥17句(うち特選3) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
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この前の例会記録はここをクリックしてください。前回第60回から遡れます。
これまでの例会の開催日、兼題等は「
開催記録」にまとめてあります。
|
< 会 員 > |
|
谿 聲 :
| 村上 幹也 (主宰) |
越 庵 :
| 平山 隆一 |
玄 舟 :
| 白石 紀彦 |
幸 風 :
| 小林 幸司 |
三鬼堂 :
| 合田 俊知 |
三 甫 :
| 三浦 器允 |
貞 風 :
| 松本 貞 |
柏 葉 :
| 深谷 武 |
茂 睡 :
| 大立目 茂 |
弁 慶 :
| 武蔵 好彦 |
游 悦 :
| 奥山 興悦 |
・・ | : ・・ |
|
啓 窓 :
| 高橋 啓悟 |
興 山 :
| 伊東 興三 |
如 雨 :
| 岩渕 上 |
竹 風 :
| 加賀美 一 |
竹 林 :
| 内山 武司 |
仲 安 :
| 中野 安弘 |
蓮囲池 :
| 鈴木 練一 |
|
(俳号50音順) |
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240206、例会記録ⅩⅡのLink追加。