宮城野萩の校章

東北大鬼城句会例会記録Ⅸ

村 上 谿 聲 主 宰 の 同 窓 句 会 例 会

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例会記録Ⅶ第61~69回('15/ 7~'16/11)
例会記録Ⅱ第10~20回('07/ 1~'08/ 9)
例会記録Ⅷ第70~78回('17/ 1~'18/ 5)
例会記録Ⅲ第21~30回('08/11~'10/ 5)
例会記録Ⅸ第79~87回('18/ 7~'19/11)
例会記録Ⅳ第31~40回('10/ 7~'12/ 1)
例会記録Ⅹ第88~99回('20/ 1~'21/11)
例会記録Ⅴ第41~51回('12/ 3~'13/11)
例会記録ⅩⅠ第100~111回('22/1~'23/11)
例会記録Ⅵ第52~60回('14/ 1~'15/5)
例会記録ⅩⅡ第111回~……('24/1~……)

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鈴木蓮囲池選(場外)下記の句の作者が未詳です。
お気づきの方はお申し出でください。
若鮎の瀬頭叩き上り初む 2014年5月23日 第54回句会
  (於:鬼城草庵)
浮き浮きと人も芽吹きぬ縄のれん  2014年3月28日 第53回句会



千両2

第87回句会

2019年11月22日(金)    於 :学士会館
兼 題:風花、切干、冬眠。仙台吟行句。当季雑詠。

会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。


<松本貞風 選>
秋日和八十路の朋やみな帽子 茂睡
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら游悦
日の粋な仕置き切干日々細る如雨
風花や繋ぎし(ひと)の手の温み玄舟( )
風花や地蔵に褪せし朱の被り如雨

<深谷柏葉 選>
メタセコイア杜の都の天高く 貞風
切干しや大根の精染み透る弁慶
黄落や古刹の朝の箒あと玄舟
短日やふるさと訛り湯気の先如雨
秋時雨小学校の津波あと游悦

<武蔵弁慶 選>
早霜を茫然と見る老夫婦 三甫
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら游悦
霊園の古き四阿(あづまや)冬眠す游悦
風花に頬を吹かれて蕎麦屋酒如雨
秋時雨小学校の津波あと游悦

<大立目茂睡 選>
秋の陽のガラス戸に満つ秋保の湯 柏葉
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら游悦
切干や幼き頃の母と居る貞風
秋時雨小学校の津波あと游悦
メタセコイア杜の都の天高く貞風

<奥山游悦 選>
風花や地蔵に褪せし朱の被り 如雨
秋の雨母の悪みし父祖の墓茂睡
切干の筵に残る薄日かな玄舟
秋の雨震災語る廃校舎玄舟
短日やふるさと訛り湯気の先如雨

<白石玄舟 選>
風花や地蔵に褪せし朱の被り 如雨
冬立ちぬ車窓に尖る浪の音柏葉
切干や幼き頃の母と居る貞風
バス待てば銀杏落葉や俄なる茂睡
短日やふるさと訛り湯気の先如雨

<三浦三甫 選>
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら 游悦
神無月日の影長き散歩道柏葉
日の粋な仕置き切干日々細る如雨
若き日の夢育みし銀杏散る玄舟
短日やふるさと訛り湯気の先如雨

<岩渕如雨 選>
霊園の古き四阿冬眠す 游悦(  )
切干や幼き頃の母と居る貞風
バス待てば銀杏落葉や俄なる茂睡
風花やまたも家出の寅次郎游悦
メタセコイア杜の都の天高く貞風

< 鈴木蓮囲池 場外選
秋なかば学都を守る青葉山 三甫
冬立ちぬ車窓に尖る浪の音 柏葉
新橋は遠しと覚ゆ年の暮 如雨
黄落や古刹の朝の箒あと 玄舟
学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら 游悦
切干や幼き頃の母と居る 貞風
霊園の古き四阿冬眠す 游悦
秋霖や津波の贄の金次郎 茂睡
短日やふるさと訛り湯気の先 如雨
風花や繋ぎし女の手の温み 玄舟
風花やまたも家出の寅次郎 游悦
風花や地蔵に褪せし朱の被り 如雨
他に並選15句がありますが、特選のみの掲載としました。

