このページは14年目に入った第79回('18/7)から第87回('19/11)までの記録です。
このページの末尾へ
このほかの例会記録
例会記録Ⅰ | 第 1~ 9回('05/ 7~'06/11) |
|
例会記録Ⅶ | 第61~69回('15/ 7~'16/11) |
例会記録Ⅱ | 第10~20回('07/ 1~'08/ 9) |
|
例会記録Ⅷ | 第70~78回('17/ 1~'18/ 5) |
例会記録Ⅲ | 第21~30回('08/11~'10/ 5) |
|
例会記録Ⅸ | 第79~87回('18/ 7~'19/11)
td> |
例会記録Ⅳ | 第31~40回('10/ 7~'12/ 1) |
|
例会記録Ⅹ | 第88~99回('20/ 1~'21/11) |
例会記録Ⅴ | 第41~51回('12/ 3~'13/11) |
|
例会記録ⅩⅠ | 第100~111回('22/1~'23/11) |
例会記録Ⅵ | 第52~60回('14/ 1~'15/5) |
|
例会記録ⅩⅡ | 第111回~……('24/1~……) |
誤字、表記違いあるいは作者名の誤り等に気づかれましたらお知らせください。
お断り:ブラウザはMicrosoft Edge、IE9(インターネットエクスプローラ9)以上を想定しています。Firefox や Google Chrome
では、指定フォントが変わったり背景の色が出なかったり、また、ルビや表など形式が崩れるところ等があります。
鈴木蓮囲池選(場外)下記の句の作者が未詳です。
お気づきの方はお申し出でください。
|
若鮎の瀬頭叩き上り初む |
2014年5月23日 第54回句会 (於:鬼城草庵) |
浮き浮きと人も芽吹きぬ縄のれん |
2014年3月28日 第53回句会 |

第87回句会
2019年11月22日(金) 於 :学士会館
兼 題:風花、切干、冬眠。仙台吟行句。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<松本貞風 選> |
秋日和八十路の朋やみな帽子 ☆ | 茂睡
|
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら | 游悦
|
日の粋な仕置き切干日々細る | 如雨
|
風花や繋ぎし女の手の温み | 玄舟(
|
風花や地蔵に褪せし朱の被り | 如雨
|
<深谷柏葉 選> |
メタセコイア杜の都の天高く ☆ | 貞風
|
切干しや大根の精染み透る | 弁慶
|
黄落や古刹の朝の箒あと | 玄舟
|
短日やふるさと訛り湯気の先 | 如雨
|
秋時雨小学校の津波あと | 游悦
|
<武蔵弁慶 選> |
早霜を茫然と見る老夫婦 ☆ | 三甫
|
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら | 游悦
|
霊園の古き四阿(冬眠す | 游悦
|
風花に頬を吹かれて蕎麦屋酒 | 如雨
|
秋時雨小学校の津波あと | 游悦
|
<大立目茂睡 選> |
秋の陽のガラス戸に満つ秋保の湯 ☆ | 柏葉
|
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら | 游悦
|
切干や幼き頃の母と居る | 貞風
|
秋時雨小学校の津波あと | 游悦
|
メタセコイア杜の都の天高く | 貞風
|
<奥山游悦 選> |
風花や地蔵に褪せし朱の被り ☆ | 如雨
|
秋の雨母の悪みし父祖の墓 | 茂睡
|
切干の筵に残る薄日かな | 玄舟
|
秋の雨震災語る廃校舎 | 玄舟
|
短日やふるさと訛り湯気の先 | 如雨
|
<白石玄舟 選> |
風花や地蔵に褪せし朱の被り ☆ | 如雨
|
冬立ちぬ車窓に尖る浪の音 | 柏葉
|
切干や幼き頃の母と居る | 貞風
|
バス待てば銀杏落葉や俄なる | 茂睡
|
短日やふるさと訛り湯気の先 | 如雨
|
<三浦三甫 選> |
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら ☆ | 游悦
|
神無月日の影長き散歩道 | 柏葉
|
日の粋な仕置き切干日々細る | 如雨
|
若き日の夢育みし銀杏散る | 玄舟
|
短日やふるさと訛り湯気の先 | 如雨
|
<岩渕如雨 選> |
霊園の古き四阿冬眠す ☆ | 游悦(
|
切干や幼き頃の母と居る | 貞風
|
バス待てば銀杏落葉や俄なる | 茂睡
|
風花やまたも家出の寅次郎 | 游悦
|
メタセコイア杜の都の天高く | 貞風
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
秋なかば学都を守る青葉山 ☆ | 三甫
|
冬立ちぬ車窓に尖る浪の音 ☆ | 柏葉
|
新橋は遠しと覚ゆ年の暮 ☆ | 如雨
|
黄落や古刹の朝の箒あと ☆ | 玄舟
|
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら ☆ | 游悦
|
切干や幼き頃の母と居る ☆ | 貞風
|
霊園の古き四阿冬眠す ☆ | 游悦
|
秋霖や津波の贄の金次郎 ☆ | 茂睡
|
短日やふるさと訛り湯気の先 ☆ | 如雨
|
風花や繋ぎし女の手の温み ☆ | 玄舟
|
風花やまたも家出の寅次郎 ☆ | 游悦
|
風花や地蔵に褪せし朱の被り ☆ | 如雨
|
|
|
他に並選15句がありますが、特選のみの掲載としました。 |
|
|
|
< 近 詠 > |
|
|
万嶺の威儀を正して甲斐の春 | 蓮囲池
|
松飾り七回りめの年男 | ―〃―
|
いのちしばし満天星の緋にあやからむ | ―〃―
|
<高点句再掲> |
4点 学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら ☆ | 游悦
|
4点 短日やふるさと訛り湯気の先 | 如雨
|
3点 風花や地蔵に褪せし朱の被り ☆☆ | 如雨
|
3点 メタセコイア杜の都の天高く | 貞風
|
3点 切干や幼き頃の母と居る | 貞風
|
3点 秋時雨小学校の津波あと | 游悦
|
2点 霊園の古き四阿冬眠す ☆ | 游悦
|
他の2点句 ‥‥ 2句 |
1 点 句 ‥‥14句(うち特選3) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第86回句会 
2019年9月27日(金) 於 :学士会館
兼 題:爽やか、南瓜、「和」(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<深谷柏葉 選> |
新秋刀魚夏痩せなれど特等席 ☆ | 茂睡
|
彼岸花杖を頼りの二人連れ | 玄舟
|
爽やかに頬擽(りて風渡る | 玄舟
|
虫の音の賑やかなりし空家かな | 貞風
|
縄文の女神細身に爽やかに | 越庵
|
<武蔵弁慶 選> |
亡き兄に和を諭されし秋彼岸 ☆ | 游悦
|
萩の花たれ下る家主はなし | 三甫
|
混血か強き力士の南瓜顔 | 越庵
|
新秋刀魚夏痩せなれど特等席 | 茂睡
|
爽やかにクルーズ楽しむ老夫婦 | 三甫
|
<大立目茂睡 選> |
亡き兄に和を諭されし秋彼岸 ☆ | 游悦
|
萩の花たれ下る家主はなし | 三甫
|
幾たびも部屋に来る母盆休み | 游悦
|
虫の音の賑やかなりし空家かな | 貞風
|
和やかにとき移ろひて菊日和 | 柏葉
|
<奥山游悦 選> |
さわやかに髪をかきあげ婚近し ☆ | 三甫
|
命により痩せ腕で切る南瓜かな | 茂睡
|
衣擦れの音爽やかや能舞台 | 柏葉
|
葉が萎えて南瓜漸く日の目見し | 貞風
|
棚経や今年は有髪の和尚なり | 茂睡
|
<白石玄舟 選> |
幾たびも部屋に来る母盆休み ☆ | 游悦
|
爽やかや白き歯見せてお立ち台 | 游悦
|
衣擦れの音爽やかや能舞台 | 柏葉
|
検診の装い身軽秋日和 | 貞風
|
和やかにとき移ろひて菊日和 | 柏葉
|
<三浦三甫 選> |
水澄みて掬へば雲の乱れたる ☆ | 柏葉
|
絵手紙の真中飾る栗南瓜 | 柏葉
|
虫の音の賑やかなりし空家かな | 貞風
|
採り立てし甘藷の香卓に満つ | 弁慶
|
秋の日の病院静か赤子泣く | 貞風
|
<松本貞風 選> |
幾たびも部屋に来る母盆休み ☆ | 游悦
|
仰山の台風見舞無事我が家 | 越庵
|
絵手紙の真中飾る栗南瓜 | 柏葉
|
命により痩せ腕で切る南瓜かな | 茂睡
|
亡き兄に和を諭されし秋彼岸 | 游悦
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
幾たびも部屋に来る母盆休み ☆ | 游悦
|
さわやかに髪をかきあげ婚近し ☆ | 三甫
|
棚経や今年は有髪の和尚なり ☆ | 茂睡
|
赤とんぼ母と子の打つ羽球飛ぶ | 貞風
|
彼岸花杖を頼りの二人連れ | 玄舟
|
縄文の女神細身に爽やかに | 越庵
|
検診の装い身軽秋日和 | 貞風
|
爽やかな日和もなくて彼岸過ぐ | 茂睡
|
水澄みて掬へば雲の乱れたる | 柏葉
|
掴みたる蝗の腹の浅葱色 | 游悦
|
月見舟流れるほどに酔ふほどに | 三甫
|
|
|
|
< 近 詠 > |
|
|
五百年極暑に黙す大泉寺 | 蓮囲池
|
新米や子は故郷を出でしまゝ | ―〃―
|
蹲(の水輪を破る木の実かな | ―〃―(
|
|
|
<高点句再掲> |
3点 幾たびも部屋に来る母盆休み ☆☆ | 游悦
|
3点 亡き兄に和を諭されし秋彼岸 ☆☆ | 游悦
|
3点 虫の音の賑やかなりし空家かな | 貞風
|
2点 新秋刀魚夏痩せなれど特等席 ☆ | 茂睡
|
他の2点句 ‥‥ 5句 |