< 近  詠 >
 万嶺の威儀を正して甲斐の春蓮囲池
 松飾り七回りめの年男―〃―
 いのちしばし満天星の緋にあやからむ―〃―



<高点句再掲>
4点 学び舎に集ふ傘寿に秋麗ら 游悦
4点 短日やふるさと訛り湯気の先如雨
3点 風花や地蔵に褪せし朱の被り ☆☆如雨
3点 メタセコイア杜の都の天高く貞風
3点 切干や幼き頃の母と居る貞風
3点 秋時雨小学校の津波あと游悦
2点 霊園の古き四阿冬眠す 游悦
    他の2点句 ‥‥ 2句
    1 点 句 ‥‥14句(うち特選3)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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南瓜


第86回句会  

2019年9月27日(金)  於 :学士会館
兼 題:爽やか、南瓜、「和」(要季語)。当季雑詠。


会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。


<深谷柏葉 選>
新秋刀魚夏痩せなれど特等席 茂睡
彼岸花杖を頼りの二人連れ玄舟
爽やかに頬(くすぐ)りて風渡る玄舟
虫の音の賑やかなりし空家かな貞風
縄文の女神細身に爽やかに越庵

<武蔵弁慶 選>
亡き兄に和を諭されし秋彼岸 游悦
萩の花たれ下る家主はなし三甫
混血か強き力士の南瓜顔越庵
新秋刀魚夏痩せなれど特等席茂睡
爽やかにクルーズ楽しむ老夫婦三甫

<大立目茂睡 選>
亡き兄に和を諭されし秋彼岸 游悦
萩の花たれ下る家主はなし三甫
幾たびも部屋に来る母盆休み游悦
虫の音の賑やかなりし空家かな貞風
和やかにとき移ろひて菊日和柏葉

<奥山游悦 選>
さわやかに髪をかきあげ婚近し 三甫
命により痩せ腕で切る南瓜かな茂睡
衣擦れの音爽やかや能舞台柏葉
葉が萎えて南瓜漸く日の目見し貞風
棚経や今年は有髪の和尚なり茂睡

<白石玄舟 選>
幾たびも部屋に来る母盆休み 游悦
爽やかや白き歯見せてお立ち台游悦
衣擦れの音爽やかや能舞台柏葉
検診の装い身軽秋日和貞風
和やかにとき移ろひて菊日和柏葉

<三浦三甫 選>
水澄みて掬へば雲の乱れたる 柏葉
絵手紙の真中飾る栗南瓜柏葉
虫の音の賑やかなりし空家かな貞風
採り立てし甘藷の香卓に満つ弁慶
秋の日の病院静か赤子泣く貞風

<松本貞風 選>
幾たびも部屋に来る母盆休み 游悦
仰山の台風見舞無事我が家越庵
絵手紙の真中飾る栗南瓜柏葉
命により痩せ腕で切る南瓜かな茂睡
亡き兄に和を諭されし秋彼岸游悦

< 鈴木蓮囲池 場外選
幾たびも部屋に来る母盆休み 游悦
さわやかに髪をかきあげ婚近し 三甫
棚経や今年は有髪の和尚なり 茂睡
赤とんぼ母と子の打つ羽球飛ぶ貞風
彼岸花杖を頼りの二人連れ玄舟
縄文の女神細身に爽やかに越庵
検診の装い身軽秋日和貞風
爽やかな日和もなくて彼岸過ぐ茂睡
水澄みて掬へば雲の乱れたる柏葉
掴みたる蝗の腹の浅葱色游悦
月見舟流れるほどに酔ふほどに三甫

< 近  詠 >
五百年極暑に黙す大泉寺蓮囲池
新米や子は故郷を出でしまゝ―〃―
(つくばい)の水輪を破る木の実かな―〃―( )



<高点句再掲>
3点 幾たびも部屋に来る母盆休み ☆☆游悦
3点 亡き兄に和を諭されし秋彼岸 ☆☆游悦
3点 虫の音の賑やかなりし空家かな貞風
2点 新秋刀魚夏痩せなれど特等席 茂睡
    他の2点句 ‥‥ 5句
    1 点 句 ‥‥14句(うち特選2)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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メロン1


第85回句会

2019年7月19日(金)  於 :学士会館
兼 題:星月夜、焼酎、メロン。当季雑詠。


会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。


<武蔵弁慶 選>
津波あと屋根の親子に星月夜 游悦
年老いて辿るふるさと星月夜柏葉
麦畑兵士の彼方朱に染まる三甫
どの客も本音語らず心太游悦
望郷の涙に霞む星月夜玄舟

<大立目茂睡 選>
夏雲や女児は自慢の逆上り 貞風
梨を剥く妻の手つきの五十年游悦
焼酎の氷縮みて闇静か如雨
また逃す流し素麺老いの箸玄舟
どの客も本音語らず心太游悦