1 点 句 ‥‥14句(うち特選2) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第85回句会
2019年7月19日(金) 於 :学士会館
兼 題:星月夜、焼酎、メロン。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<武蔵弁慶 選> |
津波あと屋根の親子に星月夜 ☆ | 游悦
|
年老いて辿るふるさと星月夜 | 柏葉
|
麦畑兵士の彼方朱に染まる | 三甫
|
どの客も本音語らず心太 | 游悦
|
望郷の涙に霞む星月夜 | 玄舟
|
<大立目茂睡 選> |
夏雲や女児は自慢の逆上り ☆ | 貞風
|
梨を剥く妻の手つきの五十年 | 游悦
|
焼酎の氷縮みて闇静か | 如雨
|
また逃す流し素麺老いの箸 | 玄舟
|
どの客も本音語らず心太 | 游悦
|
<奥山游悦 選> |
湖面なべて飛沫沸き立つ大夕立 ☆ | 柏葉
|
夏雲や女児は自慢の逆上り | 貞風
|
メロン見て店を去り行く老夫婦 | 三甫
|
また逃す流し素麺老いの箸 | 玄舟
|
啄木碑銀座梅雨寒傘滴( | 如雨
|
<白石玄舟 選> |
梨を剥く妻の手つきの五十年 ☆ | 游悦
|
メロンに刃溢るる甘露匂ひ立つ | 游悦
|
年老いて辿るふるさと星月夜 | 柏葉
|
医者勧む焼酎も酌む傘寿かな | 如雨
|
梅雨晴れも子等の影無し捜査ヘリ | 貞風
|
<三浦三甫 選> |
また逃す流し素麺老いの箸 ☆ | 玄舟
|
夏雲や女児は自慢の逆上り | 貞風
|
星月夜ゴッホの夢の荒々し | 茂睡
|
梅雨晴間猫もごろりと横になる | 弁慶
|
津波あと屋根の親子に星月夜 | 游悦
|
<岩渕如雨 選> |
星月夜一つ流れて吾を打て ☆ | 茂睡
|
星月夜ゴッホの夢の荒々し | 茂睡
|
湖面なべて飛沫沸き立つ大夕立 | 柏葉
|
津波あと屋根の親子に星月夜 | 游悦
|
また逃す流し素麺老いの箸 | 玄舟
|
星月夜ゴッホの夢の荒々し 茂睡
<松本貞風 選> |
麦畑兵士の彼方朱に染まる ☆ | 三甫
|
メロンに刃溢るる甘露匂ひ立つ | 游悦
|
また逃す流し素麺老いの箸 | 玄舟
|
星月夜そぞろ歩きのわらべ唄 | 如雨
|
湖面なべて飛沫沸き立つ大夕立 | 柏葉
|
<鈴木蓮囲池 場外選> |
夏雲や女児は自慢の逆上がり ☆ | 貞風
|
梨を剥く妻の手つきの五十年 ☆ | 游悦
|
夏仕舞今海に消ゆ大日影 ☆ | 柏葉
|
焼酎に憲法論議絡み合ふ | 游悦
|
未来へと輝く二人星月夜 | 三甫
|
デザートはメロン善哉ルビー婚 | 貞風
|
我もまた庶民の味方甘藷焼酎 | 弁慶
|
また逃す流し素麺老いの箸 | 玄舟
|
星月夜そぞろ歩きのわらべ唄 | 如雨
|
どの客も本音語らず心太 | 游悦
|
|
< 近 詠 > |
|
|
喜々として孫の輪に入りメロン割る | 蓮囲池
|
愛飲の焼酎供え父忌日 | ―〃―
|
コンビニへつまみ求めに星月夜 | ―〃―
|
<高点句再掲> |
5点 また逃す流し素麺老いの箸 ☆ | 玄舟
|
3点 夏雲や女児は自慢の逆上り ☆ | 貞風
|
3点 津波あと屋根の親子に星月夜 ☆ | 游悦
|
3点 湖面なべて飛沫沸き立つ大夕立 ☆ | 柏葉
|
2点 梨を剥く妻の手つきの五十年 ☆ | 游悦
|
2点 麦畑兵士の彼方朱に染まる ☆ | 三甫
|
他の2点句 ‥‥ 4句 |
1 点 句 ‥‥ 9句(うち特選1) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第84回句会
2019年5月31日(金) 於 :学士会館
兼 題:短夜、釣忍(、青蛙。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<大立目茂睡 選> |
トンネルを抜けて山裾藤の花 ☆ | 玄舟
|
青蛙視線の先にくもの糸 | 三甫
|
潮風の抜ける番屋に釣忍 | 游悦
|
遠のけばまた鳴き出すや青蛙 | 越庵
|
沖に向けトランペットに夏来る | 游悦
|
<奥山游悦 選> |
住職の退きどき近しえごの花 ☆ | 越庵
|
黎明や色変りゆく海(の原 | 茂睡(
|
トンネルを抜けて山裾藤の花 | 玄舟
|
遠のけばまた鳴き出すや青蛙 | 越庵
|
袖口の所作美しく釣忍 | 越庵
|
<平山越庵 選> |
城(跡松の木一つ蝉の声 ☆ | 貞風(
|
青蛙視線の先にくもの糸 | 三甫
|
潮風の抜ける番屋に釣忍 | 游悦
|
短夜や老いを覚えし旅疲れ | 貞風
|
海原をぐいと傾けラムネ飲む | 游悦
|
<白石玄舟 選> |
潮風の抜ける番屋に釣忍 ☆ | 游悦
|
夜明け待つ身にありがたき短夜かな | 茂睡
|
短夜の波音を背に屋形船 | 游悦
|
袖口の所作美しく釣忍 | 越庵
|
住職の退きどき近しえごの花 | 越庵
|