<奥山游悦 選>
湖面なべて飛沫沸き立つ大夕立 柏葉
夏雲や女児は自慢の逆上り貞風
メロン見て店を去り行く老夫婦三甫
また逃す流し素麺老いの箸玄舟
啄木碑銀座梅雨寒傘滴(かさしづく)如雨

<白石玄舟 選>
梨を剥く妻の手つきの五十年 游悦
メロンに刃溢るる甘露匂ひ立つ游悦
年老いて辿るふるさと星月夜柏葉
医者勧む焼酎も酌む傘寿かな如雨
梅雨晴れも子等の影無し捜査ヘリ貞風

<三浦三甫 選>
また逃す流し素麺老いの箸 玄舟
夏雲や女児は自慢の逆上り貞風
星月夜ゴッホの夢の荒々し茂睡
梅雨晴間猫もごろりと横になる弁慶
津波あと屋根の親子に星月夜游悦

<岩渕如雨 選>
星月夜一つ流れて吾を打て 茂睡
星月夜ゴッホの夢の荒々し茂睡
湖面なべて飛沫沸き立つ大夕立柏葉
津波あと屋根の親子に星月夜游悦
また逃す流し素麺老いの箸玄舟

  星月夜ゴッホの夢の荒々し 茂睡
ゴッホ「星月夜」


<松本貞風 選>
麦畑兵士の彼方朱に染まる 三甫
メロンに刃溢るる甘露匂ひ立つ游悦
また逃す流し素麺老いの箸玄舟
星月夜そぞろ歩きのわらべ唄如雨
湖面なべて飛沫沸き立つ大夕立柏葉


<鈴木蓮囲池 場外選
夏雲や女児は自慢の逆上がり 貞風
梨を剥く妻の手つきの五十年 游悦
夏仕舞今海に消ゆ大日影 柏葉
焼酎に憲法論議絡み合ふ游悦
未来へと輝く二人星月夜三甫
デザートはメロン善哉ルビー婚貞風
我もまた庶民の味方甘藷焼酎弁慶
また逃す流し素麺老いの箸玄舟
星月夜そぞろ歩きのわらべ唄如雨
どの客も本音語らず心太游悦

< 近  詠 >
喜々として孫の輪に入りメロン割る蓮囲池
愛飲の焼酎供え父忌日―〃―
コンビニへつまみ求めに星月夜―〃―



<高点句再掲>
5点 また逃す流し素麺老いの箸 玄舟
3点 夏雲や女児は自慢の逆上り 貞風
3点 津波あと屋根の親子に星月夜 游悦
3点 湖面なべて飛沫沸き立つ大夕立 柏葉
2点 梨を剥く妻の手つきの五十年 游悦
2点 麦畑兵士の彼方朱に染まる 三甫
    他の2点句 ‥‥ 4句
    1 点 句 ‥‥ 9句(うち特選1)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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花菖蒲


第84回句会

2019年5月31日(金)  於 :学士会館
兼 題:短夜、釣忍(つりしのぶ)、青蛙。当季雑詠。

会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。


<大立目茂睡 選>
トンネルを抜けて山裾藤の花 玄舟
青蛙視線の先にくもの糸三甫
潮風の抜ける番屋に釣忍游悦
遠のけばまた鳴き出すや青蛙越庵
沖に向けトランペットに夏来る游悦

<奥山游悦 選>
住職の退きどき近しえごの花 越庵
黎明や色変りゆく(わたの原茂睡(
)
トンネルを抜けて山裾藤の花玄舟
遠のけばまた鳴き出すや青蛙越庵
袖口の所作美しく釣忍越庵

<平山越庵 選>
(ぐすく)跡松の木一つ蝉の声 貞風(
)
青蛙視線の先にくもの糸三甫
潮風の抜ける番屋に釣忍游悦
短夜や老いを覚えし旅疲れ貞風
海原をぐいと傾けラムネ飲む游悦

<白石玄舟 選>
潮風の抜ける番屋に釣忍 游悦
夜明け待つ身にありがたき短夜かな茂睡
短夜の波音を背に屋形船游悦
袖口の所作美しく釣忍越庵
住職の退きどき近しえごの花越庵

<三浦三甫 選>
連綿と命を繋ぐ若葉かな 茂睡
トンネルを抜けて山裾藤の花玄舟
潮風の抜ける番屋に釣忍游悦
遠のけばまた鳴き出すや青蛙越庵
青空に田植する児の弾む声玄舟

<松本貞風 選>
金婚や古き軒端の釣忍 茂睡
潮風の抜ける番屋に釣忍游悦
沖に向けトランペットに夏来る游悦
住職の退きどき近しえごの花越庵
新たなる御代もなかりし草むしり玄舟

<武蔵弁慶 選>
新たなる御代もなかりし草むしり 玄舟
トンネルを抜けて山裾藤の花玄舟
青空に田植する児の弾む声玄舟
連綿と命を繋ぐ若葉かな茂睡
住職の退きどき近しえごの花越庵

< 鈴木蓮囲池 場外選
ぼうたんや艷女も巡る秩父寺越庵
青蛙視線の先にくもの糸三甫
潮風の抜ける番屋に釣忍游悦
袖口の所作美しく釣忍越庵
沖に向けトランペットに夏来る游悦
住職の退き時近しえごの花越庵

< 近  詠 >
夏場所や令和の御代の初景色?蓮囲池
更衣ワゴンの品を漁りけり―〃―
信濃路へ一路万緑旅に立ち―〃―



 
<高点句再掲>
5点 潮風の抜ける番屋に釣忍 游悦
4点 住職の退きどき近しえごの花 越庵
4点 トンネルを抜けて山裾藤の花 玄舟
3点 遠のけばまた鳴き出すや青蛙越庵
2点 連綿と命を繋ぐ若葉かな 茂睡
2点 新たなる御代もなかりし草むしり 玄舟
    他の2点句 ‥‥ 3句
    1 点 句 ‥‥ 9句(うち特選2)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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さくらイラスト

第83回句会

2019年3月22日(金) (予定)  於 :学士会館
兼 題:春雷、青き踏む(踏青)、ものの芽(芽)、当季雑詠。


会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外の記載は順不同で、選句順位ではありません。


<奥山游悦 選>
ものの芽やまた一年の幸賜ふ 如雨
夜の白鳥鬼女髣髴と鳴き交す越庵
わが影をさざ波にして春の川如雨
芽柳の広場の空を吹き流す貞風
ものの芽の音なき世界開けたり弁慶

<平山越庵 選>
春雷を遠くに遅き昼餉かな 玄舟
青い空真白き富士より涅槃西風(ねはんにし)三甫( )
独り言ち励ます傘寿青き踏む如雨
芽柳の広場の空を吹き流す貞風
天災も人も恨まず卒業す游悦

<白石玄舟 選>
春の海未だ還らぬ吾子待ちつ 柏葉
臥す人の間遠な報せ木の芽時越庵
ものの芽やまた一年の幸賜ふ如雨
青き踏む広き御苑の人の波柏葉
ものの芽に触れて見開く子どもの目游悦

<三浦三甫 選>
春寒や兜太鍛えし武甲山 越庵
臥す人の間遠な報せ木の芽時越庵
春雷を遠くに遅き昼餉かな玄舟
ものの芽やまた一年の幸賜ふ如雨
天災も人も恨まず卒業す游悦

<岩渕如雨 選>
天災も人も恨まず卒業す 游悦
臥す人の間遠な報せ木の芽時越庵
春雷を遠くに遅き昼餉かな玄舟
芽柳の広場の空を吹き流す貞風
落城の石文に礼青き踏む弁慶

<松本貞風 選>
天災も人も恨まず卒業す 游悦
校庭の部活眺むる遅日かな玄舟
独り言ち励ます傘寿青き踏む如雨
わが影をさざ波にして春の川如雨
春の海未だ還らぬ吾子待ちつ柏葉

<深谷柏葉 選>
独り言ち励ます傘寿青き踏む 如雨
子ら燥ぐペットボトルの風ぐるま如雨
霞立つ村の土産に糸最中貞風
註)神奈川県愛甲郡愛川町の寿々喜菓子舗製造。かつては製糸業が盛んな土地で、もなかの表面に糸巻等を刻み、「糸最中」と命名。神奈川県指定銘菓。
ものの芽の音なき世界開けたり弁慶
天災も人も恨まず卒業す游悦

<武蔵弁慶 選>
ものの芽に触れて見開く子供の目 游悦
青き踏む遥かに望む白き嶺玄舟
霞立つ村の土産に糸最中貞風
ものの芽の綻び誘ふ東風(あいのかぜ)柏葉
春の海未だ還らぬ吾子待ちつ柏葉