<三浦三甫 選> |
連綿と命を繋ぐ若葉かな ☆ | 茂睡
|
トンネルを抜けて山裾藤の花 | 玄舟
|
潮風の抜ける番屋に釣忍 | 游悦
|
遠のけばまた鳴き出すや青蛙 | 越庵
|
青空に田植する児の弾む声 | 玄舟
|
<松本貞風 選> |
金婚や古き軒端の釣忍 ☆ | 茂睡
|
潮風の抜ける番屋に釣忍 | 游悦
|
沖に向けトランペットに夏来る | 游悦
|
住職の退きどき近しえごの花 | 越庵
|
新たなる御代もなかりし草むしり | 玄舟
|
<武蔵弁慶 選> |
新たなる御代もなかりし草むしり ☆ | 玄舟
|
トンネルを抜けて山裾藤の花 | 玄舟
|
青空に田植する児の弾む声 | 玄舟
|
連綿と命を繋ぐ若葉かな | 茂睡
|
住職の退きどき近しえごの花 | 越庵
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
ぼうたんや艷女も巡る秩父寺 | 越庵
|
青蛙視線の先にくもの糸 | 三甫
|
潮風の抜ける番屋に釣忍 | 游悦
|
袖口の所作美しく釣忍 | 越庵
|
沖に向けトランペットに夏来る | 游悦
|
住職の退き時近しえごの花 | 越庵
|
|
|
|
< 近 詠 > |
|
|
夏場所や令和の御代の初景色? | 蓮囲池
|
更衣ワゴンの品を漁りけり | ―〃―
|
信濃路へ一路万緑旅に立ち | ―〃―
|
<高点句再掲> |
5点 潮風の抜ける番屋に釣忍 ☆ | 游悦
|
4点 住職の退きどき近しえごの花 ☆ | 越庵
|
4点 トンネルを抜けて山裾藤の花 ☆ | 玄舟
|
3点 遠のけばまた鳴き出すや青蛙 | 越庵
|
2点 連綿と命を繋ぐ若葉かな ☆ | 茂睡
|
2点 新たなる御代もなかりし草むしり ☆ | 玄舟
|
他の2点句 ‥‥ 3句 |
1 点 句 ‥‥ 9句(うち特選2) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第83回句会
2019年3月22日(金) (予定) 於 :学士会館
兼 題:春雷、青き踏む(踏青)、ものの芽(芽)、当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外の記載は順不同で、選句順位ではありません。
<奥山游悦 選>
|
ものの芽やまた一年の幸賜ふ ☆ | 如雨
|
夜の白鳥鬼女髣髴と鳴き交す | 越庵
|
わが影をさざ波にして春の川 | 如雨
|
芽柳の広場の空を吹き流す | 貞風
|
ものの芽の音なき世界開けたり | 弁慶
|
<平山越庵 選> |
春雷を遠くに遅き昼餉かな ☆ | 玄舟
|
青い空真白き富士より涅槃西風( | 三甫(
|
独り言ち励ます傘寿青き踏む | 如雨
|
芽柳の広場の空を吹き流す | 貞風
|
天災も人も恨まず卒業す | 游悦
|
<白石玄舟 選> |
春の海未だ還らぬ吾子待ちつ ☆ | 柏葉
|
臥す人の間遠な報せ木の芽時 | 越庵
|
ものの芽やまた一年の幸賜ふ | 如雨
|
青き踏む広き御苑の人の波 | 柏葉
|
ものの芽に触れて見開く子どもの目 | 游悦
|
<三浦三甫 選> |
春寒や兜太鍛えし武甲山 ☆ | 越庵
|
臥す人の間遠な報せ木の芽時 | 越庵
|
春雷を遠くに遅き昼餉かな | 玄舟
|
ものの芽やまた一年の幸賜ふ | 如雨
|
天災も人も恨まず卒業す | 游悦
|
<岩渕如雨 選> |
天災も人も恨まず卒業す ☆ | 游悦
|
臥す人の間遠な報せ木の芽時 | 越庵
|
春雷を遠くに遅き昼餉かな | 玄舟
|
芽柳の広場の空を吹き流す | 貞風
|
落城の石文に礼青き踏む | 弁慶
|
<松本貞風 選> |
天災も人も恨まず卒業す ☆ | 游悦
|
校庭の部活眺むる遅日かな | 玄舟
|
独り言ち励ます傘寿青き踏む | 如雨
|
わが影をさざ波にして春の川 | 如雨
|
春の海未だ還らぬ吾子待ちつ | 柏葉
|
<深谷柏葉 選> |
独り言ち励ます傘寿青き踏む ☆ | 如雨
|
子ら燥ぐペットボトルの風ぐるま | 如雨
|
霞立つ村の土産に糸最中 | 貞風
|
註)神奈川県愛甲郡愛川町の寿々喜菓子舗製造。かつては製糸業が盛んな土地で、もなかの表面に糸巻等を刻み、「糸最中」と命名。神奈川県指定銘菓。 |
ものの芽の音なき世界開けたり | 弁慶
|
天災も人も恨まず卒業す | 游悦
|
<武蔵弁慶 選> |
ものの芽に触れて見開く子供の目 ☆ | 游悦
|
青き踏む遥かに望む白き嶺 | 玄舟
|
霞立つ村の土産に糸最中 | 貞風
|
ものの芽の綻び誘ふ東風( | 柏葉
|
春の海未だ還らぬ吾子待ちつ | 柏葉
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
ものの芽の音なき世界開けたり ☆ | 弁慶
|
春寒や兜太鍛えし武甲山 ☆ | 越庵
|
天災も人も恨まず卒業す | 游悦
|
霞立つ村の土産に糸最中 | 貞風
|
芽柳の広場の空を吹き流す | 貞風
|
春雷神豊作の素田に配る | 越庵
|
臥す人の間遠な報せ木の芽時 | 越庵
|
子ら燥ぐペットボトルの風ぐるま | 如雨
|
春雷を遠くに遅き昼餉かな | 玄舟
|
|
< 近 詠 > |
|
|
朱を研ぐは南天の実の東光寺 | 蓮囲池
|
梅匂う絵馬の願いを包みつゝ | ―〃―
|
熟睡(して春雨蕭々(耳を打つ | ―〃―
|
<高点句再掲> |
5点 天災も人も恨まず卒業す ☆☆ | 游悦
|
3点 独り言ち励ます傘寿青き踏む ☆ | 如雨
|
3点 春雷を遠くに遅き昼餉かな ☆ | 玄舟
|
3点 春の海未だ還らぬ吾子待ちつ ☆ | 柏葉
|
3点 ものの芽やまた一年の幸賜ふ ☆ | 如雨
|
3点 芽柳の広場の空を吹き流す | 貞風
|
3点 臥す人の間遠な報せ木の芽時 | 越庵
|
2点 ものの芽に触れて見開く子どもの目 ☆ | 游悦
|
他の2点句 ‥‥ 3句 |
1 点 句 ‥‥ 9句(うち特選1) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第82回句会
2019年1月25日(金) 於 :学士会館
兼 題:冬ざれ、注連(飾り、白鳥、当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<平山越庵 選> |
裏の戸の開くを確かめ注連飾り ☆ | 如雨
|
冬ざれや吽形不動踏ん張れる | 如雨
|
白鳥の訳あり一家定住す | 貞風
|
風花や女系家族の旅芸人 | 游悦
|
寒き夜や外行く人の忍び声 | 玄舟
|
<白石玄舟 選> |
冬枯の大地に秘むる息吹かな ☆ | 如雨
|
跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾 | 游悦
|
新藁の匂ひ仄かや注連飾 | 柏葉
|
崩れたる北の大地や冬ざるる | 游悦
|
天頂に満月凛と寒きびし | 如雨
|
<三浦三甫 選> |
冬枯の大地に秘むる息吹かな ☆ | 如雨
|
白鳥の今飛び立つや茜空 | 越庵
|
風花や女系家族の旅芸人 | 游悦
|
天頂に満月凛と寒きびし | 如雨
|
塗椀にみちのくの味鯊雑煮 | 游悦
|
<岩渕如雨 選> |
崩れたる北の大地や冬ざるる ☆ | 游悦
|
跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾 | 游悦
|
冬の星震え止まざる土星の環 | 貞風
|
年号も四月までなり初暦 | 柏葉
|
渡らざる白鳥浮かぶ冬日和 | 茂睡
|
<松本貞風 選> |
元号のなき暦替へ年納む ☆ | 茂睡
|
冬ざれや吽形不動踏ん張れる | 如雨
|
崩れたる北の大地や冬ざるる | 游悦
|
塗椀にみちのくの味鯊雑煮 | 游悦
|
年号も四月までなり初暦 | 柏葉
|
<深谷柏葉 選> |
ただひとつすたれぬならひおとしだま ☆ | 茂睡
|
夜明け前バス待つ我に冬満月 | 茂睡
|
天頂に満月凛と寒きびし | 如雨
|
塗椀にみちのくの味鯊雑煮 | 游悦
|
白鳥や去年と異なる四囲の景 | 玄舟
|
<武蔵弁慶 選> |
注連飾り昨日と違ふ今日の吾 ☆ | 玄舟
|
風花や女系家族の旅芸人 | 游悦
|
白鳥の訳あり一家定住す | 貞風
|
星隠し寒の満月孤高なる | 如雨
|
天頂に満月凛と寒きびし | 如雨
|
<大立目茂睡 選> |
星隠し寒の満月孤高なる ☆ | 如雨
|
跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾 | 游悦
|
白鳥の今飛び立つや茜空 | 越庵
|
崩れたる北の大地や冬ざるる | 游悦
|
天頂に満月凛と寒きびし | 如雨
|
<奥山游悦 選> |
新藁の匂ひ仄かや注連飾 ☆ | 柏葉
|
冬ざれや吽形不動踏ん張れる | 如雨
|
寒き夜や外行く人の忍び声 | 玄舟
|
水尾(曳きて空へ舞ひ立つ大白鳥 | 柏葉
|
冬ざれや道行く女(の赤き頬 | 玄舟
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
冬ざれや吽形不動踏ん張れる ☆ | 如雨
|
跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾 ☆ | 游悦
|
風花や女系家族の旅芸人 ☆ | 游悦
|
箱根路をたすきつなぎし年始め ☆ | 三甫
|
寒稽古弦絞る音きりきりと ☆ | 柏葉
|
天頂に満月凛と寒きびし ☆ | 如雨
|
栂(道の先に菩提寺冬ざるる | 越庵(
|
白鳥や去年と異なる四囲の景 | 玄舟
|
崩れたる北の大地や冬ざるる | 游悦
|
塗椀にみちのくの味鯊雑煮 | 游悦
|
|