< 鈴木蓮囲池 場外選
ものの芽の音なき世界開けたり 弁慶
春寒や兜太鍛えし武甲山 越庵
天災も人も恨まず卒業す游悦
霞立つ村の土産に糸最中貞風
芽柳の広場の空を吹き流す貞風
春雷神豊作の素田に配る越庵
臥す人の間遠な報せ木の芽時越庵
子ら燥ぐペットボトルの風ぐるま如雨
春雷を遠くに遅き昼餉かな玄舟

< 近  詠 >
朱を研ぐは南天の実の東光寺蓮囲池
梅匂う絵馬の願いを包みつゝ―〃―
熟睡(うまい)して春雨蕭々(しょうしょう)耳を打つ―〃―



<高点句再掲>
5点 天災も人も恨まず卒業す ☆☆游悦
3点 独り言ち励ます傘寿青き踏む 如雨
3点 春雷を遠くに遅き昼餉かな 玄舟
3点 春の海未だ還らぬ吾子待ちつ 柏葉
3点 ものの芽やまた一年の幸賜ふ 如雨
3点 芽柳の広場の空を吹き流す貞風
3点 臥す人の間遠な報せ木の芽時越庵
2点 ものの芽に触れて見開く子どもの目 游悦
    他の2点句 ‥‥ 3句
    1 点 句 ‥‥ 9句(うち特選1)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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亥年注連飾り



第82回句会

2019年1月25日(金)  於 :学士会館
兼 題:冬ざれ、注連(しめ)飾り、白鳥、当季雑詠。


会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。


<平山越庵 選>
裏の戸の開くを確かめ注連飾り 如雨
冬ざれや吽形不動踏ん張れる如雨
白鳥の訳あり一家定住す貞風
風花や女系家族の旅芸人游悦
寒き夜や外行く人の忍び声玄舟

<白石玄舟 選>
冬枯の大地に秘むる息吹かな  如雨
跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾游悦
新藁の匂ひ仄かや注連飾柏葉
崩れたる北の大地や冬ざるる游悦
天頂に満月凛と寒きびし如雨

<三浦三甫 選>
冬枯の大地に秘むる息吹かな 如雨
白鳥の今飛び立つや茜空越庵
風花や女系家族の旅芸人游悦
天頂に満月凛と寒きびし如雨
塗椀にみちのくの味鯊雑煮游悦

<岩渕如雨 選>
崩れたる北の大地や冬ざるる 游悦
跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾游悦
冬の星震え止まざる土星の環貞風
年号も四月までなり初暦柏葉
渡らざる白鳥浮かぶ冬日和茂睡

<松本貞風 選>
元号のなき暦替へ年納む 茂睡
冬ざれや吽形不動踏ん張れる如雨
崩れたる北の大地や冬ざるる游悦
塗椀にみちのくの味鯊雑煮游悦
年号も四月までなり初暦 柏葉

<深谷柏葉 選>
ただひとつすたれぬならひおとしだま 茂睡
夜明け前バス待つ我に冬満月茂睡
天頂に満月凛と寒きびし如雨
塗椀にみちのくの味鯊雑煮游悦
白鳥や去年と異なる四囲の景玄舟

<武蔵弁慶 選>
注連飾り昨日と違ふ今日の吾 玄舟
風花や女系家族の旅芸人游悦
白鳥の訳あり一家定住す貞風
星隠し寒の満月孤高なる如雨
天頂に満月凛と寒きびし如雨

<大立目茂睡 選>
星隠し寒の満月孤高なる 如雨
跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾游悦
白鳥の今飛び立つや茜空越庵
崩れたる北の大地や冬ざるる游悦
天頂に満月凛と寒きびし如雨

<奥山游悦 選>
新藁の匂ひ仄かや注連飾 柏葉
冬ざれや吽形不動踏ん張れる如雨
寒き夜や外行く人の忍び声玄舟
水尾(みを)曳きて空へ舞ひ立つ大白鳥柏葉
冬ざれや道行く(ひと)の赤き頬玄舟

< 鈴木蓮囲池 場外選
冬ざれや吽形不動踏ん張れる 如雨
跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾 游悦
風花や女系家族の旅芸人 游悦
箱根路をたすきつなぎし年始め 三甫
寒稽古弦絞る音きりきりと 柏葉
天頂に満月凛と寒きびし 如雨
(とが)道の先に菩提寺冬ざるる越庵( )
白鳥や去年と異なる四囲の景玄舟
崩れたる北の大地や冬ざるる游悦
塗椀にみちのくの味鯊雑煮游悦