|
|
< 近 詠 > |
|
|
眠る田に秘かな目覚め蕗の薹 | 蓮囲池
|
下萌や傘寿の杖も勇み立ち | ―〃―
|
梅一りん明日の二りんに心弾む | ―〃―
|
<高点句再掲> |
5点 天頂に満月凛と寒きびし | 如雨
|
4点 崩れたる北の大地や冬ざるる ☆ | 游悦
|
3点 冬ざれや吽形不動踏ん張れる | 如雨
|
3点 跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾 | 游悦
|
3点 風花や女系家族の旅芸人 | 游悦
|
3点 塗椀にみちのくの味鯊雑煮 | 游悦
|
2点 冬枯の大地に秘むる息吹かな ☆☆ | 如雨
|
2点 新藁の匂ひ仄かや注連飾 ☆ | 柏葉
|
2点 星隠し寒の満月孤高なる ☆ | 如雨
|
他の2点句 ‥‥ 4句 |
1 点 句 ‥‥10句(うち特選4) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第81回句会
2018年11月30日(金) 於 :学士会館
兼 題:: 冬の朝、霜柱、襟巻、当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<白石玄舟 選> |
平成の記憶かみしめ畳替 ☆ | 游悦
|
逸早く厨の明かり冬の朝 | 如雨
|
マフラーを巻き他所行きの顔となり | 游悦
|
冬の日の沈むを追ひて車列伸ぶ | 茂睡
|
バイク音トイレ促す冬の朝 | 三甫
|
<三浦三甫 選> |
平成の記憶かみしめ畳替 ☆ | 游悦
|
落紅葉からからと舞ふ休館日 | 柏葉
|
旅人に立山隠す片時雨 | 越庵
|
浄土にはあるかと自問霜柱 | 越庵
|
襟巻をしないで歩む老いの意地 | 弁慶
|
<岩渕如雨 選> |
旅人に立山隠す片時雨 ☆ | 越庵
|
霜柱そこだけ浮いてゐる大地 | 柏葉
|
マフラーを巻き他所行きの顔となり | 游悦
|
冬の朝地球の軋む音を聞く | 柏葉
|
黄落の果つれば空の蒼さかな | 柏葉
|
<松本貞風 選> |
バイク音トイレ促す冬の朝 ☆ | 三甫
|
産土の海山へ礼冬の朝 | 越庵
|
柿落葉親木に繋ぐ蜘蛛の糸 | 茂睡
|
冬の朝地球の軋む音を聞く | 柏葉
|
鞄には折畳み杖冬紅葉 | 如雨
|
<深谷柏葉 選> |
ためらはず霜柱踏む若さかな
☆ | 游悦
|
襟巻の中に溜息通り風 | 如雨
|
逸早く厨の明かり冬の朝 | 如雨
|
鞄には折畳み杖冬紅葉 | 如雨
|
襟巻をしないで歩む老いの意地 | 弁慶
|
<武蔵弁慶 選> |
逸早く厨の明かり冬の朝 ☆ | 如雨
|
山里の軒飾りおり柿すだれ | 玄舟
|
魚市場競り声響く冬の朝 | 游悦
|
浄土にはあるかと自問霜柱 | 越庵
|
黄落の果つれば空の蒼さかな | 柏葉
|
<大立目茂睡 選> |
平成の記憶かみしめ畳替 ☆ | 游悦
|
産土の海山へ礼冬の朝 | 越庵
|
一張羅マフラー乗せて列車去る | 越庵
|
黄落の果つれば空の蒼さかな | 柏葉
|
喜寿祝ふ長きマフラー持て余し | 柏葉
|
<奥山游悦 選> |
霜柱そこだけ浮いてゐる大地 ☆ | 柏葉
|
逸早く厨の明かり冬の朝 | 如雨
|
マフラーや床しき人のあの笑顔 | 玄舟
|
電話口ふと出づ訛り小春かな | 如雨
|
黄落の果つれば空の蒼さかな | 柏葉
|
<平山越庵 選> |
赤き実を乗せて暮れたり霜柱 ☆ | 如雨
|
マフラーを巻き他所行きの顔となり | 游悦
|
柿落葉親木に繋ぐ蜘蛛の糸 | 茂睡
|
冬の朝小川静かに流れたり | 弁慶
|
黄落の果つれば空の蒼さかな | 柏葉
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
平成の記憶かみしめ畳替 ☆ | 游悦
|
旅人に立山隠す片時雨 ☆ | 越庵
|
想ひ出もセピア色なり七五三 ☆ | 玄舟
|
マフラーの色考えて夜も白む | 三甫
|
襟巻の中に溜息通り風 | 如雨
|
柿落葉親木に繋ぐ蜘蛛の糸 | 茂睡
|
霜柱そこだけ浮いてゐる大地 | 柏葉
|
マフラーを巻き他所行きの顔となり | 游悦
|
赤き実を乗せて暮れたり霜柱 | 如雨
|
鞄には折畳み杖冬紅葉 | 如雨
|
喜寿祝ふ長きマフラー持て余し | 柏葉
|
|
|
|
< 近 詠 > |
|
|
恙なき今日のひと日や根深汁 | 蓮囲池
|
着ぶくれて一句を絞り出すごとく | ―〃―
|
こと多き今年を閉じる古暦 | ―〃―
|
痩せ肉を労わり漬かる柚湯かな | ―〃―
|
<高点句再掲> |
5点 黄落の果つれば空の蒼さかな | 柏葉
|
4点 逸早く厨の明かり冬の朝 ☆ | 如雨
|
3点 平成の記憶かみしめ畳替 ☆☆☆ | 游悦
|
3点 マフラーを巻き他所行きの顔となり | 游悦
|
2点 旅人に立山隠す片時雨 ☆ | 越庵