< 近  詠 >
眠る田に秘かな目覚め蕗の薹蓮囲池
下萌や傘寿の杖も勇み立ち―〃―
梅一りん明日の二りんに心弾む―〃―



<高点句再掲>
5点 天頂に満月凛と寒きびし如雨
4点 崩れたる北の大地や冬ざるる 游悦
3点 冬ざれや吽形不動踏ん張れる如雨
3点 跡継ぎのなき駄菓子屋の注連飾游悦
3点 風花や女系家族の旅芸人游悦
3点 塗椀にみちのくの味鯊雑煮游悦
2点 冬枯の大地に秘むる息吹かな ☆☆如雨
2点 新藁の匂ひ仄かや注連飾 柏葉
2点 星隠し寒の満月孤高なる 如雨
    他の2点句 ‥‥ 4句
    1 点 句 ‥‥10句(うち特選4)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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千両2

第81回句会

2018年11月30日(金)  於 :学士会館
兼 題:: 冬の朝、霜柱、襟巻、当季雑詠。

会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。


<白石玄舟 選>
平成の記憶かみしめ畳替 游悦
逸早く厨の明かり冬の朝如雨
マフラーを巻き他所行きの顔となり游悦
冬の日の沈むを追ひて車列伸ぶ茂睡
バイク音トイレ促す冬の朝三甫

<三浦三甫 選>
平成の記憶かみしめ畳替 游悦
落紅葉からからと舞ふ休館日柏葉
旅人に立山隠す片時雨越庵
浄土にはあるかと自問霜柱越庵
襟巻をしないで歩む老いの意地弁慶

<岩渕如雨 選>
旅人に立山隠す片時雨 越庵
霜柱そこだけ浮いてゐる大地柏葉
マフラーを巻き他所行きの顔となり游悦
冬の朝地球の軋む音を聞く柏葉
黄落の果つれば空の蒼さかな柏葉

<松本貞風 選>
バイク音トイレ促す冬の朝 三甫
産土の海山へ礼冬の朝越庵
柿落葉親木に繋ぐ蜘蛛の糸茂睡
冬の朝地球の軋む音を聞く柏葉
鞄には折畳み杖冬紅葉如雨

<深谷柏葉 選>
ためらはず霜柱踏む若さかな   游悦
襟巻の中に溜息通り風如雨
逸早く厨の明かり冬の朝如雨
鞄には折畳み杖冬紅葉如雨
襟巻をしないで歩む老いの意地弁慶

<武蔵弁慶 選>
逸早く厨の明かり冬の朝 如雨
山里の軒飾りおり柿すだれ玄舟
魚市場競り声響く冬の朝游悦
浄土にはあるかと自問霜柱越庵
黄落の果つれば空の蒼さかな柏葉

<大立目茂睡 選>
平成の記憶かみしめ畳替 游悦
産土の海山へ礼冬の朝越庵
一張羅マフラー乗せて列車去る越庵
黄落の果つれば空の蒼さかな柏葉
喜寿祝ふ長きマフラー持て余し柏葉

<奥山游悦 選>
霜柱そこだけ浮いてゐる大地 柏葉
逸早く厨の明かり冬の朝如雨
マフラーや床しき人のあの笑顔玄舟
電話口ふと出づ訛り小春かな如雨
黄落の果つれば空の蒼さかな柏葉

<平山越庵 選>
赤き実を乗せて暮れたり霜柱 如雨
マフラーを巻き他所行きの顔となり游悦
柿落葉親木に繋ぐ蜘蛛の糸茂睡
冬の朝小川静かに流れたり弁慶
黄落の果つれば空の蒼さかな柏葉

< 鈴木蓮囲池 場外選
平成の記憶かみしめ畳替 游悦
旅人に立山隠す片時雨 越庵
想ひ出もセピア色なり七五三 玄舟
マフラーの色考えて夜も白む三甫
襟巻の中に溜息通り風如雨
柿落葉親木に繋ぐ蜘蛛の糸茂睡
霜柱そこだけ浮いてゐる大地柏葉
マフラーを巻き他所行きの顔となり游悦
赤き実を乗せて暮れたり霜柱如雨
鞄には折畳み杖冬紅葉如雨
喜寿祝ふ長きマフラー持て余し柏葉

< 近  詠 >
恙なき今日のひと日や根深汁蓮囲池
着ぶくれて一句を絞り出すごとく―〃―
こと多き今年を閉じる古暦―〃―
痩せ肉を労わり漬かる柚湯かな―〃―



<高点句再掲>
5点 黄落の果つれば空の蒼さかな柏葉
4点 逸早く厨の明かり冬の朝 如雨
3点 平成の記憶かみしめ畳替 ☆☆☆游悦
3点 マフラーを巻き他所行きの顔となり游悦
2点 旅人に立山隠す片時雨 越庵
2点 霜柱そこだけ浮いてゐる大地 柏葉
2点 バイク音トイレ促す冬の朝 三甫
    他の2点句 ‥‥ 6句
    1 点 句 ‥‥12句(うち特選2)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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案山子


第80回句会

2018年9月28日(金)  於 :学士会館
兼 題:色鳥(いろどり)通草(あけび)、災害関係(要季語)。当季雑詠。

会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。


<三浦三甫 選>
熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋  茂睡
色鳥の渡る影あり禅の寺柏葉
名月や雲の羅漢に囲まれて越庵
秋うらら古書捨てむとて読み耽る柏葉
きじうちにあけび見つけし遠き日や茂睡

<深谷柏葉 選>
熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋 茂睡
秋彼岸母の作りしずんだ餅三甫
亡き人の思ひ出募る彼岸花弁慶
色鳥に森の深さを教へられ游悦
泥つきの遺影のままで秋彼岸游悦

<武蔵弁慶 選>
色鳥を白内障の目で追へり 越庵
秋うらら古書捨てむとて読み耽る柏葉
崩れたる崖に残りし百日紅(さるすべり)游悦
色鳥や窓辺に届く癒し歌玄舟
色なき風砂丘を渉る夕日影柏葉

<大立目茂睡 選>
名月や雲の羅漢に囲まれて  越庵
通草取り幼き日々と友の笑み玄舟
崩れたる崖に残りし百日紅(さるすべり)游悦
色なき風砂丘を渉る夕日影柏葉
色鳥を白内障の目で追へり越庵

<奥山游悦 選>
公園の通草弾けて球児の聲  越庵
色鳥の渡る影あり禅の寺柏葉
名月や雲の羅漢に囲まれて越庵
色鳥の街なかにくる高齢化茂睡
ほろ酔ひに街灯滲む夜寒かな玄舟

<平山越庵 選>
色鳥の渡る影あり禅の寺  柏葉
手繰(たぐ)る重き手応へ通草熟れ游悦
秋うらら古書捨てむとて読み耽る柏葉
色なき風砂丘を渉る夕日影柏葉
薄ら陽の被災地の空雁渡る柏葉

<白石玄舟 選>
手繰(たぐ)る重き手応へ通草熟れ 游悦
崩れたる崖に残りし百日紅(さるすべり)游悦
泥つきの遺影のままで秋彼岸游悦
洪水の水面を照らす月夜かな茂睡
熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋茂睡


< 鈴木蓮囲池 場外選
薄ら陽の被災地の空雁渡る 柏葉
洪水の水面を照らす月夜かな 茂睡
泥つきの遺影のままで秋彼岸 游悦
公園の通草弾けて球児の聲越庵
ほろ酔ひに街灯滲む夜寒かな玄舟
触太鼓秋風に乗り築地ゆく三甫
物言ひに興味しんしん大相撲弁慶
熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋茂睡

< 近  詠 >
荒れ狂う平成の夏果てにけり蓮囲池
柿熟る今日のひと日も恙無し―〃―
秋桜そよぐ日和に心溶け―〃―



<高点句再掲>
3点 熱波にも豪雨にも耐へ今朝の秋 ☆☆茂睡
3点 色鳥の渡る影あり禅の寺  柏葉
3点 名月や雲の羅漢に囲まれて 越庵
3点 秋うらら古書捨てむとて読み耽る柏葉
3点 色なき風砂丘を渉る夕日影柏葉
3点 崩れたる崖に残りし百日紅(さるすべり)游悦
2点 色鳥を白内障の目で追へり 越庵
2点 手繰(たぐ)る重き手応へ通草熟れ 游悦
    他の2点句 ‥‥ 1句
    1 点 句 ‥‥11句(うち特選1)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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風鈴1


第79回句会

2018年7月27日(金)  於 :学士会館
兼 題:極暑(盛夏)、麦茶、蝉(空蝉)。当季雑詠。

会員の互選の結果です。選者の配列は俳号の50音順です。
(次回以降一人ずつ繰り下げます)

印は特選に選ばれた作品です。
特選以外は原則清記順の記載で、順位ではありません。


<深谷柏葉 選>
鑿跡の粗きピエタや蝉時雨 越庵
(やや)泣くを待ちたるやうに蝉時雨游悦
風鈴のかすかに風を奏でけり弁慶
釜の蓋閉ぢて地獄の暑さ来る茂睡
瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く游悦