|
2点 霜柱そこだけ浮いてゐる大地 ☆ | 柏葉
|
2点 バイク音トイレ促す冬の朝 ☆ | 三甫
|
他の2点句 ‥‥ 6句 |
1 点 句 ‥‥12句(うち特選2) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP
第80回句会
2018年9月28日(金) 於 :学士会館
兼 題:色鳥(、通草(、災害関係(要季語)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<三浦三甫 選> |
熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋
☆ | 茂睡
|
色鳥の渡る影あり禅の寺 | 柏葉
|
名月や雲の羅漢に囲まれて | 越庵
|
秋うらら古書捨てむとて読み耽る | 柏葉
|
きじうちにあけび見つけし遠き日や | 茂睡
|
<深谷柏葉 選> |
熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋 ☆ | 茂睡
|
秋彼岸母の作りしずんだ餅 | 三甫
|
亡き人の思ひ出募る彼岸花 | 弁慶
|
色鳥に森の深さを教へられ | 游悦
|
泥つきの遺影のままで秋彼岸 | 游悦
|
<武蔵弁慶 選> |
色鳥を白内障の目で追へり ☆ | 越庵
|
秋うらら古書捨てむとて読み耽る | 柏葉
|
崩れたる崖に残りし百日紅( | 游悦
|
色鳥や窓辺に届く癒し歌 | 玄舟
|
色なき風砂丘を渉る夕日影 | 柏葉
|
<大立目茂睡 選> |
名月や雲の羅漢に囲まれて
☆ | 越庵
|
通草取り幼き日々と友の笑み | 玄舟
|
崩れたる崖に残りし百日紅( | 游悦
|
色なき風砂丘を渉る夕日影 | 柏葉
|
色鳥を白内障の目で追へり | 越庵
|
<奥山游悦 選> |
公園の通草弾けて球児の聲
☆ | 越庵
|
色鳥の渡る影あり禅の寺 | 柏葉
|
名月や雲の羅漢に囲まれて | 越庵
|
色鳥の街なかにくる高齢化 | 茂睡
|
ほろ酔ひに街灯滲む夜寒かな | 玄舟
|
<平山越庵 選> |
色鳥の渡る影あり禅の寺
☆ | 柏葉
|
蔓手繰(る重き手応へ通草熟れ | 游悦
|
秋うらら古書捨てむとて読み耽る | 柏葉
|
色なき風砂丘を渉る夕日影 | 柏葉
|
薄ら陽の被災地の空雁渡る | 柏葉
|
<白石玄舟 選> |
蔓手繰(る重き手応へ通草熟れ ☆ | 游悦
|
崩れたる崖に残りし百日紅( | 游悦
|
泥つきの遺影のままで秋彼岸 | 游悦
|
洪水の水面を照らす月夜かな | 茂睡
|
熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋 | 茂睡
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
薄ら陽の被災地の空雁渡る ☆ | 柏葉
|
洪水の水面を照らす月夜かな ☆ | 茂睡
|
泥つきの遺影のままで秋彼岸 ☆ | 游悦
|
公園の通草弾けて球児の聲 | 越庵
|
ほろ酔ひに街灯滲む夜寒かな | 玄舟
|
触太鼓秋風に乗り築地ゆく | 三甫
|
物言ひに興味しんしん大相撲 | 弁慶
|
熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋 | 茂睡
|
|
< 近 詠 > |
|
|
荒れ狂う平成の夏果てにけり | 蓮囲池
|
柿熟る今日のひと日も恙無し | ―〃―
|
秋桜そよぐ日和に心溶け | ―〃―
|
<高点句再掲> |
3点 熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋 ☆☆ | 茂睡
|
3点 色鳥の渡る影あり禅の寺 ☆ | 柏葉
|
3点 名月や雲の羅漢に囲まれて ☆ | 越庵
|
3点 秋うらら古書捨てむとて読み耽る | 柏葉
|
3点 色なき風砂丘を渉る夕日影 | 柏葉
|
3点 崩れたる崖に残りし百日紅( | 游悦
|
2点 色鳥を白内障の目で追へり ☆ | 越庵
|
2点 蔓手繰(る重き手応へ通草熟れ ☆ | 游悦
|
他の2点句 ‥‥ 1句 |
1 点 句 ‥‥11句(うち特選1) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP

第79回句会
2018年7月27日(金) 於 :学士会館
兼 題:極暑(盛夏)、麦茶、蝉(空蝉)。当季雑詠。
会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)
☆ 印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。
<深谷柏葉 選> |
鑿跡の粗きピエタや蝉時雨 ☆ | 越庵
|