<武蔵弁慶 選>
幼き日泳ぎし川よ今如何に  玄舟
釜の蓋閉ぢて地獄の暑さ来る茂睡
果てしなく降る蝉時雨熊野道柏葉
原爆忌水の欲しいの一言が三甫
二尺這ひて命尽きけり夏蚯蚓茂睡

<大立目茂睡 選>
風鈴のかすかに風を奏でけり 弁慶
麦茶飲みはずむ会話も今はなし三甫
(やや)泣くを待ちたるやうに蝉時雨游悦
五合目の沢を越え来し麦茶かな游悦
瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く游悦

<奥山游悦 選>
釜の蓋閉ぢて地獄の暑さ来る 茂睡
謹慎の少年熱き夾竹桃貞風
蚊も蝿も頭を垂れる猛暑かな三甫
友逝きてひとりの黙に猛暑かな越庵
井戸水に傾ぐ薬缶の麦湯かな越庵

<平山越庵 選>
謹慎の少年熱き夾竹桃 貞風
子ら元気雲が絵を描く夏休み三甫
空蝉の宿る育ての親古木貞風
とぐろ巻く盛夏の波の沖に富士游悦
二尺這ひて命尽きたり夏蚯蚓茂睡

<白石玄舟 選>
果てしなく降る蝉時雨熊野道 柏葉
麦茶飲みはずむ会話も今はなし三甫
(やや)泣くを待ちたるやうに蝉時雨游悦
風鈴のかすかに風を奏でけり弁慶
朝涼の風吹き抜くる青畳游悦

<三浦三甫 選>
果てしなく降る蝉時雨熊野道 柏葉
縁側の世間話に麦茶添へ玄舟
(やや)泣くを待ちたるやうに蝉時雨游悦
蛍の夜空には淡き星大河柏葉
万物の生あるものや夏旺ん弁慶

<松本貞風 選>
二尺這ひて命尽きけり夏蚯蚓 茂睡
木下闇暫し涼しき玉捜し茂睡
朝涼の風吹き抜くる青畳游悦
瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く游悦
鑿跡の粗きピエタや蝉時雨越庵

< 鈴木蓮囲池 場外選
鑿跡の粗きピエタや蝉時雨越庵
変哲のハモニカ男の小暑かな越庵
向日葵の凛として立つ荒野かな三甫
果てしなく降る蝉時雨熊野道柏葉
風鈴のかすかに風を奏でけり弁慶
五合目の沢を越え来し麦茶かな游悦
瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く游悦

< 近  詠 >
向日葵や甲子園いま炎上す蓮囲池
カンナ燃ゆ空手姿の三つ編み女―〃―
熊蝉のひたすら暑さを濯ぎけり―〃―



<高点句再掲>
4点 (やや)泣くを待ちたるやうに蝉時雨游悦
3点 果てしなく降る蝉時雨熊野道 ☆☆柏葉
3点 風鈴のかすかに風を奏でけり 弁慶
3点 釜の蓋閉ぢて地獄の暑さ来る 茂睡
3点 二尺這ひて命尽きけり夏蚯蚓 茂睡
3点 瓶透けて蒼き海ありラムネ抜く游悦
2点 鑿跡の粗きピエタや蝉時雨 越庵
    他の2点句 ‥‥ 3句
    1 点 句 ‥‥13句(うち特選2)



印は互選で特選に選ばれたものです。(☆☆、☆☆☆は多重特選)
互選数に場外選は含みません。

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これより前の例会記録はここをクリックしてください。前回第78回から遡れます。





これまでの例会の開催日、兼題等は「開催記録」にまとめてあります。




    

<  会      員  >

谿 聲けいせい村上 幹也
 (主宰)
越 庵えつあん平山 隆一
玄 舟
げんしゅう
白石 紀彦 三鬼堂さんきどう合田 俊知
三 甫さんぽ三浦 器允 貞 風ていふう松本 貞
柏 葉はくよう深谷 武 茂 睡もすい大立目 茂
弁 慶べんけい武蔵 好彦 游 悦ゆうえつ奥山 興悦

<長 期 休 会 中>
如 雨じょう岩渕 上 竹 風ちくふう加賀美 一
仲 安ちゅうあん中野 安弘 蓮囲池れんいち鈴木 練一
<物 故 会 員>
啓 窓けいそう高橋 啓悟 興 山こうざん伊東 興三
幸 風こうふう小林 幸司 修 人しゅうじん小川 修
竹 林ちくりん内山 武司



(俳号50音順)


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