嬰(泣くを待ちたるやうに蝉時雨 | 游悦
|
風鈴のかすかに風を奏でけり | 弁慶
|
釜の蓋閉ぢて地獄の暑さ来る | 茂睡
|
瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く | 游悦
|
<武蔵弁慶 選> |
幼き日泳ぎし川よ今如何に ☆ | 玄舟
|
釜の蓋閉ぢて地獄の暑さ来る | 茂睡
|
果てしなく降る蝉時雨熊野道 | 柏葉
|
原爆忌水の欲しいの一言が | 三甫
|
二尺這ひて命尽きけり夏蚯蚓 | 茂睡
|
<大立目茂睡 選> |
風鈴のかすかに風を奏でけり ☆ | 弁慶
|
麦茶飲みはずむ会話も今はなし | 三甫
|
嬰(泣くを待ちたるやうに蝉時雨 | 游悦
|
五合目の沢を越え来し麦茶かな | 游悦
|
瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く | 游悦
|
<奥山游悦 選> |
釜の蓋閉ぢて地獄の暑さ来る ☆ | 茂睡
|
謹慎の少年熱き夾竹桃 | 貞風
|
蚊も蝿も頭を垂れる猛暑かな | 三甫
|
友逝きてひとりの黙に猛暑かな | 越庵
|
井戸水に傾ぐ薬缶の麦湯かな | 越庵
|
<平山越庵 選> |
謹慎の少年熱き夾竹桃 ☆ | 貞風
|
子ら元気雲が絵を描く夏休み | 三甫
|
空蝉の宿る育ての親古木 | 貞風
|
とぐろ巻く盛夏の波の沖に富士 | 游悦
|
二尺這ひて命尽きたり夏蚯蚓 | 茂睡
|
<白石玄舟 選> |
果てしなく降る蝉時雨熊野道 ☆ | 柏葉
|
麦茶飲みはずむ会話も今はなし | 三甫
|
嬰(泣くを待ちたるやうに蝉時雨 | 游悦
|
風鈴のかすかに風を奏でけり | 弁慶
|
朝涼の風吹き抜くる青畳 | 游悦
|
<三浦三甫 選> |
果てしなく降る蝉時雨熊野道 ☆ | 柏葉
|
縁側の世間話に麦茶添へ | 玄舟
|
嬰(泣くを待ちたるやうに蝉時雨 | 游悦
|
蛍の夜空には淡き星大河 | 柏葉
|
万物の生あるものや夏旺ん | 弁慶
|
<松本貞風 選> |
二尺這ひて命尽きけり夏蚯蚓 ☆ | 茂睡
|
木下闇暫し涼しき玉捜し | 茂睡
|
朝涼の風吹き抜くる青畳 | 游悦
|
瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く | 游悦
|
鑿跡の粗きピエタや蝉時雨 | 越庵
|
< 鈴木蓮囲池 場外選> |
鑿跡の粗きピエタや蝉時雨 | 越庵
|
変哲のハモニカ男の小暑かな | 越庵
|
向日葵の凛として立つ荒野かな | 三甫
|
果てしなく降る蝉時雨熊野道 | 柏葉
|
風鈴のかすかに風を奏でけり | 弁慶
|
五合目の沢を越え来し麦茶かな | 游悦
|
瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く | 游悦
|
|
|
|
< 近 詠 > |
|
|
向日葵や甲子園いま炎上す | 蓮囲池
|
カンナ燃ゆ空手姿の三つ編み女 | ―〃―
|
熊蝉のひたすら暑さを濯ぎけり | ―〃―
|
<高点句再掲> |
4点 嬰(泣くを待ちたるやうに蝉時雨 | 游悦
|
3点 果てしなく降る蝉時雨熊野道 ☆☆ | 柏葉
|
3点 風鈴のかすかに風を奏でけり ☆ | 弁慶
|
3点 釜の蓋閉ぢて地獄の暑さ来る ☆ | 茂睡
|
3点 二尺這ひて命尽きけり夏蚯蚓 ☆ | 茂睡
|
3点 瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く | 游悦
|
2点 鑿跡の粗きピエタや蝉時雨 ☆ | 越庵
|
他の2点句 ‥‥ 3句 |
1 点 句 ‥‥13句(うち特選2) |
|
☆ 印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。
△TOP
これより前の例会記録はここをクリックしてください。前回第78回から遡れます。
これまでの例会の開催日、兼題等は「
開催記録」にまとめてあります。
|
< 会 員 > |
|
谿 聲 :
| 村上 幹也 (主宰) |
越 庵 :
| 平山 隆一 |
玄 舟 :
| 白石 紀彦 |
三鬼堂 :
| 合田 俊知 |
三 甫 :
| 三浦 器允 |
貞 風 :
| 松本 貞 |
柏 葉 :
| 深谷 武 |
茂 睡 :
| 大立目 茂 |
弁 慶 :
| 武蔵 好彦 |
游 悦 :
| 奥山 興悦 |
|
<長 期 休 会 中> |
如 雨 :
| 岩渕 上 |
竹 風 :
| 加賀美 一 |
仲 安 :
| 中野 安弘 |
蓮囲池 :
| 鈴木 練一 |
<物 故 会 員> |
啓 窓 :
| 高橋 啓悟 |
興 山 :
| 伊東 興三 |
幸 風 :
| 小林 幸司 |
修 人 :
| 小川 修 |
竹 林 :
| 内山 武司 |
|
|
|
(俳号50音順) |
△TOP